早繰り銀

こんにちは 新人王が決まりましたね。まだ順位戦にも参加されていない新人の上野裕寿四段が棋戦初優勝を飾りました。プロ入り三戦目での優勝は史上最速のようですね。敗れた藤本渚四段もかなり勝ちに近付いた局面があったようで残念だったことでしょう。両者は、井上九段を師匠とする同門の棋士で、今回は兄弟子の上野四段が意地を示したといったところでしょうか。今後も同門同世代棋士同士で切磋琢磨して益々活躍されることでしょう。 news.yahoo.co.jp さて今回は、先日行われたNHK杯２回戦第１３局を振り返りたいと思います。２回戦で戦うのはもったいないくらいの対戦でした。対局者を知らずに放送を観ていたのですが…

こんにちは JT杯将棋日本シリーズ準決勝第１局が行われ、藤井JT杯覇者が永瀬九段破り決勝進出が決まりましたね。王座戦から日が浅い中で行われた公開対局でしたが、連戦の疲れも見せずに快勝された印象でした。絶対王者の勢いが止まりませんね。気になる決勝の相手は、１１月３日に渡辺明九段と糸谷哲郎八段との対局で決まります。いずれの方が藤井JT杯覇者の連覇を阻むことができるのか注目です。 times.abema.tv さて今回は以前行った後手角換わり早繰り銀の考察を引き続き行っていきたいと思います。前回の考察では、35手目に先手が▲５六歩とする手順を調べましたが、後手もまずまず戦える展開になることを確認しま…

こんにちは 今回は以前行った後手角換わり早繰り銀についての考察を引き続き行っていこうと思います。前回の考察では、２２手目に後手が早繰り銀を目指して△７四歩とした手に対して、先手がいきなり▲４五桂と跳ねてくる手順を調べました。この手が成立すると後手が早繰り銀に誘導することが難しいのですが、後手がまずまずの展開に持ち込むことができました。今回は、▲４五桂に代わって▲７八金として後手の早繰り銀を先手が受ける展開を調べていきます。後手番目線の局面を示していきます。 gedankyosha.hatenablog.com 初手から ▲２六歩 △８四歩 ▲２五歩 △８五歩 ▲７六歩 △３二金 ▲７七角 △３…

飛車先を取り込まれた局面。 01-△８六歩まで ここで▲８八歩と受けるのではなく、▲８四歩があったらしい。 02-▲８四歩まで △８四同飛に飛香両取りがかかる。 03-▲６六角まで 飛車を引いて逃げたら馬ができる。 04-▲１一角成まで 金を取られて駒損になるが、 05-△７八とまで 桂馬を取り返す。 06-▲２一馬まで

角換わり早繰り銀（後手だが先手の一手損角換わりで先手換算）で 相手玉が早々に入城していて銀交換を防がれた局面。 01-▲７六歩まで 右に銀を引いて棒銀に方針転換するのが最善だったらしい。 02-△８四銀まで 玉を上がってから端を仕掛ける。 03-△９五歩まで 銀と香車の交換後、さらに香車を追加して端を狙う。 04-△９一香まで 端に銀を足して受けてくるようなら桂馬を跳ねる。 05-△７三桂まで 端で清算して桂馬の頭を歩で叩く。 06-△９六歩まで △９一香の多段ロケットには受けずに▲５五角の飛車取りも考えられる。 07-▲５五角まで これには一旦王手で香車を成って、その後に飛車を寄って躱す。 …

角換わり早繰り銀vs腰掛銀の将棋、先手が早繰り銀だが一手損角交換をしているので事実上は後手が早繰り銀の手数計算になるはず。 01-▲８八歩まで 腰掛銀側が継ぎ歩の手筋で飛車先を抑え込んだ局面、不思議な角の打ち込みがあったらしい。 02-△４九角まで ▲４八金には△３九銀で飛車角交換となって腰掛銀側が指せる。 △３九銀を消して▲３九歩なら△３八歩と合わせる。 03-△３八歩まで 以下、▲４八金なら△３九歩成から角金交換。 04-△４九同とまで 次に△３九銀から△４八銀成で、駒損ではあるが腰掛銀側が指せるらしい。 05-△３九銀まで

▲６八玉に△７五歩と仕掛けた局面。この仕掛けはソフト最善だった模様。 01-△７五歩まで ▲７五同歩△同銀に、▲２四歩からの継ぎ歩が有名な対応だが、 それをやらずに大人しく▲７六歩と打って来た。 02-▲７六歩まで 勢い、△８六歩から飛車先で銀交換して△８二飛と引く。 03-△８二飛まで そしてお互いに端を突いてこの局面でどうも間違えたらしい。 04-▲９六歩まで 端を突き捨てて△９七歩は、▲同香なら△９八銀が狙いだったが、 05-△９七歩まで もし▲８六銀と打って守られると、継続の攻めがなくなって困っていた。 06-▲８六銀まで 例えば△１四歩なら、▲９七香と歩を払われて、以下△９八歩▲９四…

毎週日曜日に一週間の執筆・活動記録をまとめています。 12/20（金） 前日の対局は、角換わり早繰り銀から押し引きの長い展開となり、中盤でバランスを崩して敗戦となりました。年内＆現将棋会館最終戦を白星で飾れず残念でした。 www.toyama-shogi.com 12/22（日） NHK杯テレビ将棋トーナメントの解説を担当した対局が放送されました。 www.toyama-shogi.com

後手で角換わりに。相手の早繰り銀を2枚の銀で受ける展開になりました。 思わぬタイミングで相手に仕掛けられたので、まずはつぶれないよう受けに専念しました。受けすぎな感もありましたが、最善を尽くしていたようです。 夕食休憩明けに踏み込んで局面が大きく動きました。この踏み込みの判断が良くてリードを奪うことに成功。 終盤はギリギリながら手勝ちの感触を得ていて、決め所とみて残り時間を投入して読み切り、一気に勝ちを引き寄せました。 一局通じて大きなミスもなく、いい将棋を指せました。いまは結果にとらわれすぎず、いい将棋を指すことを一番に考えているので、納得のいく将棋だったといえます。 課題も見つかったので、…

第83期A級順位戦6回戦 中村太地八段vs永瀬拓矢九段 序盤 中盤 終盤 全体を通して 第83期A級順位戦6回戦 中村太地八段vs永瀬拓矢九段 先日、A級順位戦の第6回戦が行われた。その中村太-永瀬戦に関する感想を書きたいと思う。 序盤 序盤は角換わりの出だしから、中村八段が近年珍しい棒銀を選んだ。角換わりには相性関係があり、「（１）棒銀には早繰り銀、（２）早繰り銀には腰掛け銀、（３）腰掛け銀には棒銀」という三竦さんすくみの関係だ。永瀬九段は18手目に△4五角という珍しい角を放ち、力戦系に引きずり込んだ。自分もこの筋違い角は見たことがない手筋で、完全に未知の将棋になった。7八金、7四歩の交換を…

おとといからきのうに掛けて指されていた竜王戦第4局で、相早繰り銀から27手目に先手の佐々木勇気八段が指した▲4五銀が珍しい指し方だったんですけど（主催紙の中継ブログ）、おととしの阿部健治郎七段対佐々木勇気七段（当時）で先手の阿部七段が（ほかの部分の形はずいぶん違うけど）▲4五銀を指していたのは言及されても良いと思いました（もっと遡れるのかは不勉強でわかりませんが）。 追記 2020年に丸山九段が永瀬王座（当時）に指した（これも形は違う）前例がありました。

大阪・茨木市で行われた一戦、佐々木八段が新手で藤井竜王を圧倒 第37期竜王戦7番勝負第4局が、2024年11月16日、大阪府茨木市の複合文化施設「おにクル」にて開催されました。本局では、史上最年少で八冠を達成した藤井聡太竜王（22歳・竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖）が、挑戦者の佐々木勇気八段（30歳）を相手に防衛戦に臨みました。 先手番を活かした積極策で完勝、両者2勝2敗の五分に 15日午前9時から始まった2日制の対局で、先手の佐々木八段は、その名前の如く角換わりで勇気ある積極的な指し回しを展開。慎重に攻め筋を選択しながらも、要所では大胆な手を繰り出し、堂々たる将棋で藤井竜王を圧倒し…

相掛かり空中戦は、先手後手ともに浮き飛車に構え、さらに▲7六歩/△3四歩と▲3六歩/△7四歩の歩を突き合った局面の前後までの手順を指します。 いわゆる「ソフト以降」の定跡ではあるものの、分かりやすい呼称がそれまでなかった事や、この形の流行の直後に「AlphaZero流」というよりキャッチ―な作戦がにわかに注目を集め出した事もあって、この形はいくつかの定跡書で触れられてはいるものの、アマチュア間での認知度はあまり高くないように感じました。 また「相掛かり▲5八玉型/▲6八玉型」といった呼び方がなされる場合もありますが、実際には▲5八玉/▲6八玉は基本的には単に△1五角の王手飛車を避けるための手で…

相掛かりは、相居飛車の戦型（戦法の上位分類）の一つ。相居飛車における「四大戦型（角換わり・相掛かり・矢倉・横歩取り）」の一つに数えられる。 狭義においては、▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金の出だしから始まる戦型のみを指す。 広義には、横歩取りの出だしから▲3四飛と横歩を取らずに▲2六飛と引く「横歩取らず」、あるいは嬉野流やショーダンオリジナル、極限早繰り銀などの「相手の飛車先を受けずに、こちらからも飛車先の攻めを目指す」戦法も、相掛かりに含む事がある。 いずれ「最初は角道を開けない・2筋の飛車先の交換を目指す」というポイントでは、広く一致している。 居飛車の四大戦型の中では、他…

振り駒で後手になり、角換わりへ。相手の早繰り銀に飛車を振って対抗する流れになりました。 序盤で失敗して、戦いが始まったところでは大差のリードを奪われました。自分のセンスのなさに呆れました。 そこから盛り返して終盤は互角に持ち込む場面も。特に相手の逸機をとらえた感触のある手を指した時は勝ちがあっても不思議はないかと思いました。 しかし実戦は相手玉が打ち歩詰めの状態になって追い込みきれず、敗戦となりました。 精査すると、勝ちがあっても不思議はないかと思った場面では、とても指しにくい手が正解だったようで、それでは勝てない将棋でした。 結果的には序盤の失敗が全てと言える将棋で、反省です。 ここ数戦はい…

📰瞬間時事のお勧め☆701「藤井聡太王座がシリーズ先勝 挑戦者・永瀬拓矢九段を破り初防衛へ前進／将棋・王座戦五番勝負第1局」について ニュース記事「「藤井聡太王座がシリーズ先勝 挑戦者・永瀬拓矢九段を破り初防衛へ前進／将棋・王座戦五番勝負第1局」とはを独自視点と抑えるべきポイント 📰瞬間時事のお勧め☆701「藤井聡太王座がシリーズ先勝 挑戦者・永瀬拓矢九段を破り初防衛へ前進／将棋・王座戦五番勝負第1局」について 藤井聡太王座、初防衛に向けて好発進！――挑戦者・永瀬拓矢九段との激戦を制す将棋界の新たな歴史がまた一歩進んだ瞬間―― 藤井聡太王座（22歳）が挑戦者・永瀬拓矢九段（31歳）との熱い戦い…

9時半前起床。 9時半仕事開始。 台風が来ている。 11時頃からバケツひっくり返したようなすごい雨。 気温は27℃なんで涼しい。 昨日の順位戦、渡辺九段の勝利。 豊島九段は今季かなり苦戦。 体重はジリジリ増えてて嫌な感じ。 PFCバランス。 昨日の散歩は調子よかった。 朝ご飯。 相変わらずTKG。 台風の影響をABEMAで確認。 ゴォーーー この時間の雨が一番すごかった。 風はうちではほとんど感じなかった。 雨が止んだタイミングで実家へ。 一応、👴にも📞したら「今日は...開店休業だよ」とのこと。 間に一瞬焦ったけど。 実家。 今日の将棋めし。 肉と玉ねぎ炒め（キクラゲ、椎茸なし） スープ き…

お久しぶり久々に将棋の話題 今個人的に将棋を指す上で、課題と思っている事を書きます。 終盤力はいつも課題ですので、今回は置いておきます。 今回は相手の戦法別の課題を考えていきます。 ①ノーマル三間飛車②雁木③角交換振り飛車 ①言わずもがな、流行の三間飛車ですね四間飛車と同じように居飛車穴熊に囲いにいくと相手の思う壺にハマります。畠山鎮先生の「必勝三間飛車破り」で勉強しようと思います。 その後自分で三間飛車は指そうと思います。逆から見るとまた景色が変わるため嫌な筋が見えてきます。自分が指す場合は西川先生の「ひとめの三間飛車」で勉強します。 ②少し下火にはなりましたが、まだ愛用者が多い雁木。 右四…

どうもふみです。今回は、駒得と詰みの差について個人的に、優先順位や、駒につく付加価値このような感覚は大事だと感じます。例えば、最近、「早繰り銀」という作戦で調子が良く、これは「攻めの銀を持ち駒に」して戦います。攻めるという役割を、持ち駒で強化するわけです。上手く使えば、効果的に勝てます。上手く使うかどうかは、これは自己責任なので、実力が出ます。努力のかいがありますよ。さて今回は詰将棋のこの問題 ピヨ将棋様々・盤面を広く・詰みと駒得を意識して作りました。「駒得 91香成 で金得 しかしそれよりも 王手 93香成から で詰み」初心の頃はこの感覚が、どうも掴めなかった。つまりこの局面では、金得よりも…