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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
時系列順ではポアロ最後の事件です。舞台は懐かしのスタイルズ荘、そして相棒にヘイスティングスが久々の復帰です。ポアロシリーズをヘイスティングス有り無しで分けますと、正直言いまして「無し」の方が断然好みです。彼の立ち位置はホームズ物で言う所のワトスンでありますが、彼に比べてオッチョコチョイ&おせっかい過ぎて鼻について仕方がありませんでした。しかしこの最後の事件においては彼以外の相棒はあり得ませんでした。また謎解きはジグソーパズルがビシビシと埋まってゆくようで爽快でした。ポアロ最後の決意には涙を誘います。
ポアロはどうなってしまうの?
2018/11/28 15:42
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ポアロ最後の事件」とサブタイトルがついたこの長編推理小説が発表されたのが1975年。それからわずか1年後の1976年1月作者のアガサ・クリスティーは亡くなる。
死の直前に彼女の代表作であった「ポアロ」シリーズに終止符をうった形だが、実際にこの作品が執筆されたのは亡くなる30年以上前で、本来は彼女の死後発表される予定だったという。
アガサが『スタイルズ荘の怪事件』でミステリ作家としてデビューしたのが、そしてそれはポアロの初登場でもあるが、1920年のことでそれからわずか20年ほどでその最後の事件を執筆していたことになる。
それにしても心憎いのは、ポアロの最後の活躍の場所を思い出多き「スタイルズ荘」にしたことだ。
そこにいるのは「関節炎のためほとんど立居にも不自由」となった老いさらばえたポアロであり、そんな彼が「スタイルズ荘」に招きいれたのは最初の事件以来何度もポアロと行動をともにしてきたヘイスティングズだ。
今度の事件も難問で、しかもポアロはほとんど動けないとあって、彼の手足となるべくヘイスティングズが呼ばれた訳だが、えー! 彼で大丈夫なの? と多くの読者は思うにちがいない。
ヘイスティングズの思い込みの強さや勘違いでどれだけ事件をややこしくしてきたか、その一方で彼の行動が事件に解決にもつながっているのだが。
今回もヘイスティングズの行動や言論にヤキモキすることになる。
彼はまったく「道化役」ともいえる活躍? をすることになる。しかも、今回は娘の恋のジャマまでするのだから。
そして、結末。
なんとも驚くべきその結末に、ヘイスティングズ以上に読者は驚くに違いない。
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投稿者:シェルコウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーが衝撃の連続
スタイルズ荘の怪事件とかこれまでのクリスティー作品読んだ人なら最後の一文で泣きそうになると思う
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさか、ポアロさんが亡くなってしまうなんて・・・。
それにしても、この殺人犯の狡猾なこと!
最後の事件にふさわしい、相手でした。
でもあのラストは良かったのかどうか・・・。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポアロ大好きなな私には、辛すぎて読み返せない作品です。クリスティーは、よほどポアロにうんざりしていたんでしょうか。
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再読。いくつかポアロ物を読んでから読まないと、ちょっと良さがわかりづらいんじゃないかと思う。シニカルな部分もあるし、ジュディスの安楽死容認発言も気になる。老いや伴侶を失う寂寥、夫婦関係への洞察など、ここまで年月が経たないとここまで書けないだろうなというところに、筆者と登場人物の経年と円熟を感じる。そして遠回しな反戦も読み取れるように思う。
苦い。そう、ジンセイって多かれ少なかれこんなふうに苦いものだよね。苦いものを抱えて生きていくものだよね。
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スタイルズ荘を読んでちょっとしか経ってないのに終わってしまった。
もっとじっくりポアロとお付き合いしてから読むべきでした。
内容は・・・
相変わらず驚かされます。
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この訳者の翻訳に違和感を感じたため、本来なら星3つくらいの評価ですが、偉大なるエルキュール・ポワロの幕引きに敬意を込めて星5つです。
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この本を読んだ後にくる何とも言えない感情。15年前に読み、その時も同じような脱力感があった事を記憶している。多分また何年か後に読んで同じような感情を持つのだろう。
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ポアロ最後の事件。年老いたポアロは懐かしいスタイル荘に泊まっていて、ヘイスティングズ大尉を招く。そこでポアロから、宿泊者である殺人者Xの事を聞くが、それが誰であるかを明かしてくれない。物語はアガサのいつものように、魅力的な登場人物と明瞭な展開で進む。しかし年老いたポアロには力も若さも無く、灰色の頭脳だけが頼り。人生の寂寥感と空しく重苦しい雰囲気を感じた。
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ポアロ最期の事件。
錯綜する人間関係。
そして例のごとく誰もが怪しくて最後まで犯人が分からない。
そんな簡単にそんなことにみんななるのかしら(ネタバレのため書けない!)とも思うけど…全否定は出来ないような…そうでもないような…。
そこまでにならなくても似たようなことなら十分に起こり得ると思えてしまうのが怖い。
しかしまさか最後のその犯人がそうだとはなぁ。。
うーん。
(やっぱりネタバレのため書けない!)
出版されたのはクリスティ最晩年。
書かれたのは彼女の全盛期らしい。
これを書いた後に何作かポアロを書いていたわけで…それを思うと何だかすごい。
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ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。老いて病床にある名探偵は、過去に起きた何のつながりもなさそうな五件の殺人事件を示す。
その陰に真犯人Xが存在する。しかもそのXはここ、スタイルズ荘にいるというのだ・・・。
(当書裏表紙あらすじより)
ポアロ最後の事件の話です。
本作とミス・マープルの最後の事件「スリーピング・マーダー」の2作品は、晩年に発表されてはいるものの、執筆は全盛期に行なわれていた、といいます。
その辺りの詳しい話は巻末の解説にあります。
ポアロ最後の事件なのでポアロ・シリーズの最後に読もう、と思ってずっと手を出さずにいたんですが、何時になるか判らないと思い、2月頃にブックオフで購入していました。
ただ事件の真相については、テレビか何かで知ってしまっていたので、「まさか?!」という思いを確かめるために読みました。
偶然知ってしまった真相。間違いなかったですね。
ミステリーにはよくあるタイプの話でしたが、それをポアロに演じさせた、というのがアガサ・クリスティーの凄いところなんだろうな、と感じました。
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ポアロの最期と聞いて、読んでみました。
犯人X、なるほど、なかなか尻尾を掴ませない「悪党」ですね。彼の罪は殺人教唆、殺人幇助になるのでしょうか。直接手を下さない犯人って、ある意味怖い存在ではあります。ただ、捕まえることができないからといって、あんなやり方で解決するのはいただけないなぁ。なんだか、腑に落ちない。心にもやっとしたものが残りました。
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あー…ポワロ…となります。
シリーズ最終作と言われており、終わるなら読みたくない!と買った後もしばらく寝かせていた(じゃあなぜ買った)のですが、意を決して読みました。
細かく見たら、「こじつけでは?」「つじつま合わない」という部分があるかもしれません。しかし、それを上回る驚きがあったからいいのです。毎回毎回すごいなあと思わされます。
特に今回は、驚きすぎてある一文を何回も読み返しました。
一通りシリーズを読んだ後に読みましょう。
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日本帰国中にBS放送で見て読みたいと思った作品。ポアロ最後の事件と、クリスティーが自ら幕引きをしました。この作品が執筆されたのが1940年代で発表は1975年。事件は、犯人Xが直接手を下すわけではないので、不確定の要素が加わればどうなったか?と思いますが、そこは非常に頭の良いXの緻密な計算の上で行われたということで、スルー。全編にポアロとヘイスティングの信頼と愛情に満ちた関係があふれています。