冬になると思い出すのが矢倉炬燵(やぐらこたつ)。掘り炬燵ともいいます。 数十㎝四方の畳を取り外すと、床下には石の炉のような物があり、その上に木組みの四角い枠の形をした矢倉炬燵を置き、炬燵の上には綿入りの炬燵布団を掛けます。 石の炉に炭火を入れ、四角い木の枠の下に金網をつけた蓋を置きます。矢倉炬燵に入って、蜜柑やかき餅を食べるのが楽しみでした。 家の床下には俵に入れた炭が備蓄してありました。 時には炬燵の中で甘酒を発酵させることもしました。部屋の中に甘酒のあま~い香りが漂い、なんとも言えない幸せが。 だけど換気をしないと二酸化炭素中毒になることも。矢倉炬燵が外れて火事になりかけたこともありました…