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吾妻ひでおは、ちょっとロリっぽい絵を描くマンガ家で
私にとっては「OUT」や「ペケ(幻の雑誌〜)」という
ちょっと同人誌ノリの雑誌で見てた人です。
(人によっては、全然違う認識でしょうけれど、私は
子供の頃は少年誌は読んでなかったので……)
「失踪日記」は実話マンガで、締め切りを放り出して家出した
著者のホームレス生活とか、アル中で入院した話とかが
セキララに綴られてます。ゴミ箱をあさって食料を手に入れる
話とかもすごく詳しくて、ホームレスになったときには
結構役立つかも(笑)。
アヤシイ風体でウロウロしてて警察につかまったら、
吾妻ひでおのファンの刑事さんが出てきて「先生ほどの
人がどうして…」というところでは、思わず「マンガみたい〜!」と笑ってしまいました(もともとマンガだけど)。
それにしても、締め切りを放り出して2度も失踪して
許されるのは、やっぱり才能がある人だからだろうなー。
凡人にはそんなことできないなあー(といいつつ、そもそも全然スケジュール守ってないし)。
吾妻ひでおファンじゃなくても面白いと思うので、
機会があったらぜひ読んでください。
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ご存知、吾妻ひでおが自身の失踪生活のことを描いたマンガ日記である。
ご存知、などと書いたけど、吾妻ひでおについて誰がどれだけ知っているだろうか?
可愛い女の子(ロリ系)を書かせれば天下一品、ややエロがかったインテリ・ナンセンス・ギャグの王者だった人である。しかし、人の良さ的微温が作品全体に漂っており、読後の印象が優しい。ほのぼのとは言わないが、楽しい作家であった。
その吾妻ひでおが作品を落とし、逃亡し、酒におぼれ自殺を企てて死に損ね、挙句、ホームレスになったのである。
ライバルいしかわじゅんさんからの情報でそれは知っていた。
しかし、この作品を見て実に大変だったんだと言うことを知った。
でも、イントロダクションに「この漫画は人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」とある。全部実話だが、暗く描かれていない。
読めば判るが、実にリアルはリアルな内容である。しかし、なんだかほのぼの読めてしまう。
作者は一度ホームレスになったが、警察に職質されて保護。捜索願が出ているので家に戻された。
しかし、再び、失踪。
またホームレスになったが、今度はガテン人生に踏み込む。
あんな絵を描く人がガスの配管仕事に転職するのも不思議だ。しかも楽しかったようだし。
ここまで読んだが、このあと、入院編である。
いしかわじゅんさんも書いているが、ギャグ漫画家はかなり精神的に追い詰められるのだと言う。いしかわさんもノイローゼになった時期があったと言うし、何人かの漫画家は廃業までしている。
吾妻ひでおも同じようなことだったと想像できる(今のところ、あっさりとしか書いていないのだが)。
仕事の重圧、そして鬱症状。そして逃避……。
実は良く分かったりするのである、僕も。
わはははは。
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実際には、そうとう悲惨であっただろう実体験を、極めて客観的に、可愛い絵柄で淡々と綴る姿勢に、「プロ」を、わしは見た思いがした。
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お母さんへのプレゼントに買ったのに自分がはまっちゃった(笑)もうすげぇです。人間どんな状況でも生きてけるんだなぁと感服(笑)
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ロリ漫画の元祖とも言える吾妻ひでお先生の、少しリアルで笑えるホームレス日記。あれだけの人気漫画家だったのに、何考えてんだ? こまったオヤジです。
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突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。
***ノンフィクションだというからすごい(笑)帰るところがあるくせに帰らないところがなんとも。。。奥さん大変だなって思った(´∀`)
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ホームレス、ガスの配管工、アルコール依存症。読んでると悲惨な感じはなく面白いのですが、よく考えるとすごいことになってます。
このひとの本は、新井素子と一緒にやってた本だけ読んだ事があったのですが、もう一回読み直してみたくなりました。
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この本はマンガ家がマジでアル中で失踪した話。アル中→連載落とす→失踪→ホームレス→水道工→etc→精神病院・・・という、ダイナミックな人生の転回をさらりと描いています。
面白いのだが、これを単純にオモロイと思ってしまっていいのか、と考える。
このご時勢、他人事ではない内容でもある。
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特にこれといった主張がなく、本人の失踪していた日々のことを徒然書いている作品。こういった本来ネガティブな題材の作品は、作者が肯定的でも否定的でも主張を入れると、やけに内容が悲観的になってしまったり、影響力があるだけに読者に妙な影響を与えてしまったりと、私はあまりよくないと考えます。「刑務所の中」とかもそうなのだけど、主張を入れず淡々と描く事で妙にリアルであり、内容にのめり込みます。漫画とは現実世界をデフォルトしたものであるべきで、漫画でドキュメンタリーを描くという事はまさにこういった作品の事だと思います。
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噂どおり、確かにすごい。どこまでも堕ちてゆく自分をここまでコミカルに描けるとは。どん底生活を描いているはずなのに笑える上、何故か勇気が沸いてくる。鬱、自殺未遂、ホームレス生活、配管工としての肉体労働生活、アル中で精神病棟入院など、ジタバタ這い回って生きる姿に「こんなでも人は生きていけるんだなー」と思う。
ストーリーだけじゃなく、絵柄も好き。作者の最悪の状況が描かれているのに、丸みを帯びた絵柄についほのぼのとした気持ちになってしまう。
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普通だったら、悲惨になりがちな体験なのだが、それをここまで面白くかけるのは、やはり吾妻先生の実力でしょう。
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06/2/1 【借り物】
デフォルメ絵柄なのに、とことんシュール。
話はシリアスなのに、どっかコミカル。
ここまで曝け出されると、こっちも麻痺してくるや。
面白いです。漫画の底力をみた。
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コミカルな絵でも内容は超シリアス!!過激すぎて絶対真似したくない!でも読む分にはホントに面白い!!ホーム○スの人の生活も非常に良くわかる1冊(笑。
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家無し状態で生活の智恵を蓄えつつ生きるのも凄いと思いましたけど、何よりも、ふっと逃げれてしまうのが凄いな、と。周りの人からしたらいい迷惑ですけど(笑)。
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昨夜、飲んで帰った山形行きの電車の中。向かいに座った40代男性が、500mlの発泡酒を飲みながら、コレを読んでいた。あの有名マンガ家が仕事と家庭から逃げて、ホームレスやアル中で暮らしていたつい最近の実話。どこかのだれかがホームレスになっていく過程を取材したレポートはなんどか目にしたが、多少でも知っている人があの世界に入り込むとはリアルな話だ。ボク自身ももしかして、紙一重の人生を送ってるのかもしれない...と怖くなった。たぶん、向かいのご同輩も、だ。