0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんだか、なつかしい感じがしました。明智小五郎か、金田一耕助か……みたいな……。三津木六兵には子供の頃に負った右肩の怪我の傷痕があり、それがある日突然しゃべりだす……えーっですよね。人面瘡を三津木は「ジンさん」と呼び、……すごい設定です。
不気味で禍々しい雰囲気
2022/10/10 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
肩に寄生する人面瘡、童話の通りに起る連続殺人など不気味で禍々しい雰囲気にゾクゾクしました。主人公の相続鑑定士という職業も興味深く、気持ち悪いのに先が気になって読み進めてしまいます。
横溝正史オマージュ
2022/09/20 18:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長野の田舎町で、地元の名士が死亡。相続人が次々と殺される、というまさに「犬神家の一族」のオマージュに溢れた作品。今となっては山林なんて相続したくない負動産なのを、地下に有望な資源が大量に埋まっている可能性があることにするのはなかなか。謎解き面では本格や本家本元には劣る。探偵役に「横溝的」と言わせるのもリップサービスが過ぎる。ただ、面白いことは確実。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラストの一文で「ん?」と思わせるのは流石。
真実?全てが虚構?単なる二重人格なのか謎で終わらせる余韻が心地よい。
一番最後が一番ぞっとした
2022/04/08 08:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
相続調査会社の気弱な従業員が長野県の素封家に遺産調査に行き、次々と相続人が死亡する事件に出くわし、人面瘡に罵倒されながら解決していく内容。途中までは犯人がわからなくて楽しめましたが、平凡な結末でした。事件の結末とは別に、一番最後の部分で「え?」と思って、一番ぞっとしました。人面瘡というのは主人公の思い込みということ?
投稿元:
レビューを見る
頬にではなく方に傷持つ相続鑑定士の三津木。
肩の傷は目も口もあり、喋る人面瘡。
しかも、三津木より知識は豊富で弁もたつ(悪態もつく)優れた相棒。
古き良き推理小説の雰囲気をもつ空気感が好きです。
そしてラストは、さすがの一言!
投稿元:
レビューを見る
むかしむかし/
最初のタヌキは焼け死んで/二番目のタヌキは首を吊り/
三番目のタヌキは流されて/
どっとはらい
おどろおどろしくない人面痩、口の悪さにおどろおどろしさは半減。あんまり不気味でない横溝的展開は三津木さんのふにゃさが原因か?いやいや久瑠実さんの違う見解もあるので決めつけないでおこう。
投稿元:
レビューを見る
一 むかしむかし
二 最初のタヌキは焼け死んで
三 二番目のタヌキは首を吊り
四 三番目のタヌキは流されて
五 どっとはらい
解説 片岡鶴太郎
投稿元:
レビューを見る
今回のテーマは『コミカルな横溝正史』なのだろうか。
おどろおどろしい雰囲気、遺産をめぐる骨肉の争い、次々と殺される本城家の人々。
そして事件の謎を解くのは“人面瘡”のジンさん…ユニークすぎる。
それでも振り回されるこのストーリー展開は、さすが七里さん。
ラストに発覚したまさかの事実には、私もゾッとした。
投稿元:
レビューを見る
長野県の山奥の村で起こる連続殺人事件。横溝正史へのオマージュのような作品。名探偵はヒョーロクこと相続鑑定士 三津木六兵の右肩に宿る人面瘡のジンさん。よくもまあ、途方もない設定を考え出すものだ。
事件は、昔は羽振りのよかった旧家の親父が死に、残されたわずかな財産の相続をめぐり兄弟たちがいがみ合うところから始まる。ひょっとしたら負債のほうが多いかもと目されていたところに、持ち山の鑑定に入ったヒョーロクがジンさんの指示で高価な金属鉱床がある可能性を見つける。俄然兄弟間の対立が激しくなると思われたが、その兄弟たちが次々と殺されていく。伏線に近親相姦もありまさにオドロオドロした横溝正史の世界。そして犯人は、、、
中山七里得意の最後のどんでん返しは、読んでのお楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
中学・高校時代を横溝正史を傍に過ごした私にとって、本作は堪らぬ内容…
夢中になって電車で読み終わってしまい、もっと余韻に浸りたかった。
古い慣習が根付く地域が舞台の殺人事件、頼りない主人公、日本らしい陰鬱とした独特の世界観、どこか淫靡でいかがわしい風情…まさに横溝作品へのオマージュ!
横溝作品にハマっていた人ならば、犯人はどことなく想像がつくハズ。
それでも、最後の最後まで楽しめた。
終わり方すら横溝。
続編に向けて心は躍る。
投稿元:
レビューを見る
ミステリ
かかった時間 2時間くらいかなあ
中山七里、そろそろ飽きてきた…。
さすがに書きすぎたのでは?彼
投稿元:
レビューを見る
人面瘡が話す。
田舎の大金持ちの遺産相続に関係した連続殺人事件を人面瘡を持つ相続鑑定人が解決する。
ストーリーは普通。
投稿元:
レビューを見る
妖怪やもののけとされる人面瘡に取り憑かれた主人公なんてすごい設定。でもこの作家さんならハズレはないかと読んでみた。
主人公1人になると話し出す人面瘡のジンさん。罵倒されながら相続鑑定士として動く主人公。
内容はしっかりと相続の絡んだ殺人事件で、設定以外は普通の推理もの。
でもその設定にまさかのラスト、、!なかなか良かった
投稿元:
レビューを見る
人面瘡×探偵という異質な組み合わせに惹かれて拝読。
ミステリーものながら、トリックの解き明かしはなく、犯人や犯人を取り巻く人間関係、閉鎖的な地方の空気感を描くことが主題だと感じた。
ドロドロした関係性や、隠匿された秘密などは、いかにもなテイストで読んでいて面白い。
一方で、会話のテンポは少し微妙なような…ジンさんとヒョーロクの掛け合いは、今どきの言葉遣いを取り入れようとして逆にテンポが悪くなっている。
主人公に対する周りの当たりも、必要以上に強くて可哀想(それが「余所者」「疫病神」に対する当然の反応なのかもしれないけれど…)。
ジンさんの正体は予想通り。ただ、続編もあるのにここで明かすのは意外だった。
第2弾を読むならば、正体を分かっている状態になるので、それはそれでかなり新しいミステリーになりそう。何だかんだ読んでしまうかもしれない。