いろいろなケースが読める
2023/05/07 09:50
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
男性目線からの離婚にいたる状況をインタビューで聞き取って書かれた本。いろいろなケースの状況が読めます。なにか一般化したり、共有できる教訓なんかを引き出す、ということは意図されていなくて、あまりなかった男性からの語りを提供することが目的とのこと。
男性側の問題の場合も、女性側の場合も、どちらとも言い切れないものも、特に区別なくたんたんと載せられています。
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
男性側が離婚するに至った理由を語っている本。こんな夫婦がいるのか、と驚くやら呆れるやら。野次馬的に一読して楽しめる本。きっと、本書に出てくる男性の元妻に語らせたら全く別のストーリーが出てくると思います。対の本が出たら面白いだろうなぁ。
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読了。面白かった。殺伐とした嫌な気分になるかなと思ったが、前向きで明るさが見えた。良かった話「よく世間で、「親の愛情は無条件」みたいなことが言われますけど、あんなのうそですよ。本当に無条件なのは、子が親に向ける愛情です。こんなにひどい父親なのに、この子はこんなに愛情を向けてくる。」
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男性側へのインタビューから考える離婚の本。
本書にあるように、確かに離婚を男性側の言い分「のみ」に特化した本は珍しいかもしれない。
この本でメインに取り上げられている「メンヘラ妻」。
やっていることは「モラハラ夫」と同じだが、そういえば「モラハラ妻」とは言っても「メンヘラ夫」という言葉は聞かないなぁ、と思ったり。
結婚って、自分が結構ひどい目に遭っていても、そういうものだと思い込まされて我慢する被害者が後を絶たないのだと思う。
日本では昔から、結婚は「忍耐」とかいうイメージが根強くあるが、離婚経験者(男性でも女性でも)が、「自分一人が我慢して、無理してまで継続するものが結婚ではない!」と、もっと発信してほしい。
そうじゃないと、結婚率はどんどん下がるばかりだろう。
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離婚経験者へ離婚へ至った顛末をルポルタージュしたもの。類書に例を見ないのが、対象者が全員男性で、夫側の言い分しか載せていないことである。
離婚といえば、一般的には女性側が被害者というステレオタイプな見方が支配的だと思うが、普通に考えてみれば、男性側が被害者である場合も多々あるはずである。男尊女卑な社会であるこの国では、男性が弱音を吐くことに社会的な抑止力がはたらくせいなのか、なかなかメディアに取り上げられること自体が少ない。
本書には13例が取り上げられているが、衝撃的だったのはCase#08の、東大卒ITベンチャー企業のCEOの事例である。トライアスロン選手としても優秀な方なので、文武両道、まさにこの社会の頂点のような方である。そんな方が、心身共に疲弊し、探偵と弁護士を雇い、壮絶な離婚を経験したことは本当に驚いた。
とても意義深い注目の新書だと思う。
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すべてのケースに人生を感じる。男側にしかインタビューしていないという形式は正直どうかと思ったが、実際に読んでみるとかなりうまく作用している。
どうみてもクソな男のクソな話も本人の口から語らせると重みが出てくるし、サイコパス男の一方的な言い分もそのまま載っているのでかえって空恐ろしさが出ている。男からみたメンヘラ妻の章などは完全なホラーで、これもすばらしい。
読んでいる自分も結婚生活を不幸にする言動をしていることがわかり、反省材料になったのも地味によかった。
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ツィッターで見かけた本書を図書館で借りて読んだものです。
男性サイドから見た離婚の話です。
私ももうすぐ40歳なので、離婚を考えている、過去に考えていた人たちと出会います。たいがいは女性側からの意見しか聞かなかったのですが、今回ちゃんと男性側からの意見が聞けて良かったと思っています。
夫として父親としての役割をするのが辛く感じて離婚した男性、妻が何らかの理由で浮気に走ってしまったため離婚した男性、妻のメンヘラぶりに耐えられなくなった男性、などなど。
夫婦の事は二人にしかわからないとよく言いますが、本当にその通りだな。と思いました。同じ条件で今回話を聞かせてくれた男性のパートナーだった女性にも話を聞きたいと思ったのですが、それは難しい話でしょう。
特に壊れてしまったパートナー(俗に言うメンヘラ)を持った男性がどれほどしんどいかというのは今回よく感じさせられました。私は妻側(メンヘラ女性)の立場の友人が多いのですが、よく考えると、彼女側の行動にも困った面はある。ただ、私が彼女たちの友達だから彼女たちの肩を持っているだけで一緒に住んでいるパートナーがこんな行動に出たら「もういいよ。別れな。」と言いたくなる場面もあるなぁ。と今回この本を読んでいて思ったし、彼女たちのパートナーである夫側の方に「あなた、悪くない!離婚してもいいよ!」と言いたくなる気持ちもとても分かった。
どっちも分かったからと言って私が結婚したり離婚したりというのとはまた別の話として。
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興味深い部分はあったけど、著者の押しつけがましい、誘導するような文章があわなかった。また、冒頭にも書いてあったものの、「なんか、この人言っていることおかしいよね。」という箇所(人)もストレスに感じた。
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男性側から見た離婚の話。
割と女性が語る離婚の文章は多く見る気がするが、男性目線は少ないかも。
そこをこの著者がすくいあげたということだった。
女性の語る離婚についての話でも同じことが言えるが、私は女性のせいか今まであまり意識してこなかった「それって片方だけの目線じゃないか」ということ。
本当に一方的で、全く女性側の意思、気持ちが分からない。
どういう意図でそうなったのか、全く分からないので「これじゃどっちが悪いとも言えない」と思ったが、今まで見てきた「女性目線の離婚」の話を男性はそう思って見てきたんだろうと気づかせてもらった。
夫婦のことは結局二人にしか本当のところは分からない。
それが分かっただけでも、他人の離婚に色眼鏡で見ることはなくなった気がする。
すごい収穫。
本の内容は三面記事を読むような。
ゴシップ記事というか。
体験談として面白く読んだ、という感じ。
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これまで男性側から離婚の話をじっくり聴く機会なんてなかったので、興味津々で読みました。
でも、結局のところ経緯や理由には顕著な性差はさほどなくて、やっぱり個々に抱える問題なんだなというのが正直な感想です。
ただ、こういうインタビューに答えてくれて本にも載せられるくらいだからなかなかのクズ(本人ないしは元配偶者)が集結してるのが、あくまでも他人事としてなので面白かったです。
個人的には重回帰分析を用いて妻の不貞のスケジュールを炙り出した人の話が一番読みごたえありました。
あとやっぱり「不倫にはカカオトーク」っていうのは都市伝説(?)ではないのだと変なとこで感心。
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離婚したからこその学びがある。
本人達からしたらたまったものではないし、離婚経験者の私も思い出したくもない。
ここには、離婚した男性からの意見のみで、女性からの言い分は一切ない。
多分、女性側からの意見は全く別のものが出てくるのだろう。
人というものはそんなものだ。
お互いにお互いの言い分や受け取り側の心情があるもの。
メンヘラ妻の話がでてきた。
私もメンヘラ妻だったんじゃないかと、ハッとした。
社会で必死に生きてる分、家庭でうまくいかない自分を自分のせいとは思いたくないから、相手を悪者にする。
とか、いつまでも過去にこだわる、とか。
程度はあるかもしれないけど、少しだけ、過去を受け入れられたと思う。
そう、お互い言い分があるから。
お互いがお互い、別人格の人間で、お互いがお互い別の人生を生きている。
そう思えば、どんな夫婦もそれぞれ、いろんな形があり、別れもそれはそれなんだなあ、と。