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恐怖と愛の映画102 みんなのレビュー

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みんなのレビュー15件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 3 (6件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
11 件中 1 件~ 11 件を表示

テーマで斬るセンスある映画ガイド

2011/05/30 00:03

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「怖い絵」のシリーズが話題になった中野京子さん。本来ドイツ文学が専門で、美術を始め西洋文化にも詳しい、という人らしいが、それが映画の本も書いているというので読んでみた。
 「愛と恐怖」という順番ではないところにセンスを感じる。もっとも著者ではなく編集者のアイデアかもしれない。元々雑誌の連載だったらしい。テーマで括ってあるのが特徴。
 内容は思ったより軽いし、一つ一つのコメントは短くて、それほどインパクトがあるわけではない。が、しっかりした鑑賞眼と映画に対する愛情が感じられて、気楽に楽しめる。一定のテーマで切って行くところで引き締まる感じがする。それとこの人は面白さを感じさせるのがうまい。ついつい見てみたくなる。既に見た映画で必ずしもいいと思わなかった映画でもそんな調子だから、好みは違う部分もあるのだろうが、とりあえず見てみようという気になる。
 ありがちなガイドブックの範囲を超えるようなものではないと思うが、手元に置いておきたい一冊だろう。

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とびきりの予告編集

2014/08/27 00:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栞理 - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画の予告編は、総じて面白い。たとえ映画そのものはつまらなくても、予告編は面白かったりする。そう思いませんか?
 
中野京子さんのお名前は、書店で『怖い絵』を立ち読みしていて(ゴメンナサイ!)記憶にありました。『怖い絵』シリーズの印象と、『恐怖と愛の映画102』というタイトルから、映画に関するウンチク本かと思って手にしたのですが、さにあらず。
 
本書の「はじめに」によれば、この本は月刊誌「母の友」に連載中の映画エッセイ、9年分をまとめたもの。「十分な紙数を使わないで中途半端な批評をするのは、制作者に対し失礼」であるとの中野さんのお考えから、いわゆる映画批評は一切無し。基本的に紹介している映画は肯定的に書かれているので、ページをめくりながら、なんとなく淀川さんの名解説を思い出してしまいました。
 
雑誌に連載の記事という生い立ちゆえに、どの映画に関するエッセイも文庫本にして3ページ以内、これが初めから終わりまで一定のペースで続きますが、飽きることなく一気に読破してしまいました。
 
映画によっては、ラストのオチまではっきり書いてしまっているものもあり、いわゆる「ネタバレ」を含んでいます。しかし、中野さんの文章を読んでいくと、どの映画も魅力的に感じられ、「ああ、この映画観たい!」と感じてしまう。これはもちろん、エッセイストとしての中野さんの腕も優れているのでしょうし、ご専門の文学・文化・芸術に関する知識がバックボーンにあればこその、感想の奥深さゆえの共感なのだと思います。
 
今、改めて本書の目次でカウントしてみると、紹介されている102本のうち、私が現時点で観た記憶があるのが12本。映画通を自認していたつもりだったのに、ちょっと勉強が足りないかな?
 
そして、まだ観ていない90本は、そのまま私の「次に観たい映画リスト」に加わってしまいました。もしDVDで買い揃えるとしたら...文庫本1冊が原因で、えらい出費ですね、困ったものです(笑)。
 
短い文章の中にぎゅっと凝縮された、映画のエッセンス。それはまさに映画の予告編のような、珠玉のエッセイが102編。まずは102本の中から自分のお気に入りの1本を見つけて、パラパラと立ち読みすることをお勧めします。
 
蛇足ですが、この文庫本の表紙の絵、猥雑には感じませんが、なかなかに官能的です。もし皆さんが電車での通勤通学の時間にこの本を読まれるのであれば...やはり書店でブックカバーは掛けてもらった方が良いように思います...

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2011/06/18 13:49

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2011/09/14 21:04

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2009/10/29 11:49

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2011/12/03 12:48

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2012/02/15 17:30

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2012/06/19 01:35

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2012/12/07 12:56

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2015/03/10 15:08

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2021/08/14 11:31

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