陰陽師と天狗眼 ―巴市役所もののけトラブル係― みんなのレビュー

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投稿者：冬野　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

訳ありの新卒陰陽師・美郷と、こちらも訳ありのフリーランス山伏・怜路がやむなく山間の一軒家で同居を始めるところから物語は始まります。
硬質で格調高い文章は美麗な装画と同じくらい美しく、特に巴市の夜の描写が印象的でした。
もののけトラブル課の面々をはじめとする登場人物たちには、根っからの悪人はいないため読み終えると優しい気持ちになれます。
そしてマスコットキャラクター的存在の白太さんがとても可愛い！白太さんの正体はぜひお読みになって確かめてみて下さい。
キャラ文芸・ライト文芸作品に触れたことのなかった方にもおすすめ。
周囲との違いに悩んだ経験があるすべての人に読んでほしい一冊です。

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投稿者：とうら　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

Web小説版も読んでいますが、「本」として手元に欲しくて購入し、読み始めてまた没頭してしまいました。面白いです。あっさりしてるようでそうでもない、二人のバディっぷりが好きです。続編が出たら、きっと白太さんの可愛いところが見れるはず…！

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで読んだ"あやかし"ものの中では一番好きかもしれない。
シリアス過ぎずかといって変に可愛い妖が登場するわけではないし、後味の悪い結末にもならないし、何と言ってもマドンナ的な女性が登場しないのがいい。適度にぬるくて適度に軽い。
他所の人には伝わらないのでは？と思う地元の言葉がいくつかあるけれど、その分地元の人間にはなじみ深く臨場感を味わえた。
訳ありの市役所勤めの陰陽師とチンピラ風居酒屋の兄ちゃん兼山伏の今後に期待。

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投稿者：もち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

妖怪はもちろん出てくるけれど、この系統では地方なだけあって公務員感のリアリティが一番な気がします。
公務員で生真面目寄りの主人公と、フリーランスの相棒のバランスが良い感じです。地方なりの習俗と怪異案件と公務員対応が、結構珍しい感じで、楽しめました。