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オホーツク諜報船 (現代教養文庫 1454 ベスト・ノンフィクション) 作者:西木 正明 社会思想社 Amazon あらすじ 第2次世界大戦後、北方4島を始め国後、択捉島などこれまで北海道の漁民が収穫してきた地域はソ連領となり、日本人漁業者が立ち入れば拿捕され、収穫した魚や漁船までも巻き上げられ戦前からの営みができなくなった その中でも異彩を放ったレポ船(スパイ船)のドキュメントだ 読後感想 日本漁船はソ連領海内で漁業収穫するとソ連の馬力も日本船にはなかわない速度で取り締まられ責任者は形ばかりの裁判にかけられ懲役数年の刑が待っている その中にソ連から信頼の置けそうな漁船員をレポ船としてソ連内の…
今回も「わたしは見たポル・ポトキリング・フィールズを駆けぬけた青春」馬渕直城(集英社)からの抜粋ですが、粛清や拷問や大量虐殺を行った独裁者されているポル・ポトに関して、見逃すことのできない文章が多々あるのです。例えば、”米軍はその灌漑設備を狙い、爆撃で徹底破壊を行った。堰堤を切り、水路を破壊し、米の生産を阻止する。住民の直接殺害と並行して、飢餓の蔓延を図る非人道的な爆撃をカンボジア全土で、着々と行っていた”ベトナム戦争に関わって、アメリカがカンボジア領土を猛爆撃した、こういう事実を知っている日本人は、ほとんどいないように思います。報道されなかったからです。”実際に起きた米国の爆撃により、各都市郊外で待機していた都市住民は市街地へ戻ることができなくなった。食料不足のなか、農村で馴れぬ農作業に従事し、病死者を...善悪を逆様に見せる物語を紡ぎ出すのは、