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バランスボールって実際どうなの?研究でわかった姿勢改善のリアル

eyecatch

 

 

皆さん、バランスボールって知ってますよね?

 

 

 



最近、オフィスや学校で椅子の代わりに
バランスボールを使う人が増えてきています。
でも「実際に効果があるの?」
と思っている人も多いのでは?

そこで今回は、バランスボールが本当に姿勢改善に
効くのかを徹底的に調べた研究をもとに、
そのリアルをお伝えします。

結論を先に言うと、
「使い方次第で役に立つけど、椅子の代わりにするのは微妙」
って感じです。

では、詳しく見ていきましょう!

 

 


そもそも、この研究は何を調べたの?


まず、この研究の目的は、
「バランスボールが姿勢改善に効果的かどうか」
を科学的に検証することです。

 

 

具体的には次の2つの疑問を解明しようとしています:

  1. バランスボールと普通の椅子で、座ったときの姿勢や筋肉の働きに違いはあるのか?

  2. バランスボールを使ったバウンド運動は、姿勢にどんな影響を与えるのか?

 

 

日常生活で「良い姿勢を保つ」ことは
健康にも直結しますよね。
この研究は、それを助けるツールとして
バランスボールが役に立つのかを明らかにしようとしています。


 

 

どうやって調べたの?

被験者はこんな人たち

研究に参加したのは、健常な成人男性9人。
年齢は平均22歳、いわゆる健康で普通の人たちです。
このシンプルさが逆にポイントで、
「特殊な条件がない一般的な人にも当てはまる」ということです。


 

 

座り方を3つに分類

実験では、バランスボールと普通の椅子で
以下の3つの座り方を試してもらいました:

  1. 脱力座位姿勢
    背中を丸めた、いわゆるダラッとした座り方。

  2. 意識座位姿勢
    自分で「これが良い姿勢!」と思って意識して座った状態。

  3. 腰仙椎直立座位姿勢
    背筋を伸ばした、理想的な座り方とされる姿勢。

 

この3種類の座り方で、背骨の角度(脊椎カーブ)と
体幹筋(お腹や背中の筋肉)の働きを測定しました。


 

 

バランスボール運動も検証

次に、バランスボールを使った運動(座位バウンド運動)
の効果を調べました。

この運動は、ボールの上に座ったまま
上下に軽く跳ねるものです。
運動の前後で、以下を測定しました:

  • 背骨の角度(姿勢の良さをチェック)

  • 筋肉の働き(腹筋や背筋がどれだけ使われているか)


 

測定方法もガチです

  • 筋肉の働き:電極を貼って、筋肉がどれだけ動いているか数値化しました。

  • 姿勢の測定:背骨の角度を2次元の運動解析システムで正確にチェック。

これで、客観的かつ正確なデータを収集しています。


 

 

 

結果:何がわかった?

バランスボール vs 椅子

まず、バランスボールと椅子の違いについて。
結果は……驚くことに「ほとんど変わらない」んです!

具体的には:

  • 背骨の角度(脊椎カーブ)に大きな違いなし。

  • 筋肉の働きも、バランスボールだからといって特に活発になるわけではない。

ただし、1つ興味深いポイントがあります。
それは

「自分で良い姿勢だと思っている座り方(意識座位姿勢)」が、
実は背骨に負担をかけているということ。

筋肉の働きが少なく、背中が反りすぎていることが分かりました。


バウンド運動はどうだった?

次に、バランスボールの上で跳ねる運動について。
こちらの結果は意外とポジティブでした:

  • 運動後に背骨の角度が改善:運動を終えた後、背筋が自然に伸びた状態になりました。

  • ただし、筋肉の働きは特に変化なし:筋力トレーニングのような効果は見られませんでした。

つまり、
「バウンド運動をすると一時的に姿勢が良くなるけど、
 筋肉が鍛えられるわけではない」ということです。


研究が教えてくれる3つのこと

この研究から学べるポイントをまとめると、次の3つです。

1. バランスボールは椅子の代わりにならない

「バランスボールに座れば姿勢が良くなる」
という期待を持っている人も多いと思います。

でも実際には、椅子と比べて大きな違いはありませんでした。
つまり、バランスボールは椅子の代用品としては
そこまで有用ではないということです。

 

 


2. バウンド運動は姿勢改善に効果あり

一方で、バランスボールを使ったバウンド運動には
姿勢改善の即効性があることが分かりました。

跳ねる動きが背筋を自然に伸ばしてくれるんですね。
ただし、あくまで「一時的な改善」に過ぎないので、
継続的に運動を取り入れる必要があります。


 

 

3. 良い姿勢の教育が必要

もう1つ重要なのが、
「正しい姿勢」をしっかり学ぶことの重要性です。

この研究では、「自分で良い姿勢だと思っている座り方」が
実は背中に負担をかけていることが分かりました。
ただ「背筋を伸ばしなさい」と言うだけでは不十分で、
科学的な知識に基づいた指導が必要です。


 

結論:バランスボール、どう使うべき?

今回の研究から、
「バランスボールはどう使うべきか」
が見えてきます。

  1. 椅子として使うのは微妙:普通の椅子と比べて特にメリットはない。

  2. 運動用具として使うべき:バウンド運動を取り入れると、姿勢改善に効果的。

  3. 正しい姿勢を学ぶ:自己流で座るのではなく、専門的な指導を受けるのがベスト。


 

最後に:姿勢を見直してみませんか?

普段あまり意識しない「座り方」や「姿勢」ですが、
これを改善するだけで健康面に大きな効果があります。
今回の研究が教えてくれるのは、
「正しい知識を持つこと」の大切さ。

バランスボールをうまく活用しつつ、
自分の姿勢を見直してみてください!

 

 

 

 

 

  • タイトル: 姿勢教育におけるバランスボールの有用性の検討

  • 著者: 寺本侑司 (Yuji Teramoto)

  • 掲載誌: 愛知教育大学保健体育講座研究紀要

  • 巻号: No. 37

  • 発行年: 2022年

  翻译: