昔懐かしい素朴な子どもたちの物語
2022/11/24 13:11
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投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ力道山が活躍していた頃、近所に上がり込んでテレビを観るような時代のなんとものどかで純朴な小学生の成長物語。近所の川でしじみを獲ったり、ザリガニを捕まえて食べたり(えっ!ザリガニ食べちゃうの?)、川の中でウンコしちゃったり、女の子目当てにソロバン塾に頑張って通ったり、思わずクスッと笑みが溢れてしまうような当時の子どもたちの日常。通学途中、ある家の窓から毎日小さな白い手だけが見える。どうやら病気の少女が退屈しのぎに手だけを出しているようなのだが、ある日から突然その手が見えなくなり・・・。
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何度読んでも同じところで笑って同じところで泣いてしまう。作者自身の疎開体験が描かれている。心あたたまる一冊。
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椎名誠のジュブナイル。シーナ、小学4年生。親分格のヒロミツ、コロッケ屋のパッチン。そして“白い手”の女の子…。
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「椎名誠らしさ」というのは、昭和中期のノスタルジーな時代を書かせると鮮明に表れる。この物語もそういう話である。「白い手」の少女と少年たちの友情を描いた作品。40代以上の大人が読むと懐かしい子供時代に浸れるのではないだろうか。
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「三時間目の算数の時間に松井がまた椅子に座ったままウンコをしてしまった」という書き出しにびっくり。子供時代ってこんな感じかな〜暗黙のルールというのがあるよね。通り過ぎた時代がよみがえる
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最後の工藤直子さんの言葉じゃないけど、「男子ってこういうこと考えてたんだなー」と思った。
読みやすかった。
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子どもの頃の思い出って、どっか脚色されているんだろうけど、それぞれ立派な物語になっちゃうあたりがやっぱ子ども時代って神秘的だったんだなあとしみじみ思うような物語です。
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うーん。。。この本の対象は小学生なのかも。あまりに素朴すぎて大学生にはおすすめできない。子供がいる大人が読んだらまた違うんだろうけど。
小学生の男の子が主人公の話で、ポンプ倉庫のこと、壁新聞のこと、学芸会のこと、ソロバン塾のこと、春休みのことなどを通してどんなことを考えていたのかといったことが物語を通して語られる。
タイトルにもなっている「白い手」の女の子の話がもっと展開するのかと思ったらそうでもなかったし、たんたんとし過ぎてる感じがした。でも、現実って案外そんなものかもしれないとも思う。
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懐かしい気持になり、小学生特有の「恥ずかしさ」みたいなものを思い出しながらむずがゆくなったりしゅんとしたり。そんな気持が蘇る。
読んでる間は幸せになれるが若干物足りない気がした。
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椎名誠の小学校の思い出をエッセイとして、綴る。
自ら黄金時代と語るそのときの感性と、キラキラした日常。そんなに面白そうでもないけどなあと思いつつ。むしろドラマはあまり無いのか、子供心にあった重大事件がもっとあると思うのだけど。
なにも具体的な不安なく 、何か大人になる不安だけが微かにあって、それが今の楽しさに安住しようという圧力になったりする。歩いて帰る道すがら、ふと空を見上げて息を吐いたり、神社の神様に好きな人と両想いになれるようにお願いしたり、いくらでも輝く思い出がある。その空気を人に伝えるのは難しい。本書を読んでも、自らの懐かしい時代とは重ならなかったから、きっとそうだ。心の中にそっとしまっておこう。
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同年代の作家が書く作品、とくに自叙伝やエッセイなどは、共感する部分が多いのはわかります。
でも椎名さんは私より一回り以上違うお方。
時代を感じさせる表現は随所にありますが、対象は何であれ何かに興味をもち行動する少年の気持ちは不変なのでしょう。
私はこういう少年時代を描いた小説は大好きです。
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初めて読んだ椎名先生の執筆本。
どこか懐かしさを感じさせる。
小難しい表現がなく、ゆるゆる読み進めることができる本。
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初めは,「うーん,買わなくてもよかったかも」と思ったけれど
最後まで読んだら,じんわり沁みた。
シーナ少年の日記みたいになっていてとても読み易かった。
世代は違うが,小学生のときの自分の「世界」
の小ささはまさにこんなふうだった気がする。
挿絵も,ボールペンでひょいひょいと書いたようなタッチで
物語によく合っていたと思う。
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椎名さんは、さして感慨深くもなさそうに書いているが、松井が引っ越したことはとても寂しく、彼が亡くなってしまう『白い手』の女の子のために毎日ハーモニカを吹いたことに痛く心惹かれていたのだろう。そんな松井をかばいつつも、時にかばいきれなかった切なさがよく伝わってきた。
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内容(「BOOK」データベースより)
親分格のヒロミツ。括約筋の働きが悪い松井。コロッケ屋の息子・神田パッチン。そして思い出しても“しん”とした気持になる〈白い手〉の女の子。海がひかり、風がおどり、森がさわいでいたあの頃。歩いていく先すべての風景が優しくするどく輝き、いつも何かがキラキラしていた少年たちの黄金時代。シーナとその仲間たちがくりひろげる、冒険と試練と友情の物語。