せつなさが心地よい
2013/09/29 17:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
思い込みと疑心暗鬼によりすれ違っていく様が悲しいけれど心地よく青春の中の一ページでのようで面白かったです。
古典部シリーズの学生生活でよくある1ページが懐かしい風を吹かしてくれたような気持になりました。
☆ふたりの距離の概算☆
2024/05/03 11:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
《古典部》シリーズの第5作目です。
高校2年生に進級した奉太郎。その5月末、神山高校では20キロメートルを走るマラソン大会《星ヶ谷杯》が開催された。一方、大会前日、古典部では、新入部員である大日向友子が本入部届提出の直前に入部を辞退する事件が起きていた。部室でのえるとのやりとりがきっかけのようだが、一緒に部室にいた奉太郎はその一部始終を聞いておらず、さらに大日向は部室から去った後、摩耶花に「えるは菩薩みたいな人だ」というような謎の言葉を残していた。この一件で大日向と向き合う決心をした奉太郎は、入部届締切日である《星ヶ谷杯》の20キロメートルを走る間に、大日向の心境の変化の理由を、あらゆる出来事を回想しながら探っていく・・・
省エネ主義の奉太郎が、徐々に人に興味を持っていくような気がします。
☆ふたりの距離の概算☆
2024/05/03 11:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
《古典部》シリーズの第5作目です。
高校2年生に進級した奉太郎。その5月末、神山高校では20キロメートルを走るマラソン大会《星ヶ谷杯》が開催された。一方、大会前日、古典部では、新入部員である大日向友子が本入部届提出の直前に入部を辞退する事件が起きていた。部室でのえるとのやりとりがきっかけのようだが、一緒に部室にいた奉太郎はその一部始終を聞いておらず、さらに大日向は部室から去った後、摩耶花に「えるは菩薩みたいな人だ」というような謎の言葉を残していた。この一件で大日向と向き合う決心をした奉太郎は、入部届締切日である《星ヶ谷杯》の20キロメートルを走る間に、大日向の心境の変化の理由を、あらゆる出来事を回想しながら探っていく・・・
省エネ主義の奉太郎が、徐々に人に興味を持っていくような気がします。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな形式の小説は、初めて読みました。なんと、走りながら、ですよ。マラソン走ってあと何キロ、の表示が、あって……。そして、あの古典部の……。
投稿元:
レビューを見る
特大オビの代わりにリバーシブルオビ。既刊のオビなしを持っているのに、オビ付も一通り買った私は、リバーシブルじゃなくなった後に再び買うのでしょうか。はてさて。
新勧の謎解きに始まり、新入生が、と思ったら、退部。しかもなんだかもやもやする。ホータローはマラソン大会を歩き、休み、走りながら考える。果たして、退部の本当の理由は。
それぞれに日常の謎的な謎解きもありながら、最後にそれらの過程がひょいひょいと摘み上げられてゆくのがすごく気持ちよかった。
それにしても、あれこれ食べたくなる、深夜には危険な小説です。(真夜中にクリームとジャムたっぷりでスコーンを食してしまった。)
投稿元:
レビューを見る
文庫版で再読。
奉太郎の心の変化が、良い方に転がっていけば良いなと思える一作だった。
早く新しい古典部の話を読みたい。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!“古典部”シリーズ第5弾。
投稿元:
レビューを見る
さよなら妖精やボトルネックといった、米澤穂信の他作のように、青春の不安や絶望、劣等感を色濃く描いた作品でした。全体に暗いトーンで話しが進み、良い意味での氷菓シリーズの軽さが少なく、読後の後味も悪く、作者の考えが色濃くでた第5巻でした。最後のお団子やさんのシーン、良かったですね。5月末の気温28℃の昼下がり、日差しは真夏ほどではなく、湿度も低く、心地よい風が吹き抜けている。マラソンコースから外れてお団子屋さんの店先の木製の背もたれのない長いすに腰掛け、女の子と並んで草団子を食べている。えるが目撃したら…しばらく口きいてくれないかもしれませんね。私はてっきり大日向さんの横恋慕だと思い込んでました(^^ゞ
投稿元:
レビューを見る
古典部シリーズ、二年目のスタート、春の物語。
それはちょっとしたボタンの掛け違いからはじまりました。
意外にその底は深く、でも、青い友情であればありそうな。
ちょっと学生のころを思い出しました、とある想いと共に。
- だから、違うと思った。
外からだと見えない(見ない)ことも、
内に踏む込めば、だいぶ見えるようになるのでしょうか。
ふたりの距離の概算も、少しは精度が上がってきたのかも、知れません。
さて二年目の物語は、どのように綴られていくのでしょうか。。
投稿元:
レビューを見る
氷菓から比べると若干テンポが軽くなった気がする。
今回は全体的に憂鬱な空気だった
マラソンの間という限られた時間で回想を含め騒動を展開する構成はさすが。
やっぱり構成とタイトルの緻密さとセンスがとても好きです。
後輩ちゃんがさよなら妖精のマーヤ思い出す感じでした。
投稿元:
レビューを見る
古典部に仮入部していた1年生が本入部直前にやめると言い出し、その原因が部長の千反田にあるらしいが何があったのか、ということを主人公の奉太郎が推理する話です。マラソン大会を走りながら、ここ最近の出来事を思い出したり、後からくる部員に話を聞いたりしながら、推理をしていきます。仲間のすれ違いが話の主題になっていたり、マラソンをしているため基本的に奉太郎一人で話が進んでいくからか、今までの〈古典部〉シリーズよりも少し暗い感じがしました。
暗いばかりではなく、いつも通りのとぼけたやり取りなどもあったし、最初の何章かにも短編的な推理の話があって面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
古典部5作目。
新入部員が突然部活をやめる、と言い出した謎を解く話。
表題の「ふたりの距離」が文中に2回でてくるけど、表題となってるせいかもしれないけどそこはかとない違和感を感じた。
話の途中、格言や諺がいくつか登場するけど高校生の一般知識?とちょっと首をかしげる…。
作品としては纏まってるんだけど、多分魅力あたりがいまひとつ。
登場人物たちにとっちゃ重大な謎かもしれないけど、
読み手からしたら発端から解決まで、盛り上がりに欠けるかな?
投稿元:
レビューを見る
古典部シリーズ第5段。今回の日常ミステリも相変わらず面白かった。走りながらあんなに色々と考えられるほうたろーが羨ましい。お姉さんの不思議さも健在。
次回作を楽しみに待ちたいが、いつになることやら。
投稿元:
レビューを見る
ミステリには、問題編ではもやもやとしたものだったのが解決編で一気に晴れ渡るような感覚があります。自分の目には見えてなかったものがすっと見えてくるのはなぜかわかりませんがおもしろいです。
伏線をどれだけ拾って、そこから想像力を広げれるか、僕はそういう才には恵まれていませんから、いつもあぁそうだったのかあって感じですが、ミステリを楽しめるのは逆にそういう人なんでしょうね。
伏線の回収と、文章の起伏がとても上手にできている作品でした。
投稿元:
レビューを見る
古典部シリーズ5作目。
『やらなくてもいいことならやらない。やらなければならないことなら手短に。』のフレーズに最近共感できなくなっている自分あり。
でも、米澤穂信さんの本は面白いので、いつも読みきってしまうな。