幽鬼の鯱 みんなのレビュー

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投稿者：SlowBird　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人食い狼の群れが北海道に出現する。幻のニホンオオカミではない。何者かが生み出して送り込んだのだ。さらに人食いグリズリーまで登場する。そんなものを日本に送り込むのはあの国しか無い。ロスケ狼にロスケ熊だ。サロベツ原野で天星清八と交流する羆の親分チェルネンコ書記長は激怒して、これを迎え撃とうとする。
まあいろいろあって、かつて「緋の鯱」で仙石文蔵たちと戦って滅ぼされたものと思われていた、地球外から訪れたという古代インディアンのビッグ・バン族の生き残りが結集し、生物兵器によって赤い国を脅迫し、意のままに操っていたのだ。
そして凶暴化した動物達が世界中で人間を襲い始める。野生動物が、あるいは動物園やサーカスで、それから家畜達が。
ビッグ・バン族はアメリカも手中にし、仙石文蔵一味はアメリカ政府にも裏切られて追いつめられる。
もう怒った。
殺し合いももうたくさんだ。
世界が征服されるなら、されればよいのだ。
女どもはみな征服されればよいのだ。
それでいろいろあって、かつて遡った時間の彼方に、仙石文蔵達はまた召喚される。
地球も怒っていた。人類にもビッグ・バン族にも。
無数の動物を滅ぼし、植物を滅ぼした人類の歴史に。
仙石たちにはもうどうしようもないのだ。目覚めさせてしまったのだから。
暴走するビッグ・バン族。暴走する人類。そして殺人動物。
どうなる地球！？