ハッカーとカストラートとサイバーパンクとバロック趣味の都合の良い融合。
2013/09/09 21:56
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白いのだが、なぜ電気技術だけが先行して発達したのか?などSFに必要な説得力をあえて放棄している。SF好きとしては、そこをほっておいてというわけには性格的いかず、やや消化不良。筋立ては面白かっただけにやや残念。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
題材は面白いのですが、ハッカーのなんとかかんとかいう描写がわかりにくく長かったのが残念。カストラートを生み出したキリスト教の残忍さにぞっとしました。
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単行本が出たのが確か1996年。懐かしいなぁ。
個人的にはデビュー作よりも、高野史緒『らしさ』が出た作品だったように思う。
単行本の装丁が好きだったので文庫化の際に今風になったのだけが残念。これはこれでいいんだけど、やっぱり単行本の方がいいなぁ。
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読み手と作品と劇中劇との間を行ったり来たりしながら、幻想的な怪しい世界へと引きずりこまれて行く。
書き方は薀蓄が多いがすんなり入ってくるものである。ただアカデミックな部分の書き方が口上を読み上げるようで、物語の転換も詩人のような書き方に感じた。
カストラート、とても興味惹かれる世界をここまで舞台にした作品は素晴らしい。
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ムジカ・マキーナ以来?!
妖しさ満点なスペクタル。
ネットではなく電話のハッキングって面白い(1996の作品で!)
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バチカンから逃げた去勢歌手カストラートの謎を知った枢機卿は彼をパリに追い変死する.
天使の美声は何故危険なのか.
そんな感じで.
そこそこ面白かったけどアレだな.
セリフの言い回しがめんどくさいな.
とか思ってるとあとがきに1996年刊行されたのの文庫化だったと.
17年前か・・・.
それはそれとして
変声期を迎えさせないために少年の玉を切除するとか超怖い.
ひゅんってなっちゃうわ.
しかも麻酔というか道具が鋭いナイフと阿片.
そして半分ぐらいが切除のショックで死ぬとか,超怖い.
狂気の沙汰だよな.
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時として誰かの運命を回す。 私があなたと一緒に歌うのは、それが一つの力であるからに他ならない。あなたわ一つの運命として私の元に引き寄せるために他ならない。
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1700年代初頭ルイ14世治世のパリが舞台であるはずなのに、読んでいると、あれっ?“電話?”“ルーブル前のガラスのピラミッド?”“ハッカー?”という言葉が飛び交うのに面食らう。【サイバーパンク】というジャンルがあるのを初めて知りました。テクノロジーとバロック、光と影の交差する舞台の脚本を彷彿させる構成で、実際オペラを鑑賞したような読後感でありました。
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もろもろ入り乱れた世界観がなかなか飲み下せず、前半はかなり苦戦。
飲み下せないなりにもっていかれた、後半のオペラはさすが。
毒々しさと清廉と。
まさに見世物。稀代の見世物。
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面白かったです。
カストラートが活躍する18世紀パリに煌々と輝く電飾と、張り巡らされた電話網…好きな世界でした。サイバーパンク、というジャンルなのか。。
カストラートたちが電話をハッキングするハッカーというのが良いです。
〈大天使〉と〈鳥〉…予想していた人物と逆でした。やられた。
なんという心地よさだ…と満たされるのが、音楽、というのが素敵でした。全盛期のカストラートの歌声、聴いてみたかったです。
オルランドとレスリー卿の黄昏はちょっと切なかったです。
(電飾で)きらびやかなオペラを鑑賞したような作品でした。