本日1月30日は「3分間電話の日」
1970年(昭和45年)のこの日、日本電信電話公社(現:NTT)の公衆電話の市内通話料金が3分間10円になりました。
それまでは1回10円で通話時間無制限!そらもったいなくて切れませんわね。
3分1ラウンドの時間制限は長電話防止のためでした。
当時の公衆電話の主流は赤電話。
赤電話で最初に浮かんだ「絵面」がタイトル画像に使った「どんだけの広角レンズ使えばその画角になるんだよ!」な1枚。
出典は「ウルトラセブン/第43話・第四惑星の悪夢」(1968年7月28日放送/実相寺昭雄監督)
宇宙探査から地球に戻って来たと思ったら、そこはロボットに支配された(人間はロボットの奴隷とされ、その命は一山幾ら)もうひとつの地球でした。
まだ1回10円で掛け放題の時代ですが、勿論、ウルトラ警備隊本部には繋がりません。
公衆電話は「掛ける」ためのものですが、逆に公衆電話に掛ける(公衆電話を「鳴らす」)事もできました。
現在は「番号非公開」(相手に掛け直してもらって通話料踏み倒しとか、犯罪に利用されたりとか色々あって非公開になった模様)で掛ける事はできませんが、かつては公衆電話に「掛ける」シーンがTVや映画でいくつも見ることができました。
「第四惑星の悪夢」と同じ実相寺監督による「怪奇大作戦/第4話・恐怖の電話」ではたばこ屋の赤電話を内緒話に利用するシーンがありました。
『それ(鳴っている赤電話)僕(宛て)なんですが』
『うちは呼び出しお断りしてるんですけどねえ…』
受話器受け取って電話に出たら、人体自然発火(スポンティニアス・コンバッション!)で全身火だるま人間松明。
海外ではどうでしょう?
「ダーティハリー」(1971年/ドン・シーゲル監督)では、身代金の運び役に指名されたハリーが、犯人が鳴らす公衆電話から公衆電話へ全力疾走という試練を受けておりました。
「マトリックス」(1999年/アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督)ではリアルとバーチャルを繋いでいるのが電話回線。
確保された帰還ルートである公衆電話に走るトリニティ(キャリー=アン・モス)という冒頭シーンは実に良い掴みでした。
まあバーチャルな世界の話なので、当時の米国で「公衆電話に掛ける」ことが出来たのかどうかは不明ですが。
そして電話と言えば逆探知。「太陽を盗んだ男」(1979年/長谷川和彦監督)で、ハンドメイド原爆で国を脅迫(ゆ)する高校教師(沢田研二)が警察との交渉に使っていたのが(主として)公衆電話でした。
逆探知を警戒して常に1分50秒きっかりの通話。これを短縮するための電電公社の秘策とは。
当時の最先端機種「黄色電話👇(100円硬貨が使えるがおつりが出ないぼったくり前金端末)」も登場しました。
★ご参考
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