『抜いたのは、そっちが先だぜ・・』
なあ、香取くんよ、今更手遅れだとは思うが、やめとけ。無理。絶対。
「座頭市」(1989年/勝新太郎監督)
4人がかりで書いた脚本は正直「うーむ」ではありますが、齢を重ねて諦観と煩悩煮〆たギトギト感溢るる勝新は最早無敵。
「最強」のキャッチはこの映画にこそ相応しいでしょう(北野監督には悪いが、あれはパロディにすらなってない)。
何故かいつもセット売りになっている内田裕也、安岡力也、ジョー山中(主題歌も!)というロケンロール・トリオが“悪さ”上塗りでいい感じ。
この頃の樋口可南子には間違いなく“妖艶”というオーラが出てましたね(今や犬の嫁だもんなあ。あの犬、そのうち紅の豚みたいに北大路欣也になるのでしょうか)。
で、殺陣・・神業ですね。カット割らないし。ほとんど引きのワンカット。
これを香取慎吾でリメイク・・もう頭に何か湧いているとしか思えません。
ご子息・奥村雄大(現・鴈龍太朗。長州小力を一回り大きくした感じ・・って事は長州力か)が、真剣振り回してスタントマン殺しちゃった(勿論事故)のは残念でした。
公開直後に勝新がパンツからコカイン出すイリュージョンで逮捕されちゃったのは更に残念。
この時点で、座頭市は打ち止め・封印、で良かったと思います。
※ジャニーズの次回原作レイプは、NEWS山下君主演の「あしたのジョー」だそうで・・・(言うだけ無駄ですが)お願いだ!やめてくれ!
★20191204追記:追悼・鴈龍太朗さん
鴈龍太朗(途中、鴈龍に改名)さん、お亡くなりになっていました。
2019年11月1日。急性心不全。55歳。
ご冥福をお祈りいたします。