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最後まで気が抜けない物語だった・・。初北欧ミステリ? 最近ブームらしいけど。私的にはかなりグイグイ来て読めました。北欧ミステリの醍醐味社会批判がこういう風に織り込まれて小説になるのかと今回初だったので私には新しかった。社会背景なんかも気になったりするので、この小説きっかけに歴史の勉強もしたくなる。
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ヘニング・マンケルは<刑事ヴァランダー>のシリーズでよく知られる作家だが、単発の作品も多い。この邦題を英訳から引っ張って来たという『北京から来た男』もそうした単発の大作である。<刑事ヴァランダー>でも、主人公の勤務する地方都市で発生した事件に、思いも掛けない国際的な拡がりが視られたり、関係者の永年の怨恨が絡まる等、時間や空間を超えた展開を解き明かして行く物語が多いのだが…本作も、小さな村での事件が国中を驚かせ、そしてそこに時間や空間を超えた拡がりや想いが絡まるという「この作家の作品らしい」感じの物語だった…大変に興味深く読み進んだ…
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ヴァランダー警部シリーズの作者だったので。
うーん、政治的な事にも、国際関係にも興味がないので、
読み進めるのがつらかった。
スウェーデンの村とも呼べないような小さな集落で、
ある冬の日に起こった残酷な大量殺人。
その動機がアメリカの大陸横断鉄道の苦力の子孫の復讐だということがうっすらとわかってきたあたり、
つまりは上巻の途中から、とくにつらかった。
(そうそう、死体を発見し心臓発作を起こして亡くなってしまったカメラマンはかわいそうだった)
さらにどう関係あるのか全く分からない中国とアフリカの話になった時には、
完全に興味を失ってしまった。
いったい、話をどこへもっていってまとめるつもりなのかと、
それしか読む進める動機がなくなっていた。
(下巻へ続く)
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2019.04.10読了
ヘニングマンケル氏、お初でございました。
程よい厚さの上・下巻、何かいいことありそうな予感(笑)
存じませんでしたが北欧の巨匠だそうですね
ところで内容。。。ネタバレありです!
また中国だー。苦手な毛沢東と鄧小平と天安門。最近5割くらいの勢いで中国を掠める作品に出会ってるなー。まあ勉強不足なりに読み進めました。
スウェーデンでの大量殺戮→1868年のアメリカ横断鉄道敷設の際の奴隷制度。そういうことか面白くなってきたぞと思った矢先、中国の時間に突入です。否応無しにお勉強。ページをめちゃくちゃ割いてますけど、こんなに要らないんじゃないのかなー。飽きちゃいました。
そして結末です。あらー、この人こんなに簡単に殺されちゃうのー?とか
あの殺戮で殺された少年のことは、結局どーなっちゃったのー?とかあの村で殺された人々の苗字は違ってたけど、一十把一絡げで、JAの復讐ってことになるんですかー?とかはてなマーク?満載の結末ですよ
最後にヤルーをサイコパスだと書いてありましたがあれは要らないでしょう。犯人をサイコパスにしてしまうといままで頑張ってきた作品が途端につまらないものになりますからね。ヤルーには復讐という大きな課題があったわけですからサイコパスではない。とわたしは位置づけたいですね。
感想をまとめてみると
すごーくおもしろそうに書いてあるからおもしろいのかと思ってドンドン読み進めていったら、段々おもしろくなくなっていっちゃったじゃん。。。な作品
でも、文章はめっちゃクチャ読みやすかったです。
海外ものでは重要な点なので星3つにしました
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凍てつくような寒さの未明、スウェーデンの寒村に足を踏み入れた写真家は、信じられない光景を目にする。ほぼ全ての村人が惨殺されていたのだ。ほとんどが老人ばかりの村が、なぜ。休暇中の女性裁判官ビルギッタは、亡き母が事件の村の出身であったことを知り、ひとり現場に向かう。事件はビルギッダを世界の反対側へ、そして過去へと導く。
未読だったノンシリーズ作品を読む。
冒頭に加えて、150年前のエピソードは壮絶。
下巻に続く。