遊戯王(正式名称遊☆戯☆王)とは、漫画家・高橋和希による1996年から2004年まで週刊少年ジャンプに連載された漫画、およびその派生作品である。
※この記事では遊戯王シリーズ全体について述べています。
テレ朝のアニメについては「初代遊戯王」を、テレ東のアニメについては「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」を、その他派生作品については各作品の記事をご覧ください。
原作の概要
内気な高校生の武藤遊戯は、古代エジプトの遺物である千年パズルを解いたことにより闇の人格を手に入れ、闇のゲームの番人となる。
危険で過激なゲームで敵と勝負し、倒した敵に罰ゲーム(精神崩壊など)を与え成敗する、というのが当初のストーリー。
テーマは「友情」、ストーリーの主軸は「ゲーム」および「オカルト」となっており、ゲーム要素こそTCGにほぼ一本化したものの、これらの軸は長期連載の間もブレることは無かった。ちなみにオカルト的要素を取り上げた漫画は『ジョジョの奇妙な冒険』や『三つ目がとおる』などがあるが、前者に関しては絵柄や人物描写、後者に関しては設定面(二つの人格を持つ主人公とヒロインの三角関係、主人公の額に現れる瞳など)でリスペクトともとれる部分が多い。
初期は一話~数話完結が基本だったため、さまざまな種類のゲームが登場したが、そのひとつである架空の対戦型カードゲーム「マジック&ウィザーズ」が特に人気が高かったため、中盤以降は読者層に合ったポップな絵柄に変貌するとともに、「マジック&ウィザーズ」(M&W)がストーリーの中心となっていった。
(これについて、「当初は1度きりの使い捨てのアイデアの予定であった為、ルール等も一晩で考えた」らしい。)
この「M&W」は、後に「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ」(遊戯王OCG)の名前で商品化され、大ブームを巻き起こす。このへんの事情はWikipediaや、高橋和希の記事を参照。
ちなみに、遊戯王OCGは原作漫画のM&Wを元にはしているが、実際はかなりの部分でルールが異なっている。
原作漫画はニコニコ静画にて配信中、第一話のみ全編立ち読みも可能。原作未読のファンは、是非チェックしてみてほしい。
映画「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」の公開に先駆け、2016年4月11日から久しぶりに「遊☆戯☆王」が週刊少年ジャンプ本誌に復活。内容は映画関係の話であり、前後編・2週連続の特別読み切りとして登場した。
派生作品
カードの普及と共にメディアミックス展開をおこなったため派生作品が多い。
※その他、詳しくは各作品の個別記事をご覧ください。
- 『遊☆戯☆王(初代遊戯王)』(アニメ)
- 『遊☆戯☆王R』(漫画)
- 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(アニメ)
- 『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』(映画)
- 『遊☆戯☆王GX』(漫画)
- 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』(アニメ)
- 『遊☆戯☆王ファイブディーズ』(アニメ)
- 『遊☆戯☆王5D's』(漫画)
- 『遊☆戯☆王ゼアル』(アニメ)
- 『遊☆戯☆王ゼアル』(漫画)
- 『遊☆戯☆王Dチーム・ゼアル』(漫画)
- 『遊☆戯☆王アーク・ファイブ』(アニメ)
- 『遊☆戯☆王アーク・ファイブ』(漫画)
- 『遊☆戯☆王アーク・ファイブ 最強デュエリスト遊矢!!(漫画)』
- 『遊☆戯☆王ヴレインズ』(2017年5月放送開始、スピードデュエル兼用)
- 『遊☆戯☆王セブンス』(2020年4月放送開始、ラッシュデュエル前提)
- 『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』(2022年4月放送開始、ラッシュデュエル前提)
世界観・設定を共通とする派生作品に「遊☆戯☆王R」、原作漫画の続編に「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」がある。
また、「遊戯王GX」は原作漫画ではなく「遊戯王DM」の続編であるため、細かな設定などが原作漫画と異なっている(一例として、ペガサスの生死や、カードの名称など)。
「遊戯王DM」はカードゲーム以外の話も行っているが、「遊戯王GX」以降は完全にカードゲーム専門アニメになっている。
余談
遊戯王のコラボは近年まで非常に少なく、スポンサーであるコナミの身内ネタ程度しかなく、日本のアニメ雑誌でも特集が存在しなかった。
これは海外の権利事情が大きく関わっているとの一説があり、それが解決されたと思われるARC-V以降は「ナナナ」が登場したり、アニメ雑誌でも時折特集を組まれるようになっている。映画「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」の公開および遊戯王誕生20周年記念という事情もあってか、2016年には「モンスターハンタークロス」「アニメプラザカフェ」など積極的にコラボ活動を行うようになった。
ニコニコ動画における遊戯王
ニコニコでは他の漫画作品に比べ、アニメ版の方がリスペクトされる事が多く、遊戯王の生みの親である漫画家の高橋和希に比べて、加々美高浩を初めとしたアニメーター陣の方が持ち上げられる事が多い作品でもある。理由としてはアニメ版のネタから爆発的なブームが起こった事(後述)と、彼らアニメーター陣の作画がそれぞれ個性的で、何かと作画崩壊が起こったり、美麗であったりする事が考えられる。(とはいえ、作画に関してそう捉えられるのはアニメ版ファンならでは、であろう。)
また、後述の「ずっと俺のターン!」も含めてネットやニコニコでも様々な形で影響を与えており、たとえば後述するように「遊☆戯☆王」という正式名称に加えてタイトルの後ろに『YU-GI-OH!』というアルファベット表記が付く事になぞらえてか、ニコニコ動画のコメントなどでも特徴的な台詞やフレーズなどには☆やアルファベットを盛り込むのが定番化したのに一役買ったことであると思われる。一例を挙げると、
なお、遊☆戯☆王が作品名称としては正式表記であり、公式配信もこの表記で統一されている。
このため、ニコニコにおいては、公式配信以外の遊☆戯☆王表記の作品は検索避け作品である事を示す。
ずっと俺のターン!
以前より2ちゃんねるなどでは本作の「ずっと俺のターン!」ネタが一定の人気と知名度を得ており、それを契機としてアニメ版「遊戯王デュエルモンスターズ」のオリジナルの回であるドーマ編第162話、通称「バーサーカーソウル」(YouTubeの動画参照)が爆発的なブームになり、以後様々なMAD作品がファンの手によって生み出されている。
MADには、普通に本編の動画を切り貼りしたもの(「遊戯王MAD」タグ参照)、本編の音声を加工して電波ソング風にしたもの(「遊戯王:音系MAD」タグ参照)など、多種多様なジャンルが存在し、現在も盛り上がりを見せている。
※他にも遊戯王MADの項目にいくつかタグ分けの詳細があるので詳しくはそちらを参照願います。
※なお、遊戯王のゲーム作品内ではニコニコで人気のあるネタを見ることが出来る。
- アーケード機「遊戯王デュエルターミナル」では、社長の「粉砕☆玉砕☆大喝采!!」や「ふつくしい」「エネミーコントローラー発動!」などの台詞を聴くことができる。
- DS用ソフト「遊戯王WCS2008」では、凡骨の攻撃時の台詞が「城之内ファイアー!!」になっている。
- PSP用ソフト「遊戯王GXタッグフォース3」では、ゲーム内専用カードとして「バーサーカーソウル」が収録されている。
なお、これは「遊戯王GX」のゲームであり、(現在判明している)他のゲーム内専用カードはみな「遊戯王GX」から選出されている。そのなか、アニメでの登場から6年近く経っている「バーサーカーソウル」の選出は異例だといえる。
遊戯王の関連動画
「遊戯王MAD」タグ
最古の遊戯王MADである。
「遊戯王:音系MAD」タグ
遊戯王の登場人物 (通称は主にニコニコ内)
- 武藤遊戯(「AIBO」「闇AIBO」)
- 闇遊戯(「王様」「ATM」)
- 城之内克也(「凡骨」)
- 真崎杏子
- 本田ヒロト(「空気」)
- 武藤双六
- 川井静香
- 獏良了
- バクラ(「闇サトシ」)
- 海馬瀬人(「社長」)(「キャベツ」)
- 海馬モクバ
- インセクター羽蛾(「HA☆GA」)(「虫野郎」)
- ダイナソー竜崎
- 孔雀舞
- 梶木漁太
- ゴースト骨塚、佐竹、高井戸
- バンデット・キース(「トムに負けた人」)
- 迷宮兄弟
- 闇のプレイヤーキラー
- ペガサス・J・クロフォード
- トム(「トムの勝ちデース」)
- シャーディー
- 海馬剛三郎
他多数・・・
覚えておくと役立つかもしれない名台詞集
- 「HA☆NA☆SE」
- 「ドロー!モンスターカード!!」
- 「粉砕!玉砕!大喝采!」
- 「強靭!無敵!最強!」
- 「HAGAAAAAAAAAAAAAAA!!」
- 「全速前進DA!」
- 「なぁにこれぇ」
- 「爆☆殺」
- 「ふぅん」
- 「ふつくしい」
- 「イテキマース」
- 「もっと腕にシルバー巻くとかさ!」
- 「城之内ファイアー!」
- 「まさにDEATH☆GAME!」
- 「スピリットバーン(ブーン)」
- トムの勝ちデース
覚えておくと役立つかもしれない関連用語
関連項目
親記事
子記事
兄弟記事
- なし
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- 0pt