2022/12/30
2022年のベスト本を考えてみた
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。
2022年も明日で最後。今年も1年いろいろあった。数えてみると、ここまで読んだ本は168冊。以前に読んだ本の再読も含めると総数は200冊ほど。行く年を振り返りつつ、今年出版された本の中からベストを選んでみた(出版月順)。
<ミステリ部門>
死の味 上・下 P・D・ジェイムズ 青木久惠訳 ハヤカワ文庫
今年はP・D・ジェイムズのよさを再発見。ダルグリッシュ警部シリーズを全作再読した中で、これはやはり名作と感じた。神々しさすら感じる作品。
殺しへのライン アンソニー・ホロヴィッツ 山田蘭訳 創元推理文庫
今年も賞レースに名を連ねる言わずと知れた話題作にして名作。とにかく面白い。読んでソンなし。
キュレーターの殺人 M・W・クレイヴン 東野さやか訳 ハヤカワ文庫
シリーズ第3作だが、失速するどころか面白さが加速。毎回奇想天外な発想に驚かされる。冷静に考えればトンデモ話だが、ハンパないリアリティが出色。
<ほっこり部門>
団地のふたり 藤野千夜 U-NEXT
幼稚園時代からの友情を描いたこの作品、変わりつつある世の中で変わらないものがある幸せを感じさせてくれた。ふたりの今後も知りたい。
セカンドチャンス 篠田節子 講談社
純粋な趣味は楽しい。そして、いくつになっても成長は必要。思い込みは捨てて挑戦しつづけたいと感じる。
たとえば、葡萄 大島真寿美 小学館
いろいろなことが起きる世の中、自分にできることはないと思ってしまいがちだが、世界はきっとどこかでつながっている。そう信じたくなる1冊。
2023年はどんな年になるだろう。そして、どんな本との出会いがあるのか。来る年がよい年でありますように。