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この本で現代の日本文学を読む
2018/05/03 15:59
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この新書の宣伝文の中に、著者の湯川豊氏のことが「小説の読み巧者」と書かれているが、そう呼ばれるのも不思議ではない。
何しろ湯川氏は文芸誌「文学界」の編集長を務め、文藝春秋社の役員までなった人であるから、多くの小説を読んできただろうし、例えば丸谷才一氏から文学のレッスンを直接受けるなど作家との親交も多岐にわたったはずだ。
そんな湯川氏が「読む愉しみ」をただ一つの基準にして選んだ名短篇は、純文学とか大衆小説といった区分けを超えたところにあるといっていい。
わかりやすい言い方でいえば、芥川賞も直木賞も関係がない。
いいものはいい、というわけだ。
ところで、気になるのは、この新書でいう「現代」とはどのあたりを指すのだろうか。
短篇といえば芥川龍之介や志賀直哉といった作家の名前が浮かぶが、この本では取り上げられていない。
太宰もいないし、川端康成の作品もない。
長編作家でもあった三島由紀夫はいい短編もたくさん書いているが、三島もいない。
これは私の感想だが、三島由紀夫あたりが分水嶺として、彼以降の作家の作品を湯川氏は「現代」としたのではないだろうか。
最初に取り上げられているのが、松本清張というのも、この本の性格をよく表している。
ここでは44篇の短編が紹介されているが、同時に「現代」文学を読み解くにあたって、これらの短編を書いた44人の作家こそはずせないという思いが、湯川氏にあったのだろう。
そういう意味では作品紹介というより、現代文学を読むための、貴重な一冊といえる。
短編集は
2019/05/02 00:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハマると、いくらでも読みたくなる。一度は読んでおきたい!とあるので是非、紹介されている全作読んでみたい。
短編集だと思っていたら、すべてがつながっていた!という感じのものも好きだ!
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