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現象学って、要は当たり前のことを云ってるだけでないの?
2022/07/22 23:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手のマンガ本は出来不出来の差が激しいのですが、作者による分かりやすい説明・比喩と描画のおかげで、本書はよく出来た一冊と思いました。以下、評者なりに要約すると:
・「現象学的還元ラーメン」の比喩から、現象学のキモは「現象学的還元」という手法を実行し、すなわち今まで持っていた既成概念のすべてを一旦消失させて(「エポケー」=判断停止)、言語以前の純粋直観による「快」を直接に観取することである。
・「現象学的還元」とは、喩えて云えば、酸化鉄や酸化銅に炭素を加え、二酸化炭素を放出させて純鉄や純銅を取り出すのと同じプロセス。
・フッサールはデカルトの「方法的懐疑」(=証明の手段とてとにかく疑う)を現象学の基礎とした。「我思う。故に我在り」とは、「我疑う、しかし我在り」と同じこと。
・デカルトは主観的認識と客観的実在世界を分断し(=人間は主観の外には出られない、従って客観的実在世界にはたどり着けない)とするが、それはフッサールも同じ。一方で、デカルトが主観(我)に重きを置くのに対し、フッサールは客観(対象)を究明しようとする。そして、我々が外界から受け取っているのは、実在ではなく「現象」であるとし、主観と客観の図式を捨てて(主観をいくら集めても主観が蓄積するだけ!)、「内在と超越」という図式を導入する。
・「内在」とは、実在か想起か幻覚かさておき、自分が認識していると意識しているもの。それを現象学的還元により端的で明白な認識にまで高めたものが「実的内在」であり、複数の実的内在を組み合わせたものが「構成的内在」である。構成的内在は(実的内在とは違って)「対象性」がある。すなわち、構成的内在は自分にとって明白なだけではなく、他者と対象を相互に確認し合い普遍性を見い出して構成された意味=「普遍的対象性」である。この時、個人の中にある「内在」(ex. この酒は旨いという疑い得ない感覚)は、実在する対象に対して(向けて)「超越」(ex. この酒は旨いという対象に関する判断や意味そのものであり、疑い得る)しているのである。)
・こうした超越により対象の実在が意識されることになるが、それを鵜呑みにせず、自分の認識のあり方を常に精査し、内在に紛れてくる超越的な実在性を絶えずチェックすることが重要である。しかし、こうしたチェックを繰り返しても実在に至ることはない。大切なのは、「それ自体として存在する事象(客観的実在)に、我々の認識(構成的内在)が「的中」しているという確信」である。(いわば、完全な懐疑論(すべては幻影、0%の世界)と自然科学の前提(万物は疑いなく存在するのであって、それをひたすら研究のみ、100%の世界)の中間にあるのが現象学である。))
・留意すべきは、「客観」と「普遍」は似ているようでまったく違うということ。「客観」は人間の主観とは別次元のものだが、「普遍」は皆が内在で認識できる物事の本質そのものであり、それこそが実在への的中の確信をもたらす。現象学がやろうとしているのは、世界の実在証明ではなく、内在で構成される対象性を持つ認識が実在に的中しているという普遍的・本質的な確信を限りなく高めていくという方法を提示することである。(つまり、個人の内にあるそうした内在的な「確信」を対象に対して「超越」するのである。)
フッサールが「超越」と呼ぶところのものは、つまるところ、「飛躍」ないしは「投影」ということでは? 以上に述べたようなことであれば、ビジネス等においても真っ当な人ならば常識的にやっている営為であって、あえて「現象学」と称するのはなんか仰々しいと思いますね。
一般に難解と言われる「現象学」をラーメン作りにたとえて分かりやすく解説した画期的な一冊です!
2021/02/08 10:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、19世紀から20世紀に活躍したオーストリアの哲学者であり、数学者でもあったエトムント・グスタフ・アルブレヒト・フッサールによる思想を分かりやすく漫画で描き直したものです。同氏は、「現象学」の基本的な概念を提唱し、哲学のみならず、芸術、政治、自然科学にまで、各方面に大きな影響を与えた人物として有名です。同書の中では、「ラーメンを食べたとき、あなたは何を思いますか?」という質問に始まり、「出汁はなんだろう?」、「この値段でこれなら合格とか?」、「うまい、あるいは、まずい?」といったように、数々の回答候補をあげながら、20世紀哲学の源流となった、フッサールの『現象学の理念』をラーメン屋のラーメン作りを通してわかりやすく解説した一冊です。一般に難解と言われる「現象学」が美味しく学べる画期的な一冊です。
難解すぎました・・・
2020/10/29 21:21
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投稿者:チェム - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前の「うああ哲学」が読みやすかったので、購入しました。
学がある人には面白い内容だと思いますが、哲学初心者の私には難解すぎました。
もう一度トライしてみます。
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