「空」「雨」「傘」フレームワークは不十分 論理的なディスカッションのために必要なフレームワークとして、「空」「雨」「傘」が知られている。 例えば、「傘を持っていくべきだ」という主張をするときに、その論理構造は次のように説明できる。 空:空が曇っている(事実) 雨:雨が降りそうだ(推論) 傘:傘を持っていくべきだ(提案) 事実とは、誰が見ても同じように解釈できる客観的な事象を意味している。今回の例では、「空が曇っている」は空を見上げれば誰でも納得できる「事実」である。 次に「雨が降りそうだ」は「事実」に基づく推論であり、ここは人によって解釈が変わり得る要素だ。空が曇っていても、必ず雨が降るとは限…