青函トンネル物語―津軽海峡の底を掘り抜いた男たち (交通新聞社新書)
いつも思うのだけど、この交通新聞社の新書はどれも感動的な本が多い。(╹◡╹)当たり前になっている交通インフラが実はとてつもない先日たちと血と汗と努力によって成り立っていることを知ることは全人類
・膨大な費用と時間を費やし、時に国民の非難にさらされた青函トンネル。だが、世界が「歴史上この事業に匹敵する技術的建設事業はない」と絶讃し、建設の決断と工事を支え続けた日本国民を讃えたことを、今日においてどれほどの人たちが認識しているだろうか。本書は、昭和58年1月の先進導坑貫通というクライマックスに向けて、構想から調査、工事と、様々な段階でかかわった人々の貴重な記録をまとめて昭和61年に発行されたものを新書化。北海道新幹線開業が見えてきた今、改めて読み返し、後世まで残しておきたい、感動の記録。
・国際トンネル協会のレムリー会長(アメリカ)は「青函トンネル貫通を記念したこの国際会議は、人類のトンネル建設至上重要な契機を画するものであり……。青函トンネルはまた、日本国民の活力と勇気を試す規模の事業でありました。歴史上この事業に匹敵する技術的建設事業はありません。パナマ運河やスエズ運河と同様に、青函トンネルは、国家の利益の長期展望にTAISURU国民の総意に支えられた日本政府の勇気ある決断が必要でした。このトンネルの完成は、民族の長年の夢であり、あらゆる点で日本の経済的、社会的財産であります。この工事に関係された日本鉄道建設公団をはじめ、関係者はこの業績に大きな誇りを持ってよいと思います。……」と、偉大な工事を讃え、関係者の労をねぎらってくれた。