(ショーペンハウアー「幸福について」2 橋本文夫訳)より引用させていただきます。 種々の財宝のうちで最も直接的にわれわれを幸福にしてくれるのは、心の朗らかさである。…陽気な人には常に陽気であるべき原因がある。その原因とは、ほかでもない、彼が陽気だということなのだ。他のどんな財宝にも完全に取って代われるという点で、この長所に匹敵するものはない。…朗らかさがやって来たときには、どんな場合にでも、門扉を開くがよい。朗らかさが今来ては困るという時はない。(引用終) もっと言えば、我慢できる程度のひとときを、意識的に享楽すべきだ。過去を悔恨し未来を憂慮する事は人間だけの能力だが、これは近代人にとってもは…