またまた串間努氏の本。子供の頃を、昭和40年代、50年代を思い出す。懐かしいなあ……。(・o・)!
「戦後、子どもたちの間でたくさんのブームが起こった。そのブームはどのように生まれ、子どもたちに何を遺したのか?仕掛け人は誰か?ブームを通して、当時の少年文化となつかしい風俗を検証する、もう一つの戦後史」そのエッセンスを紹介しよう。
「プロ野球ブーム」
戦前戦後の文化の違いで一番大きいのは「アメリカ性」であり、「大量生産・大量消費」「自由競争の社会」という「アメリカ性」が日本のあらゆる文化・風俗・社会現象・世相・庶民生活に反映していくとになる。そして、最初のアメリカ性は「野球」という形で現れたのだ。
戦後の野球少年であった長嶋と王が、巨人に入団して子どもたちに爆発的な人気を呼んだのである。エポック社からは「野球盤」が発売された。協同乳業からは「名糖ホームランバーアイス」が発売された。長嶋や王をコマーシャルに使用した商品が次々に発売された。
「忍者」
「将来なりたい職業」といったらなんといっても忍者であった。忍者は僕にとっては手軽というか、鍛錬すれば誰でもなれる等身大のヒーローであった。忍者になれる方法が書いてある本が少年雑誌の付録についたことがあり、それで勉強した。麻は毎日成長するということで『麻の種を植えて、その上を毎日飛び越える』ことでジャンプ力が養われるのだが、麻の種が手に入らないので断念。水遁の術はプールでやると監視員にピピーと笛を吹かれ、「ぼく、竹筒はプールの中で入れないで」と注意された。ついでに「水の上を歩く」と称して、プールに発泡スチロールのビート板を並べて「水蜘蛛」代わりに渡ったこともあるが、やっぱり沈没してしまう。
その他、「相撲」「怪獣」「変身ブーム」「スポ根」「昆虫」「ボウリング」「SL」「幸福切符」「仮面ライダーカード」「切手ブーム」「ミニカー」「スーパーカー」「チョロQ」「豆カメラ」「フラフープ」「アメリカン・クラッカー」「ゲイラカイト」「モーラー」「スライム」「コロコロコミック」など。
ホント、タイムマシンがあったら一日だけ戻りたいよね。昔の少年、オススメです。(・∀・)