30数年前にたいへん影響を受けたセミナーのトレーナーだった、鈴木博さん。以前読んだこの本をなぜか、手に取りました。この時期に、このタイミングで再読できたことに感謝。今、ワタシにイチバン必要な内容だったようだ。(・∀・)♪
「リーダーシップの一番重要で基本的な在り方が「自分が源泉」という考え方である。
「ビジネス上のあらゆる問題、障害の結果はすべて自分自身が創り出しているとしたら」という立場を取って物事を見たとき、すべてのビジネスマンに革命的な変化がおきる!延べ一千名を越える経営者を育ててきたカリスマ講師が、ビジネスの勘所を多くの感動的な事例から説き起こす。自分の中にある「問題解決力」が自然に備わってくる画期的な1冊」そのエッセンスを紹介しよう。
・「自分が源泉」という考え方は、自分からすべてが始まっているという立場をとることなので、それが「良いこと」とか「悪いこと」という判断をすることとは違います。「良い悪い」は別にして、ただ「自分が創ったという観点に立って」結果と向き合ってください、という提案です。すべての結果を「自分が創ったとしたら」という立場をとって、それらの結果や出来事と向き合ってみてください。
・カール・サイモントン博士( カリフォルニア州サイモントンがんセンターの医学責任者)は、 がんを「愛のメッセージ」だと言います。 がんはその患者に起こるべくして起こったというのです。 その患者は人生を生きる上でのビリーフ(ものの見方、考え方) の不健全さががんを引き起こす、 だからその不健全なビリーフに気づき、 そのビリーフを変えることががんの克服に非常に大きな影響がある 、というのです。
・ したがってがんはその人に自分人の不健全なビリーフを教えてくれ る「愛のメッセージ」であり、 それをきっかけに健全な新しいビリーフを人生に作り出し、 心身共により豊かな人生を創り出してくことができるというのです 。
・「がんが『自分が源泉』で創ったものだというのであれば、 それを克服するパワーと影響力が自分の手元にある」 ということなのです。
・がんのビリーフの転換
①自分自身について
「人間はがんより弱い」→「人間には自然治癒力がある。 だからがんは自分の力で治せる」
②治療法について
「がんの効果的な治療法はない」→「この治療法には効果がある( 治療法に対する信頼)」
③がんそのもの
「がんは治らない」→「がんは弱い細胞である。 身体は簡単にそれを治せる。 正常な身体ならがん細胞を簡単に殺せる
①じぶんはがん(社長・父親より立場的に)より弱い → 自分は社長への影響力がある。
②がん(社長・父親とのコミュニケーション) の効果的な治療法はない → 社長との効果的なコミュニケーションの方法はある。
③がん(社長・父親の性格)は治らない → 社長はいまの会社を築いた。 自ら変化に立ち向かい乗りこえてきた。 その寛大さや柔軟性があるから会社の今日がある。
・大切なのは起こった出来事や結果ではなく、 それをどのようにとらえるかという意識の「あり方」です。
・あなたの会社のがんは誰ですか?
・(あるレストランで料理を残した客に)「いや、 おいしかったですよ。ちょっと量を多く頼みすぎたみたいで。 気にしないでください」「そうですか。失礼しました。 ご注文をお聞きするときの配慮が足りませんでした。 申し訳ありませんでした」
・「現れている」という考え方。「たまご」( のようなおもちゃ)だと現れている。「これは『たまご』です」 と断定的なとらえ方をすると「この白いたまご型の物体」 にはたまご以外の可能性はないことになります。「Yさんは『 こわい人」ですととらえるのではなく『たまご』 だと現れているととらえると、「たまご」かどうかは別問題。「 たまご」以上の可能性を与えてくれます。
・経営者の勉強会では、起こった結果に対して「 源泉としての責任」をとることをおすすめしています。 目標売上は二千万で最終売上が1860万円だったとき、「 結果が悪かった」「ダメだった」と言います。 これは事実と違います。結果は1860万円で目標未達成、 これが事実です。「良い悪い」はおいて結果と向き合い、結果に「 自分が源泉」を持ち込んでみましょうというおすすめです。「 良い悪い」がないところには「悪かった」「ダメだった」 もありません。つまり「自分を守る」 ことにエネルギーを使う必要がないのです。
・結果に対し「源泉という責任」を持ち込むときのステップ
①結果を「これはこれ」ととらえること
②「これは私が創った」という立場をとること。 起こってきた事実に対して「自分が源泉」という命を与えること
③「この結果を持って、ここからどのように行動し、 何を創り出すか」
・「自分が源泉言葉」への変換。
①「……された」「〜のせいで」→ 「私が……した」
②「……できない」→ 「……しない」
(タバコがやめられない → タバコをやめない、枠を突破できない → 枠を突破しない)
③「……ダメだ」「……仕方ない」「……どうしようもない」「… …無理だ」「……不可能だ」
・「完了を生きる」こととは、 起こっている状況やそのとき感じる自分の思いや感情に対して「 そのままでいいという許可」を与えるここと。『自分が源泉』 を生きる第一歩は、囚われ使われている感情や思いを「完了」し、 そこから自由になること。
・「完了を生きる」こととは、
・しっかりしないのが心、しっかりしないものの筆頭が心。
・「インテグリティ」=「反応(感情)や状況によらず、 その人が本来持って生まれた使命を生きる」こと、つまり「 存在理由」ということ
「偶然でないとしたら?」「必要で起こっているとしたら?」「 何か教えてくれているとしたら?」
やっぱりこの本は座右の書のひとつです。何度も再読したい本。超オススメです。(・∀・)♪