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武家と武士の移りかわり
2020/07/24 14:11
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
士族はかくあるべし…そんな高邁なところを離れて日々のお勤め・お役目を果たすのに必要な実践本、まさにマニュアルである。
個人的には「武士」というと天下泰平の世を生きた役人・番頭、対し戦乱で死闘を生き抜いた戦士は「武将」とイメージを持っている。
日々雑多な仕事をどうこなすか、『番衆狂歌』(ばんしゅうきょうか)や『武士としては』をはじめ様々な史料からの引用と傍証で往事の出来事を推理していく。
原文は読みにくいようでいて意外に音読すると分かりやすい部分も多く、国語は面白い。
抄訳・意訳も分かりやすく、現在では意味の通らなくなった部分に無理な解釈を付さず、さっぱり「わからない」と開き直るのも潔い。
それら士族も明治の御一新で廃されるが、著者は指摘しないもののここでも「切腹」に関する意識にも大きな変化が見られるのは興味深い。
仕える大名や藩主あるいは自家の安寧を保つのが仕事だったのに、敵はいきなり英米列強となりわが国も独立を保つか植民地に下るかの選択を迫られるはめになったのだ。
「秘するが腹」の緊張感と覚悟がなければどうなっていたか。
良い仕事をするには洗練されたマニュアルが必要な事も良く分かる。
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