飛び切り上質のアンソロジー
2020/04/22 09:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は恩田陸、米澤穂信など10名の人気作家がそれぞれ妖しという言葉にまつわるストーリーを手掛けたアンソロジーである。「妖し」という言葉は曖昧である。同じあやしでも「怪し」の方がまだ焦点が絞られている。したがって、「妖し」のもとに集められたこれらの作家の作品内容は、作家個々の特徴がよく出ていて、それだけでも楽しめるものである。
たとえば、恩田の妖しは地方の風習、米澤はミステリー、村山は人生を舞台にたとえた役割の変化、武川は足利二代将軍の執事であった「細川相模守清氏」を引っ張り出して、オカルト的な「妖し」を描いている。全ての作品の出来がよかったとは思わないが、個性が十分に表現されており、しかも短編なので飽きも来ず、なかなか興味深かった。
裏表紙に「妖し」を怪異と表現し、奇譚小説をあなたにというキャッチフレーズが書かれているが、中には怪異過ぎて気色が悪くなるものもある。しかし、内容はエンターテイメントとしてこのフレーズ以上に楽しませてくれたと思う。「怪し」もこの「妖し」に含まれていたようだ。
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
10人の作家さんによるアンソロジーです。タイトル通り妖しい世界へと連れていかれ、ゾワっとさせられました。
怪異アンソロジー
2020/04/07 21:39
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪異をテーマにした短編集。有名所が集結。
ガチで怖いのはないです。ちょっとコワイ。よく考えたら怖くね?って感じ。
なかなかに背筋が凍る
2020/04/27 17:01
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
10人の書き手によるアンソロジーなので、
初めましての作者様もいらっしゃって、
出会いも楽しみの一つなのですが、
まあ、どの作品も
ほの暗く妖しくて、
ホラーではないじわじわした怖さが凄いです。
奇譚アンソロジー
2022/09/11 13:24
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
「妖し」をテーマとした奇譚小説アンソロジー。SNSの話から時代小説まで幅広く色々な「妖し」を堪能出来ました。中にはけっこう気持ち悪い描写もありましたが、全体的には楽しめました。
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【豪華執筆陣が紡ぐ、奇譚アンソロジー】それは不思議な夢か? それとも妄想か? あなたが今見ている世界は本物ですか…。十人の豪華執筆陣による奇譚小説アンソロジー。
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発売前からtwiiterでも反響!
それは不思議な夢か?それとも妄想か?今見ている世界は本物ですかー。十人の豪華執筆陣による奇譚小説。
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『奇譚小説』のアンソロジー。
恩田陸と朱川湊人目当てで買ったのだが、村山由佳も良かった。時代ものが含まれているのも、この手のアンソロジーでは珍しいのでは?
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10人の作家による十の世界。怖い 恐い 引きずり込まれる 目が離せない 読み続けてしまう。
戻ってこれて良かった
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評価は三ツ星半と言ったところか。
タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。
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思ったよりゾクッとくる様な話は残念ながら
無かった。
小池真理子さんの喪中の客がじめっとした
怖さがあった。
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1話 フェーンの時にカワケが入ってくるという話
2話 バナナのウンチクがいっぱい入ったミステリー
3話 ある夏,ほおずき市になると・・・.
4話 いじめを受けている少女にしか見えないお母さんの幽霊.家からは出てこないはずなんだけど・・・.お母さん,お茶目に脅したんだろうけれど,瀧澤さんには深いトラウマが残ったと思われる.
5話 コンプレックスが解消すると,それを記録していた媒体が抜け落ちる.これ,自分で見ることができたら面白いかも.
6話 立場によって見方は変わる.でも,スモモでないと弟君も相当まずいことをしているんだよね.
7話 精神を病んだ親友に会いに行ったら・・・.へたに謎解きなんかするから.サイコな人に関わるとろくなことにならない.
8話 室町初期,天狗道に落ちる話.
9話 エゾヤマザクラの精に魅せられてしまう話.最後でびっくり,うまくだまされていました.
10話 妹を事故で亡くした語り手に,妹と不倫関係にあった人の妻が訪ねてきて・・・.これも最後までこのオチは想像もしていませんでした.
期待が大きかった分,厳しめの評価になってしまったと思う.ただ,4話,7話,9話,10話は結構好き.
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表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。
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【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
アンソロジーシリーズ。
この面子だし、と思って読み始めたのが
間違いだった…
想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
夜、部屋で一人で読んでいられないページが
何度もあった。
大好きな米澤穂信の
「わたしキャベンディッシュ」も、
あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
のんきに思っていたあたし。
伏線は伏線でも回収先が違っていて
安定の穂信のぞわぞわ感。
乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
ここから先は、もう読めない……と
次の日に
持ち越したくらいなのに
その怖さに上塗りされるように
壊れていく人間の怖さがくる。
えーーー??そっちーーー??!みたいな…
そんな中、
なんとも言えない感情と思いに溺れたのが
窪美澄の「真珠星スピカ」
母と娘、父と娘。
このそれぞれの【2人きりの時間】には
切なさとやりきれなさ、
それに希望が詰まってる。
まだ読んだことがない作家さんも多かった。
少しずつ読んでみたい。
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気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。