戦場のユートピア、楽園
2016/07/29 23:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「やぎさん郵便」でも思ったのですが、自分が経験していない戦中、戦後という時代を良く書けてるなーと感心。
短編集なので、他の話も収録。どれを面白い。
この作家のらしさ全開で外れなしです。
高校生の話は「イロメ」が好きな人にお勧めです。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
短編集
作者さん好きなのですが
戦争絡みの話は少し読むのをためらう。
でも、やっぱり手にとってしまう。
心配ご無用って感じでした。
表紙は南方の空と海
「どこにもない国」「パラダイムロスト」「遠き島より」
南方戦線の隊長と部下の話
竹内さんはなかなか屈折しておりますが、
かなり執着的な愛情にあふれている。
こんなものを受け止められるのは早川さんしかいないと思う
「二人しかいない感じがする」と思う早川
「二人になってみたかっただけだが?お前だってそうなんだろう」竹内隊長
多分、この二人はずっと二人で生きていくのだと思う・・・。
あの時代の色を失わず、この作品を書ける作者さんに感服
「1と2の間」「0と1の間」「0か1かの世界」
同じ高校の人々の話
「1と2の間」の哲男のあほっぷり(ピュアっぷり)が
あんまりで・・・でも草間さんの作品ならあり得る感じの展開です。
素直(おバカ)の勝利的な話
「0と1の間」「0か1かの世界」
「1と2の間」でも気になっていたみっちゃん三ツ矢(モロオカは君のせいか!)
年をくうほど目つきが悪くなっていてきゅん。
でも、結局鶴田にめろめろだ(高校時代から)
なんだかんだ言っても鶴田が一人勝ち的な気がしないでもない。
まあ、こんな鶴田に惚れたみっちゃんの負け!
「もののことわり」
なんか詳細の背景はわからないながら
大型がさつワンコが年上美人先生(お茶の)にまとわりついているような話
なんだかんだ言っても先生がリード持っている感じが良しです。
独特な雰囲気と画で描かれた珠玉の短編集でした。
☆4.5
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投稿者:向日性の未来派娘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作が一番好みだったので、二人が島から出るまでももっと読みたかった。
全体的には現代的な話の方が多かったです。
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投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作ほか短編複数入ってます。
やっぱり表題作が一番好きです。
戦時中の作品ってなかなか読んだことなかったですが、じんわりきました。
草間先生の描く、ガチムチじゃないのにちゃんと雄っぽい感じが、時代背景にぴったりでした。
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お話自体はとっても良かっただけに、雰囲気でごまかして細部の説明を放棄する草間さんの悪い特徴が目立ってしまったように思えた(草間さんに限らずほとんどのBLに言えることですが)。もっと詳しく二人を掘り下げてほしい、と悶々とした消化不良感が残った作品。
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手離しで大絶賛。短編なのにすごく印象的な4組のお話でした。
まずは表題作。あの枚数で、南方戦線の切羽詰った状況と、部下の早川と隊長の竹内が想いあっていることをドラマチックに描き出すテクニックはすごいと思います。
自分の頬を打たせる早川、聴力を失った振りをした竹内。はっきり言葉にしなくても、戦場という二人きりの楽園を見つけていたんですね。すごく、隠微です。
「パラダイムロスト」では、戦後のどさくさに他人の家に住み着く図太い家族のエピがリアリティ感抜群。ご近所の絆も優しさあふれていて懐かしい感じがいっぱい。
そして、なんといっても濡れ場が素晴らしすぎた。浴衣姿に和の艶がにじみ出てましたね…
そして、「1と2の間」から続く、バレー部の話も好き。愛すべきキャラが多数登場です。モロオカだけが悪人。哲男がアホのコで純粋でいいコ。正良は彼によって救われること間違いなしです。しかし、正良が最強エロかった。
でも何と言っても一番胸にキュンときたのは、みっちゃん。いいです。無口で怖そうなのには隠されたわけがあったんですね。彼の気持ちにはっきりと気づいたあとの鶴田もいいです。策を練って、彼の嫉妬を煽って誘っちゃうあたり、鶴田も相手への恋愛感情に気づいたんだなーと思わせました。本音を語らないまま高校からずっとすごしてきたみっちゃんの気持ちが成就して、よかったと思わせるエンディングです。
どれも短編ですが、深くてじっくり読める作品です。
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今回…眼鏡男子度、比較的高めかなぁ??
草間先生の描く眼鏡男子も、大好きです(#^.^#)
舞台設定には幅がありますが、それぞれのカップルの関係性を楽しませていただきました♪
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どれもこれも非常に萌えた…なんせ眼鏡率が高いのが最高だ!!特に三ツ矢と鶴田の話が私的に萌えツボ突きまくられた。ノンケ相手に愛されないとしても、特別な存在になれればきっと…と言う話が好きなのと、三ツ矢の「君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる」的鶴田への執着の形と、それに負けないくらい三ツ矢に対して強欲な鶴田がいい。強い度合が非常に似通っている2人がくっつかない訳がない(笑)
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表紙があまりにも美しい青い海で、手に取ると哀しい気がしました。
綺麗すぎると不安になるのでしょうか?
南方から復員船で引き上げてきた隊長竹内といつも処罰されていた早川が一緒に暮らして日常を取り戻していくお話。戦後のドタバタに他人の家にちゃっかりと腰を据えた一家が出てきますが、きっとそんな話はざらにあったのでしょうね。戦後の話はそれだけで一つのドラマです。
他に幼い頃に見た思い込みで女性に男性器が付いていると思っていた哲生と幼なじみの正良君のお話とみっちゃんと鶴田のお話。
最後の「もののことわり」の「物を大切にしない人は人からも大切にされないよ」と浩介がアキに言った言葉は名言です☆
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よかった…とってもよかった!
「どこにもない国」が一番面白かったんだけど、面白かっただけにもっと描いてほしかったなあ…と思った。一回読んだだけじゃ理解できなくて2、3回読み直しました(笑)でもどこのページ見ても綺麗です
「もののことわり」での先生の腕拘束+眼鏡は草間先生わかってるわ…!!!とガッツポーズしました。
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流石の草間さかえ節。
サラッと描いてる感じの絵なのにものすごエロです。
ネームが秀逸なんだろな。
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どのお話も良かった!草間さんの漫画は説明的なセリフやモノローグがない分、じわじわと伝わってくるものがあって大好き。何度でも読み返したくなる魔力。表題作、直接的な言葉にしていないけどお互いに相手の気持ちに寄り添わせていくところがいい。もっと読みたい気もするけれどこれで終わってるからいいのかも?1と2は哲男のアホっ子ぶりが可愛い。そして自然な流れで0と1にカプが移行しているのであわせて1作品といった印象。ペーパーはこの2カプで眼鏡をかけた三ツ谷をちゃかす鶴田でしたw草間さんの和服眼鏡、いいですねー♪
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すごく不思議な雰囲気のあるお話と感じました。どれも好きだったけど、特にみっちゃんと鶴田の話が好きだったかなー。まさかの初っ端で鶴田が結婚しててまじかよ…って思いましたが、BADなお話じゃなくて良かったです!ほんとに!大人の恋っていいなあって思いつつ、一番最後のお話も好きでしたv説明的なものがなく、絵と流れで魅せていく草間さんの、独特の世界観・作品だと思います。
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草間さん以上に郷愁を感じるBL作家さんはいないんじゃないかと思う。
戦後間もなくの2人を描いた短編2本
(時代背景の描写が細かい上に、南国での日差しの強さと日本の色彩の柔らかさのコントラストがどうしてモノクロの漫画で表現できてしまうのか衝撃な作品)
幼馴染まつわる短編4本
(少しわかりにくい表現もあるけれど、1本目の性に対する目覚めの艶のある描写がたまらない)
短編1本
(茶道の先生と高校生の話。シンプル。どうしてもおまけ感が強い)
とにかく今回は装丁の美しさが印象深い。
購入する前にすでにこの鮮やかな青に目が覚めるようだった。
今までの草間さんになかった色彩の鮮やかさが新鮮
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とても、いい。なんか背徳的で。
でも何かストライクではない…いや好きなんだけど…
萌えとかではない気がする。うんうん、って思いながら読む感じ。