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今回も「わたしは見たポル・ポトキリング・フィールズを駆けぬけた青春」馬渕直城(集英社)からの抜粋ですが、粛清や拷問や大量虐殺を行った独裁者されているポル・ポトに関して、見逃すことのできない文章が多々あるのです。例えば、”米軍はその灌漑設備を狙い、爆撃で徹底破壊を行った。堰堤を切り、水路を破壊し、米の生産を阻止する。住民の直接殺害と並行して、飢餓の蔓延を図る非人道的な爆撃をカンボジア全土で、着々と行っていた”ベトナム戦争に関わって、アメリカがカンボジア領土を猛爆撃した、こういう事実を知っている日本人は、ほとんどいないように思います。報道されなかったからです。”実際に起きた米国の爆撃により、各都市郊外で待機していた都市住民は市街地へ戻ることができなくなった。食料不足のなか、農村で馴れぬ農作業に従事し、病死者を...善悪を逆様に見せる物語を紡ぎ出すのは、