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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は著者の9年間にわたるマンガ論評100選なのだが、未知の作品だらけのので正直わからんものだらけ。『ゴジラ』の下りは今だからこそちょっと興味をもって読める内容。
漫画紹介本としては良かったが
2018/12/08 15:24
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投稿者:xiao - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう時評は鮮度が大事なので、序盤の10年以上前の記述などは的外れに感じる部分が多い
それを差し引いても、論理が飛躍したこじつけが目立つ
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クソ長くクソ分厚いのだが1章1章が力が入っていて読み応えがある。マンガを作品単品の批評だけに留めず、現代政治、芸術、音楽、歴史、哲学など幅広いものと比較し考察している。どれも元のマンガが読みたくなるという意味でも最高の漫画紹介本である。
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マンガの見方
売れる面白いには理がある
あらすじの説明よりも内容の深読みがある
漫画は日本の文化である
海外発信するようになった
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マンガがこれだけあることやフランスマンガがあることにはびっくりである。しかし、中国のマンガを説明できないのは、流行ったマンガしか説明できないという雑誌連載の限界がある。
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分厚い。774ページ。10年にわたって数百冊ものマンガを取り上げ、かつ熱量の高い解説が続く。著者のマンガの見方に賛成するところも首をかしげるところもあるが、一番一番の相撲に集中してる感は見事。
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800ページ近い分厚い新書。直近10年間のマンガ評論
著者はフランス文化専門の大学教授。
マンガ評論も歴史感を持って取り組むべしとの持論あり。
しかし、公平な評論などある訳もなくかなり著者の好みによる評論も多い。
著者の好み
ポスト団塊世代で、いわゆる「マンガ読み」が好む作品が好み。
何かしらの歴史、伝説などの暗喩が認められる作品を好む。
エロいメタファーも大好き(ありがち)
「へうげもの」「海獣の子供」いがらしみきお、山上たつひこetc
フランスコミック(BD)、メチャ推し(微妙に違う気がするのだが)
マンガランキングについて
単なる人気投票、期待感でのランキングを嫌う。
「このマンすご」嫌い。「このマン読め」好き(ハイブローw)。
「デスメタ」大嫌い。「テラフォーマーズ」なぜか好き。
しかし、現代のマンガジャンルが膨大にあるため複数のランキングを利用したアンテナの必要性を痛感している。
しかし、800ページ近い本を通勤に持ち運び、電車で読むのは苦労しました。
電子書籍を本気で考えたくなりました。
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何しろ衝撃的な新書である。新書であるが774ページ。週刊少年ジャンプとかよりも厚い。厚くて有名な新書、小熊英二の「社会を変えるには」よりも、さらに新書1冊分ぐらい厚い。この厚さには訳がある。著者が足かけ9年、幻冬社のメディアで100回にわたって連載してきたマンガ時評を、ほぼそのまま収録しているのだ。
第一回目には「デスノート」が取り上げられている。まだ完結前の段階であり、著者はまだ別のところで、デスノートが持つプロセス無視のセカイ系が、第一次安倍政権と似ていると指摘していた。いや第二次もですよ。
さて、著者が言うように、マンガ評論というのは少ない。そしてタイミングが難しい。完結してからでは機を逃すこともあるし、始まったばかりでは見極めきれないこともある。そういう苦労も背負いながらの、100本。読み応えあり。
知らなかった作家・マンガに出会える喜びもあり、知っている作家がこんな作品を書いていたのね、という嬉しい再会あり、だが、もはやマンガ批評という枠を超えて、読み物としての厚みがすっかりあるのである。