BOOK〜稀代のキャッチャーの半生記!…『古田の様』
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「メガネをかけたキャッチャーは大成しない」「ミットは小さいほうがいい」。そんな常識を次々と破った古田氏。そこには「ID野球の申し子」の異名をはるかに超えた強くてやわらかな発想があったのだ!そのエッセンスを紹介しよう。
・「優柔」とは、「優柔不断」の「優柔」…なので、グズグズして決断力に欠けることと思われるかもしれません。しかし、「やさしくものやわらかなこと」というもう一つの意味がある。
「優柔」とは、その場その場で「柔軟」に情報を取り入れていくということ。たとえば、一つの情報を得て満足するのではなく、違う方法も試してみる、人のアドバイスも聞いてみるなど、何かに凝り固まらず、こだわらない、フレキシブルな情報収集のあり方。読んで字の如く「優れた柔軟さ」と解釈してみたらどうでしょう。
・ぼくが考える「優柔決断」は、柔軟に情報を収集したうえで、最終的にそれを活かした「決断」をしっかりするということ。いよいよ最後となれば、「やってみなきゃわからない」。そこまできたら、あとはとにかく「やる」勇気をもつことなんです。とくに刻一刻とシチュエーションが変わり、いまここで何をすべきかと、つねに問われ続ける野球では、この決断力のあるなしが、技術や実力以上に勝負を左右することがあります。
・新しい情報をどんどん取り入れていく姿勢は、大切です。イチロー選手が、年間210安打の日本記録を打ち立てた「振り子打法」でさえ、その後の試行錯誤の中で、それ以上に効果的な打法が見つかったときに、過去の成功体験を捨てた事実を見ても明らかでしょう。たえず進化しようとする気構えがあるからこそ、彼は長年にわたってあれほどの成績を収め続けているのです。たとえ自分にピッタリな方法が見つかったとしても、その一つだけで満足しないこと。「これでいい」と思った瞬間に、成長が止まってしまうからです。
・仕事には優先順位をつけずに、どんどん処理していく。そして、それぞれに締め切りをつくること。それも締め切りは、近ければ近いほうがいい。実際には、二、三日の猶予があるものでも、極端に言えば、二、三分で即決するクセをふだんからつけておくことが、決断力を高めるいちばんの近道です。
・ぼくは球界一バットを替える男だった。そうしたのも「これが正しい」という答えがなかったから。バットにしてもバッティングにしても、つねに「もうちょっと上があるんじゃないか」と考えてきました。いまだにそう思っています。きっと結論は出ないですね。
・不調のときや結果が出ないときは、打席に入ってもフォアボールしかねらいません。(笑)不調のときは、たいていボールに手を出してしまう。不思議なもので、調子が悪いときに限って打ちたくてしょうがないんですよ。ですから、「ボール球は絶対に振らない」「きわどい球は全部ファールでいい」「前に打つ気はさらさらない」と言い聞かせてバッターボックスに入る。うまくフォアボールを取れると、ピッチャーのほうがストライクを取りたくなりますから、しだいに真ん中にボールが集まってくるんです。そこではじめて打つ。そうこうしていると調子が戻ってくるんですね。気持ちがはやると、結局、悪循環になるのです。
その他、「ブレることを恐れない」「二年前の情報はさっさと捨てる」「オリジナルとは組み合わせの妙」「成功イメージを描きすぎない」なんかは、深イイよ!おススメ!(^<^)