中小企業庁、経済産業省は中小受託事業者（下請事業者）のエネルギー価格や原材料費、労務費などの高騰を発注元からの単価への反映を推進しています。これは、発注元の規模が大きく決定権があるため、取引の関係上優位に立ちやすいための措置です。 経済産業…

購買業務を行っていると、取引先が倒産し、その原因が赤字経営だったことを知る場合があります。赤字経営は、発注元・製造委託先双方にとってリスクとなるため、避けるべき状況です。ここでは、製造委託先が赤字になった原因を考察します。 1. 価格競争製造…

中小企業が製造委託を受ける際の材料の入手方法について、概ね発注元メーカーの指示に従うことになりますが、それぞれの方法のメリットとリスクについて理解しておくと価格交渉などで有利になることがあります。ちなみに材料支給されて加工だけを自社で行っ…

最低発注数量（Minimum Order Quantity:以下MOQ）は発注元と生産委託先の二社間の契約に基づくもので、納入単価、リードタイムなどと併せて取り扱われます。このMOQの設定は双方の利益や在庫管理に直結するものですので注意して交渉に臨む必要があります。 M…

顧客からの注文の状況（品目、数量、頻度）を分析しながら、製造ロットサイズについて考えてみます。 ある品目についての生産委託を検討する際には最終的に単価、リードタイム、最小発注数量（Minimum Order Quantity: 以下MOQ）を決定することになります。…

下請法では主に大企業から中小企業への発注に対して、減額、返品、買いたたきが禁じられています。重要なのはこの法律は契約よりも優先されるということであり、二社間の取引で契約で合意されたことであっても下請け法違反になることがあります。発注元の大…

原材料、人件費、為替など外部環境の変化で製造委託先からの販売単価は見直す必要があります。これは政府の方針であり、発注元メーカーに値上げの提案をすると仕事が減るかもしれないという製造委託先の心情を考慮して、「価格交渉に応じること」「値段を据…