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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪府知事そして、市長になり、反発やら抵抗のたくさんある中、まさに、橋下さんの交渉力で、さまざまな改革を実行されたんだと思います。この本には、その内側が書かれていて大変興味深い内容でした
面白くてためになる。実感。
2020/04/29 06:24
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投稿者:ぼちぼちいこか - この投稿者のレビュー一覧を見る
公務員が全て悪者であるはずはないが、変化を嫌うのは必定。そこに単身乗り込んだ橋下さんは、ナマやさしい売名、天下取り気取りなどメディアが報じた一面性では到底、実績が上がるはずもない。その日々の腹の据わった組織改革を実行した本人による声は聴くに値する。組織人として、大いに参考になる。市中に溢れるハウツー本とは次元もスケールも異なる。何より本人によるノンフィクションだから説得力は言及するまでもない。この手の本は読後、気持ちに重さが残りがちだが、すっきり胸がすいた。この本をどう用いるかは読者に委ねるとして、ただ読むだけでも、面白くてためになる。
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事前にこちら要望のライン(絶対に譲れない要素、譲歩できる要素)を決めておき、相手の要望のラインを対話で探り、最後はお互いの譲歩により交渉を妥結(ラインを超える場合は決裂)させる。
これはまさしく著者の実践体験によるものであり、言語化されたノウハウとして役立つ。
今まで交渉力が弱い、交渉力をつけたい、まとめたいと「ハーバード流交渉術」なども読んできたが、この本のような実践エピソードから帰納的に書かれた本は日本ではまだまだ少なく、非常に説得力の強いものであった。
難しい交渉でなくともそうでなくとも、何らかの交渉や話し合いをする前には常に目を通しておきたい。
自分から譲歩した内部利害関係者からの反発は必須だし、私自身も常に悩んでいるところではあるが、そのあたりのノウハウは今後積んでいきたいと思う(これもある意味内部利害関係者との「交渉力」次第ではあるが…)。
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交渉は押し引きではなく、一番重要なものを獲得するためにお互いの要望を理解して、譲り合わなければならない。
相手を動かすためには3つの方法。
1 利益をあたえる。(譲歩する)
2 合法的に脅す
3 お願いする
+2.5 因数分解。絶対譲れない物と譲れる物をマトリクス化。お互いの落とし所を探り合い、協議。
+仮想の利益を作り出す。
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交渉する前には準備が必要と書いてある。人を動かすには三要素があり、立場によって使い分けると良い。トランプ大統領、キム書記を参考にすると良い。譲れないところと譲るところをはっきりとすること。おもしろい。
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交渉術のノウハウを橋本さんらしい視点で教えてくれる一冊。
交渉=話をまとめる力と記載のある通り、
・こちらの一番譲れないポイント
・相手の譲れないポイント
この2点をまずは、整理(橋本さん:マトリクスを作る)ことが大切。
知事、市長時代の役所の方々との交渉、政党同士の交渉の事例から、
トランプ大統領等交渉術を分解した国同士の交渉術までを教えてくれる一冊。
交渉を喧嘩などと表現するあたりは、橋本さんらしくて共感、尊敬する
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●交渉に臨むにあたり実行すること
①事前準備の情報戦に手を抜かない
・要望の収集、整理
・譲歩可、不可の仕分けと決断
・譲歩できる要望は交渉カードにする
②決断する心を鍛えて覚悟を持つ
・獲得目標を最低限に絞りこむ
・何かを得る為には何かを譲ると心得る
・失なったものに対する反対派の批判を受ける覚悟を決める
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自慢するでもなく、生々しい交渉の実績をベースに書かれているのですごく読みやすかった。
・交渉の仕方は①相手への利益の提示②合法的な脅し③懇願の3パターンしかない
・譲れないラインを明確にして、譲歩のオプションを出来るだけ増やす
・相手の「総論反対」を防ぐため、分解して考える
交渉力は今後ますます必要なビジネススキル
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交渉プロセスについて、実例をもとに書かれている。
前作同様、事例プラス判断という形。
プロセスについては、とくに詳細までは書かれておらず、要望を事前にまとめるということと、仮装の利益を作り出し、譲歩したように見せるということがフィーチャーされていた。
さらっと読める。
前回の「実行力」くらいの骨太感を期待すると肩透かしを食う。
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相手を動かすためには、
1 利益を与える(譲歩する)
2 合法的に脅す
3 お願いする
この3つの手法しかない。
(引用)
交渉力 結果が変わる伝え方・考え方、著者:橋下徹、発行所:株式会社PHP研究所、2020年、20
橋下氏には及ばないが、私の仕事も「交渉」の連続であったと思うし、今も仕事上、「交渉」は続いている。
私自身の経験として、ときに、「交渉」が難航し、頓挫したこともあった。その都度、私は、どの点が「交渉」としていけなかったのかを反省したものだが、橋下氏の本を拝読し、自分の経験で培った交渉ノウハウと大きく重なっていた。
相手を動かすためには、まず、「利益を与える」ことだ。あのスティーブン・R・コヴィーの世界的大ベストセラー「7つの習慣」の中で、第4の習慣として「Win-Win」を考える」とある。私も交渉が難航していたとき、その「Win-Win」という言葉がふと、頭に浮かんだ。そして、相手の”利”を考えて交渉し、結果的に上手く行ったことを思い出した。近江商人にも”三方良し”がある。つまり、”三方良し”とは、”売り手よし”、”買い手よし”、そして”世間よし”ということであるが、この”三方よし”も近江商人が売り買いの「交渉」を通じて得た”交渉力”の知恵から生まれたものではないだろうかと思った。
また、「合法的に脅す」ことも共感できる。私も頑なに動かない相手に対して、「揺さぶる」攻撃を仕掛けることがある。まず、大きく”かまして”みて、相手が反撃に出てきたとき、自分の譲れない部分の駆け引きをしながら粘り強く交渉する。その際には、橋下氏が言われているとおり「この交渉を決裂させたら大変なことになる」と相手に思わせることが大切だ。私も「相手の何を突っつけば、相手は私の交渉に耳を傾けてくれるのか」ということを模索する作業を行う。この作業は、私自身、交渉前に欠かせないものである。
最後の「お願い」することも共感できる。私の場合は、「Win-Win」の関係が築けない(相手に利がない)とき、お願いを繰り返す。しかし、ただ、お願いすればいいというものでもない。「少しでも相手の欲求に応えられるものがないか」を模索しながらお願いをする。そして、私の場合、少しでも糸口が見つかれば、Win-Winの交渉にもっていく。
橋下氏は、「交渉は始まる前に9割決まる」と言う。前述のとおり、私自身の経験を振り返っても、そのとおりだと思う。大阪府知事、大阪市長を歴任した橋下氏の経験をふんだんに踏まえた「交渉力」の本は、若い人たちにはノウハウが役に立つだろうし、ベテランの粋に達したかたたちには自身の交渉を振り返る良い機会になる。
広くおすすめしたい一冊である。
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私が橋本さんのことを知ったのがTV番組の「行列の出来る法律相談所」。大方の人はそうなのではないかと思います。
芸能人の方との掛け合いが面白いということもさることながら、完全に「茶髪で眼鏡をかけたイケイケな弁護士」というイメージがついていました。
その方がまさか政界に進出するとは思わず、唖然とした記憶があります。
と言っても、これもまた当時は学生。学生ならではの日常起こる様々な出来事に関心が行き、政治のニュースの詳細は入って来ず。「橋下さん、またなんか色々ケンカ売ってるんだぁ」という感覚でした。
そんな弁護士時代の時代から府知事、市長などを歴任した中で経験した、僕から見たらまさに「ケンカ」と捉えていた内容を具体例として、今回の本は徹底して「交渉」をテーマに記しています。
本書では、交渉を行うにあたっての手法や準備、その詳細についてまで、さまざまな例を挙げつつ論じています。最初に交渉にあたってのポイントを具体的に説明し、後半の章では、自身の経験を交えつつ国や地方公共団体職員、組合など、大小さまざまなスケールで「交渉」について論じられていますが、やはり交渉の基礎の部分は相手に左右されず変わらないという点で、読んでいてとても興味深く、また面白かったです。
出版が最近ということもあり、諸外国の直近の交渉のやり取り、最後は日本はどのようにすべきかというところまで論じられているあたりは、さすがに見えている世界が違うなぁと思わせるものでした。
総じて、「交渉」についての深い学びと刺激をもらい行動に移せるものも多々ある、大変身になる本でした。
交渉への事前準備を怠らず、相手の要望や譲歩のカードを確認したうえで話をまとめていこう!そして、結果がどうあれ最後は握手で終わりたいね!
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経験談も踏まえながらの内容で、とても参考になった。事前の準備として、絶対に譲れない芯を作り、カードを切りつつ、落とし所を探る。彼がいかにして戦い、何を得たのかが分かるとともに、その理由も知ることができた
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とても読みやすく実行出来そうな(心構えとして)内容。自身の経験からトランプ大統領の交渉術(真偽は不明w)、日本の安保理のことまでシンプルかつ強いメッセージで書かれていた。
✅合法的脅し
✅見せかけの利益
✅上手な譲歩
再読あり
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橋下さんは真っ直ぐだから嫌いではない。
トランプと金正恩の交渉術について書かれた章はとても面白かった。参考になる。
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3つの実践的交渉が事例を交えて書かれている。
・利益を与える(譲歩する)
・合法的に脅す
・お願いする
重要思想はP59で説明のある
交渉準備としての自分と相手との
絶対に譲れないものと譲れるものの洗い出し。
要素分解してどこが絶対に譲れないラインなのかを
明確化しておくという方法は
普段の仕事においてすぐにでも取り入れるべき。
大阪知事・市長のエピソードは
めちゃくちゃ面白くて読み入ってしまって。