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2020/03/24 09:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔一夜を共にした子が同じ会社に入っててびっくり。
しかもそれは昔一緒にいたときに話した内容とかを覚えてて追いかけてきたというか・・・。可愛すぎます。
優しい和の勘違いがきっかけ
2021/03/29 10:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
38歳と27歳の二人
八年のイギリス駐在を経て、やっと本社に帰社した達生(たつお)。
部下に、既視感ある色白の美青年・和(なぎ)が居た。
和から「寝た事がある」と声を掛けられて、思い出す。
和は、渡英直前に旅先で一夜を共にし、メモと紙幣を置いて、寝ている和を起こさずに、去る。
和は、その当時19才の大学生。達生は30才。
和は、達生が失恋の傷心を癒やす旅人だと勘違いして、慰めるうちに恋をした。
ゴミ箱の達生が書き損じたメモを拾って読んで、達生の気持ちを知る。
達生が置いて行った紙幣を挟んだペーバーホルダーから、の刻印の会社を探して入社、
達生の海外異動を知って、他部署に配属された和が異動願いを出して8年、
ずっと達生に気持ちを確かめる日を待っていた。
約束も交わさない恋人を8年待つって、忠犬みたいな愛だ。
こんな乙女な人って、滅多にいないと思う。
・・・身近にあり得ないことでも、本を読んで知って知識の引き出しを増やしておくと、何時か何かの時に役立つ判断材料の一つになるかもしれない。
読書の大事さというか醍醐味って、こういうところにあるのかもなぁ、と思った一冊でした。
今の時期にぴったりなお話しです。ただし・・・
2012/01/26 13:33
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投稿者:おばさんでもBL好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
30代攻視点の1冊。受けは一回りほど年下。北海道紋別で出会い、8年後2人が勤務する商社で再開。主人公2人が商社勤めのせいなのか、砂糖の逸話、食糧難の話しなど、いろいろな知識が織り込まれている。中には以前テレビで特集やってて知ってるよな、みたいなものもあったり。全体としては静かで地味めなお話しですが、砂糖、雪、雪の女王、冬の紋別、と、やはり表現力の豊かさからか、ひとこまひとこま情景が目に浮かび引き込まれます。最後攻め様がマネークリップで受け様の気持ちに確信を持つシーンは泣けました。これも展開がどうこうではなく、泣かせる文章力のせいだと思います。
ただ、星が足りないのは、どうしても「これは男女の恋愛だよな」という印象が最初から最後まで抜けなかったことです。男同士2人が出会いからすぐに関係をもつに至るくだりが特に。なんでゲイでもないのに(特に絶対に攻め様はストレートです)いくら旅先で意気投合した綺麗な男の子とはいえ、そういうことになるかなあ、と。攻め様がごくまっとうな社会人として描かれているだけに、どうしてもひっかかりました。最近のBLは小説としてのレベルは高くなってきていると思いますが、BLとして必要不可欠な「男同士」という部分が曖昧になってきている気がします。一穂さんみたいに力のある作家さんには是非そこをスルーしないで正面から書いて欲しいと思いました。
お伽噺
2022/02/14 05:50
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
一言でいうと現代のお伽噺な感じの物語
商社マン同士
イギリス帰り課長・清坂達生
異動したての部下・白石和
渡英前に旅先で出会って寝た相手が
8年後に帰国したら職場の部下だった。
過去と現在をミックスして描きながら、
あの時と今の気持ちとか
達生の和への気持ちとか
そこに和がいる理由とか
砂糖をいれたコーヒーがぐるぐるっとかき回されて
甘くなるみたいな構成になっておりました。
商社でのお仕事の話と
過去のことと
恋への気づきと絶妙に絡んで描かれておりました。
でも和の一途さがなければ
ポットからこぼれ落ちてしまった砂糖の粒だったろうなぁという
御伽噺というべき物語ではありました。
ちょっと切なくて、ちょっと甘い。
余談ですが
スピッツベルゲンは
ノアの箱船として知っていましたが
「雪の女王」の宮殿だったとか
スピッツのファンクラブの名前とかは
知らなかったです。
きちんと物語に使われていてマネークリップとかも含めて
物語へのつかいかたが上手と感心しきりでした。
☆3.5
3
2018/09/30 05:01
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投稿者:NATSU - この投稿者のレビュー一覧を見る
一穂ミチ『シュガーギルド』
商社が舞台のオフィスラブ物に擬態した再会BL。
主人公は駐在赴任から帰国したばかりのアラフォー商社マンで自称「砂糖屋」。作者お得意のお仕事BLかと思いきや、仕事のシーンは殆どなく、メインは過去の出会いの方。
定番化しつつある、ちょっとズルくて頼りない年上の男と、健気で一途な年下の男の子というカプだが、安定感もあり十二分に引き込まれる。
受けも攻めも何だか妙に可愛いく、タイトルほどには甘くない内容の筈なのに、どこか甘ったるい雰囲気が漂う。
特に過去編は瑞々しい純愛といった感じで、一気に読ませる筆力には舌を巻くしかない。
例によって具体的なエロは少ない作品だが、質感まで伝わる筆致で、その生々しさに妙なエロスを感じた。
ラストが少し尻切れトンボ感があって残念。