- 作者: 近江昇
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2012/11
- メディア: 新書
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人はその話を聞くか、聞かないか、たった7秒から20秒の間に判断しているんだって!その最初の20秒間を駆使し、いかに相手の心をつかみ、思いを伝えていくか。具体的話法、話の組み立て方、聞き手のキャラクター別の話術など、実戦ノウハウが満載。そのエッセンスを紹介しよう。
・読む気にならない文章があるように、「聞く気にならない話」があります。それらは総じて、「話が長い」のです。
・高田純次さんは、「適当」で有名です。何かの番組で「高田さんって、人の話を全然聞いてないですよね?(笑)」と。すると高田さん、
「そんなことないよ!僕はちゃんと人の話を聞いてるよ。ただね、興味がないんだ。(笑)」おわかりでしょうか?高田さんは、人の話を聞いているんです。しかし、興味がないので、聴いてはいなんです。つまり、話の内容を理解しようとしていないのです。
・「この人優秀だな」と感じた人の話は、例外なく短いのです。話がコンパクトにまとまっています。そこで彼らの特徴を調べました。その結果、「20秒以内」で話していたのです。なぜ20秒なのか、その根拠はわかりません。ある会社でおもしろい実験をしました。研修が始まる前に明らかに興味のない専門的なDVDを見てもらい、どのくらいの時間で飽きるのかを測定したのです。その結果、早い人で7秒、遅い人でも20秒を超えると
ネガティブな反応を示すことがわかりました。この実験から「7秒以上20秒以内」が話をするときのキーワードとなると思ったのです。
・多くの場合、初対面のお客様は、訪問した営業マンに対して次のような強い警戒心を持っています。
□会社の名前を聞いたことがないけど、どんな会社だろう?
□電話がかかってきたけど、どこでうちの会社のことを調べたのだろう?
□うちの業界や会社のことをどれだけ知っているのだろう?
□この営業マンはどんな人だろう?
これはお客様が口にしない「心の声」ですこの心の声を営業マンが代弁してお客様を共感させるのです。
「私は、初めてお会いするお客様から『うちの業界や会社のこと、どれぐらい知っているの?』とか『あなたはどんな人?』って、よく質問されるんですよ。○○さんはいかがですか?」このあと、お客様が「そうだね(はい)」と言ってくれれば「Yes,set」は成功です。
・話の出だしは「ゆっくり、声を大きく、強く」してください。誰でも出だしは緊張して早口になります。出だしは「ゆっくり」を心がけてください。また、出だしの声は「大きく、強く」です。これが「小さい、弱い」と、そのあと、声を大きくしにくくなります。また、抑揚をつけて話すこと。抑揚をつけるポイントは、「重要な点」です。
・「人間関係の達人」と言われる人は「感情の言葉」をよく知っているのです。まるでアーティストのようでした。ちょっとした感情の違いにも「的を射た感情の言葉」を使うのです。作詞家になれるのではないかと思うぐらいです。