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透き通るような色彩が、穏やかな風に運ばれてくるような、
とてもやさしくて、生き生きとした物語でした。
生命を育み、産み、そして育てていく。
そんな当たり前だけど大切な営みが、ふわっと綴られていきます。
生きていくという事は決して楽しいことばかりではないけれど、
それでも人は前を向いて歩いていくことができる、哀しみをも糧にして。
ん、『食堂かたつむり』もそうでしたが、出てくる料理の数々がどれも美味しそうで、
ココナッツカレーが食べたいな、卵焼きもいいな、パクチー料理も、と目移りしそうでした。
そういえば、同じ出産を題材にした物語でも、男性が書いた『ジーン・ワルツ』と比べると、
どこか感性的な空気に包まれているとも、感じました。
男としては、「出産」の偉大さにはただ首を垂れるだけでしょうか、なんて。
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自然の恵みを受けて、波の流れに逆らわず生きている島の人々の暮らしぶりにとても癒される。
物語の雰囲気はとてもいい。
ただ、主人公がしなやかに成長していく姿にあわせて、小野寺君の心の変化や成長ももう少し知りたかったな。
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なんだかイロイロな想いが浮かんで…後半はほとんど号泣。「育む人」ってスゴイ。いつかアタシも…なれるのかしら!?
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人は一人では生きていけないのだなぁ。南の島での先生との出会いにより、これまでの人生やこれからの生き方を見つめ直した主人公。妊娠出産の神秘や偉大さがよく描かれている。主人公のまわりのキャラが、みんないろいろ抱えているんだけど懸命に生きてて良かった。無性に島に行きたくなる。
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最後は分かりやすすぎる落ちだったけど、それまでの彼女の再生の課程や、出産に対する記述が素敵だった、とっても。電車では読めない。相変わらず、食べ物の描写が美味しそう。小川さんらしい。
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【あらすじ】
夫が姿を消して傷心のまりあは、一人訪れた南の島で助産院長の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられる。家族の愛を知らずに育った彼女は新しい命を身ごもったことに戸惑うが、助産院で働くベトナム人のパクチー嬢や産婆のエミリー、旅人のサミーや妊婦の艶子さんなど、島の個性豊かな仲間と美しい海に囲まれ、少しずつ孤独だった過去と向き合うようになり――。命の誕生と再生の物語。
【感想】
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自分も読んでる途中で妊娠出産を体験しただけに、この本を読んで改めて命の誕生は神秘的で奇跡なのだと感じた。
主人公のまりあちゃんが妊娠を機に島の人と出会い、生活していく中で色んな気づきを得ていくというストーリー。そして人はみんな様々な過去を持ち、色んな想いを抱えて生きている、ということが大袈裟すぎるくらいによく描かれていた。
島の大自然や食べ物の描写が素晴らしくて、読んでいるだけで癒された!
最後、小野寺君との再会の仕方がかなり非現実的な気がして残念…。
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もしかして妊娠したかも疑惑の時にちょうど本屋さんで見つけて購入。
沖縄ののんびりした感じとか、出てくる人の優しさにほっこり癒された。
最後「え!?」っていきなり登場かい!みたいになったけどまぁいっか。
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夢中になって読んだので、こういうお話は好きなのだ。
だけど、まだ、どこがどう好きで、どこが心に響いたのか整理できない。
これも再読しよう。
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なんとなく、よしもとばななを思わせる文体と内容。こちらは、精神的なものはメインではない描かれ方だけれど。
主人公が急に島に留まっても大丈夫な理由が、都合よく、とは言え説明されているのが好印象。また、何がなんでも助産院!では無く、病院が必要なこともあると書かれているのも良い。
ラストが思いの外あっさり…。そこがやや残念。
ドラマ化の話を聞いてから読みましたが、余貴美子さんはぴったり!楽しみです。
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命の尊さと人間味溢れる島の住人たちに
あったかい気持ちをもらえる。
開放的でゆったりとした雰囲気がすき。
大きな影を抱えながら、誰しも懸命いに生きていて、
ひとりでは抱えきれないそれを、誰かと支え合って生活している、、、
現代社会では忘れてしまいやすい、
人と人との繋がりの大切さを思い出させてくれる。
癒しの本。
自然に沿って生活をして、
自然のままにお産を迎える。
憧れの生活環境であり、
こうゆう出産をしてみたいなぁ。
08.18.2012
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こんなにも波乱に満ちた人生経験を持つ人が、集まってしまうことに「?」と思ってしまった。
また、小野寺君が何でいなくなり、急にあの場面で出てくるのか?
物語の中の生活の様子は目に浮かぶようで、南の島の自然が豊かな様子が、人の気持ちも洗うんだろうな~とは想像出来ます。
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小川糸さんのお話は人との出会いが楽しくなる、そんな雰囲気が大好きです。
こちらのお話も色んな人との出会いを通じて強く成長していく主人公まりあちゃんの姿が見れます。
一人の人間として、母として、強くなっていく姿は読んでいてとても楽しかったです。
私の知らない妊婦さんの事も細かくかいてあるので勉強にもなりました。
ただひとつ残念なのは小野寺くんは結局どこで何をしていたのかが分からず仕舞で終わってしまった事です。色々な理由を考えながら読んでいただけに、なんだったのか気になります(笑)
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素晴らしい本に出会えた。
嬉しくて、感動して、きれいな涙を流せる物語り。
女に生まれて良かった。
いつか、妊娠して出産する、その時々に、またこの本を読もう。
生きるって、難しい。
でも、この世にうまれ生きているって、すごいことだ。
たくさんのことを教えてくれたこの作品に出会えたことに、感謝。
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最後ちょっとあれ?という点もありましたが、それも気にならないほど全体の感じが好きでした〜。
つるかめ助産院のような所で子供を産みたかったな〜!
今週の金曜からのドラマも楽しみです。