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憑きものが憑いている孤独な二人の話
2021/09/04 11:45
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
タイトル通りに憑きものが憑いている孤独な二人の話
要素はオカルトティックだしそういう場面も出てくるけど
怖いということはない。(と思う)
主人公のハルヲには自殺した母親が憑いている
ヤクザの白井には鬼が憑いている
二人とも色々見える体質。
そんな二人が出会い、
一緒に生活していくうちに心を通わせる話。
でもお互いに関係している人々や憑いているもののせいで
すんなりとまとまるわけではない。
白井が関係していた暴力団との確執は思った以上にあっさりめに解決
とはいえ、そのせいで白井と鬼の関係はますます緊張感をもってしまう。
故に思い合っていてもハルヲとは一緒にいられないということになる。
ハルヲは父が妻子あることを隠して母と付き合い生まれた子
母の自殺によって認知され引き取られたが正妻から疎まれて
(まあ正妻にとってはいたしかたないこと)
半血の兄からは無体な真似をされている。
それに対する白井のハルヲに対する言葉は辛辣です。
まあ、幾何かは言い過ぎなきらいもあるけれど正論ではあるし、
きちんと自分の足で立たせるためには必要なことだったと思う。
誰もハルヲにはそういうことを言ったりしてくれなかったから。
オチは少々オカルトティックなのですが
まあそこは片付けないといけないところだったから良しというところでしょうか。
(鬼にとっては意外な伏兵だったのか・・・
私は実は鬼が惚れて・・・って逆パターンをなぜか想像してた)
ただし、半血の妹のいきなりの告白の必然性には少しだけ疑問が残るし
父の手紙はちょっと腹立たしい。
(妻子あることを隠して付き合った末に子供産ませて・・・って
もうどんな言い訳もできない。
しかも美談というか悲恋ものみたいに自分で語るって・・・
ちょっとここが納得できなかった・・・)
ハルヲが納得したのなら仕方ないなぁってところはあるのですが。
半血の兄は実は本当にハルヲのことが好きだったんだろうなぁって
いうのは・・・納得できるのですけどね。
酷いことするのも好きの執着の表現で。
とはいえ、許すまじって感じですけどね。
☆3.5評価で
あの父の手紙さえなければ4にしていたのですが
どうしてもあれだけは納得できない分減点です。
さらに余談ですが、これ読んでいて途中で
ちらりと森鴎外の「舞姫」思い出しました
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