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投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は日本を舞台にしたファンタジーの第一人者。こちらは勾玉三部作の1作目で、日本神話の天照、月読、須佐之男の姉弟を題材にしています。もともと神話系に興味を持っていたので、小学生のころに読んで夢中になりました。大人になった今読んでもやっぱり面白いです。
古代日本ファンタジー
2023/01/29 15:46
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
巷間では本書が記紀に横底された作品という見方があるものの、私はそこ迄直截的に感じませんでした。記紀を強く匂わせる事よりも、作品としての内容を煮詰める事の方が大切だと思うので、良かったと思います。解説も秀逸でした。
本書は舞台を日本古代としている中、神や大蛇の召還などスケールの壮大さを感じさせる大作です。全体としてはロマン溢れる作品だと感じます。
古代のボーイミーツガール
2018/05/24 17:48
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直言ってスサノオには乱暴者のイメージしかなかったのですが、この作品では幼い少年。その少年と少女が出会い、時を重ねて絆を結ぶみずみずしい物語になっています。必読。
日本の神話に着想を得た話
2024/12/07 20:01
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の古代神話に題材を取った物語。
光と闇をつなぐ存在となった狭也の苦悩と勇気の物語。
無鉄砲でわからないことが多いながらも自分の信じるひと、ことのために進んでいくことで成長していく。
周りを巻き込んでいく強さを身につけて、新しい時代を切り開いていくところが良い。
力のある文章でぐいぐい読ませる感じ。
そのぶん、今の洗練された文章からするとやや荒削りな印象もあるが、内容的にこのくらいのほうが良いと感じた。
中沢新一氏の解説が良い。
そして、阿部智里さんがこの本を読んで日本の神話に着想を得たファンタジーもあるんだと知り、八咫烏シリーズを書くきっかけになったとしている本。
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以前ハードカバー読もうとして挫けてしまったので、リベンジです。
本と出合うのにも期というものがあるんだな、と今回本当に思いました。
なぜあの時挫けたのか理由は探せばいくらでもあるだろうけど、
それはあまり関係なくて、とにかくちょっと遅くなってしまったけど
読めてよかった。
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2010.6.7
中学生の時に大好きだった勾玉シリーズが文庫本になっていて思わず衝動買い!
内容はほとんど忘れていたので、改めて一から読んでみましたが、
大人になった今でも変わらず大変面白く読めました。
古代日本の風景が目に浮かぶような瑞々しい情景と、活き活きとした人物たちがとても素敵な物語。
早く白鳥と薄紅も単行本化して欲しい!!
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待望の文庫化! 勾玉三部作。第一弾にしてシリーズで一番好きな作品。
登場人物の個性や心情、ひとつひとつが文章で無駄なく表現されていて、読んでるだけでその場の雰囲気や風景が見えてくるかのような気がする大好きな作品。再読してみてもやはりおもしろい。やっと手元におけて幸せ。
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好きな世界観なので★4つにしたけど、児童文学にしたら読みにくいし、でも、この本の厚さにしては内容が薄いような。。。
主人公以外の登場人物(特に闇の氏族)の容姿や性格の表現が少なく、読み進めているうちに「この人、どういう人だっけ?」と分からなくなった。
本が厚く、前を見返して探すのも手間まうえ、結局よく分からないという事が何度かあった。
名前の読みも難しいので、すぐに頭に入らずイメージが作りにくかったのかもしれない。
でも、じゃあこの厚さは何に取られているのかと考えると「?」。
なので、内容が薄いと感じてしまったのと、登場人物が入って来なかったという所が残念。
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中学生の時、クラスで流行りました。古代日本が舞台のファンタジーで、ドキドキしながら読んでました。そして、みんなで感想を言い合ったり、楽しかったな。
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単行本は持ってるんですが、文庫になったので購入。久しぶりに再読し、こんな話だったっけ?と無責任にも思ってしまった。
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国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢だった。大蛇の剣を操れる稚羽矢を疑念の目で見てしまったことを悔やむ狭也は、危険を承知で彼を探しに行く。女神を再び求める大御神君臨のもと、豊葦原の運命は――。
見事でした。1988年という今はもう昔と呼べるかもしれない時代に、こんなに壮大な「日本」のファンタジーがあったのかと。大袈裟でなく、荻原先生が日本にいてくれて良かった!と思いました。
古事記をベースにした舞台は、神々が地上を歩いていた頃のお話。凡人にはぼんやりと想像することすら難しい頃の人間、神を生き生きと描写していることに驚きます。狭也の思いを中心にどんどんと進むストーリーは確かに長いですが、どこをとっても無駄がなくて納得のいくもの。彼女が一回で闇の軍側に行かないところもリアリティがある。互いに自分の居場所を見つけられず悩む狭也と稚羽矢の出会いから、大きな流れを作っていったこの作品。魂の輪廻という仏教的な観念もあるのでしょうが、死を迎えてもまたこの二人は形を変えて巡り会えると信じられる気がしました。
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以前から気になっていたの一冊。文庫化されて嬉しい。
日本神話ファンタジー。すごく面白い!という感じではなかったけど、こうゆう話好きです。
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本屋で見つけて、気になったけど手が出せず、ここのレビューを読んでみてやっぱ買おうって思った。
児童向けにしては難しい表現があって読むのに苦戦したけど、先が気になって眠れない日が続いた。
ファンタジーあんまり読まないけど、続きは読もうと思う。
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2010/06/24
図書館内容紹介より
神々が地上を歩いていた古代の日本。闇の巫女姫と生まれながら光を愛する「水の乙女」狭也と、輝の宮の神殿に縛められ地底の女神の夢を見ていた「風の若子」稚羽矢の、運命の恋を描くファンタジー。
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気楽に読めるファンタジーが気分だったのと古代史っていいなーと思って手にとったらとてもよかった。楽しく読み終えました。1988年の作品なんですね。照日王と月代王の絡みのくだりは山岸凉子の月読を思い浮かべてしまいニマニマ。