無明とはなにか? どんな人間も、ホンネとタテマエを器用に使い分けて生きてるのはもちろんだが、 その二つだけじゃなく、ホンネ用タテマエも、みんな普通に準備してるものだ。 これは「今日はひとつホンネで語り合おうぜ」みたいなよくある場面で使われる。 さらに、ホントのホンネ用タテマエも実はある。 これは自分のホントのホンネだと本人が思い込んでるタテマエだ。 それなら、自分の正真正銘剥きだしのホンネはどこにあるかというと、たいていの場合、それは当の本人さえ死ぬまで気づけない。だから、大多数の人間は、ホントのことだけは絶対に言わない。言えない。その代わりにホントのこと以外なんでも言う。 ブッダの説いた無明…