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とにかく、とにかく、スゴかった!!
まず、第1・2卷からの伏線がすさまじかった!未回収や消化不良な伏線を見事前回収してここまできっちり押さえるとはという所に驚きました。
そしてストーリーがとても衝撃的だった。マックスの騒動メインと過去のストーカー連続殺人を捜査していくかと思いきや・・・、
まさかピッパが殺人を犯し、その罪をマックスにかぶせるという展開にはとても驚きました。方法もまさか、マックスが『自由研究』の中でやっていたことそのままという驚き。そしてヘッドホンによる計画の綻びとラヴィのピッパに対する行動はまさに”愛”が無ければできない行動にはとても胸が苦しくなってしまった。
最後の最後の「・・・」で彼らの目論見は成就したに違いない。そしてピッパとラヴィはこの決して向かない「真実」を背負いながら生きていくことになるだろう。二人の関係性は恋人同士というものを超えた”絆”があるのだろう。そんな二人の軌跡を辿った物語、とても楽しませていただきました。ありがとうございました。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
ピッパ・フィッツ=アモービ:高橋李依
ラヴィ・シン:下野紘
ジェイソン・ベル:平田広明
リチャード・ホーキンス:小山力也
マックス・ヘイスティングス:江口拓也
コナー・レノルズ:河西健吾
ジェイミー・レノルズ:神谷浩史
ヴィクター・フィッツ=アモービ:安元洋貴
リアン・フィッツ=アモービ:井上麻里奈
ジョシュア・フィッツ=アモービ:諏訪彩花
ナタリー・ダ・シルヴァ:内田真礼
ダニエル・ダ・シルヴァ:石川界人
ルーク・イートン:榎木淳弥
カーラ・ワード:進藤あまね
ナオミ・ワード:Lynn
アンディ・ベル:水瀬いのり
ベッカ・ベル:鬼頭明里
ロジャー・ターナー:子安武人
クリストファー・エップス:伊藤健太郎
ハッサン・バシール:竹本英史
ステラ・チャップマン:大橋彩香
ハリエット・ハンター:上田麗奈
ビリー・カラス:谷山紀章
マリア・カラス:平野文
デイヴィッド・ノーラン:堀内賢雄
ジャッキー・ミラー:水樹奈々
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ピップぅーーー。
まさかの展開に衝撃がすぎる。
賢い探偵のピップとはいえやっぱりティーンエイジャーの女の子。前作のトラウマに悩まされいっぱいいっぱいになってしまうよね。
事件はまさかの展開で過去を遡る。
どんだけ殺人者の多い街なんだ。
ピップには本当にして欲しくなかった選択だったけど、司法に頼れないのなら自分で抹殺する他なかった気持ちもわからないではない。
そしてラヴィがやっぱりいい子で癒されるのに、今回はなんだか切なかった。
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三部作完結編。
三作ともボリューミーな文庫ですが、読みやすいです。表紙も素敵。
どんなふうに完結するのか、めちゃくちゃ楽しみにしてました。
今回はさすが完結編だけあって、怒涛の展開が待っています。とにかくハラハラしっぱなし。
からの、ラストがもう胸熱です。
言葉にならない感情と、でも叫びたくなるような感動と。読めて良かったシリーズです。ぜひ。
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シリーズ第3作にして最終作。ピップの「自由研究〜」から始まる物語がついに完結。2つの事件を経て、精神的に病みつつあるピップに、ストーカーの魔の手が。そして、物語は想像を超える展開へ。これでもかと辛い状況にさらされるピップに胸が苦しくなりながら読み終えました。
「高校生がSNS等を駆使し身近な事件に挑む」という、1作目のイメージから大きく踏み出しており、正義と悪、そしてその審判の姿を問う、メッセージ性の強い作品です。
かなり重めの作品なので、体調がいい時に1作目からの一気読みをお勧めします(あくまで自分の場合)。翻訳につきものの、名前覚えるのが大変問題もありますし。
参考)順番
① 自由研究には向かない殺人
② 優等生は探偵に向かない
③ 卒業生には向かない真実
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いっつもいっつもホーキンス(警察)が無能すぎる。
こんなに面白い小説をダレさせずに3作書くのほんとに凄い。最高最高最高
ピップが前作の影響受けてちゃんと壊れてるのが凄くいい。
p.196
原点回帰、最っ高。
p.609
"ラヴィは正しくて間違っているから。自分はうれしくて絶望しているから。"
最高に最高に最高だった。最後数ページ、泣きながら読んだ。
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面白かったのだけど、ピップが…ピップが…。
二作目でかなり重たい心の傷を受けたのに、さらにエグるのか!
なんでも自分で解決しようとするピップは強いとは思うけど、でもそばにあんなに素晴らしい恋人や友人、家族がいるんだから、もっとこう〜、なんとかならなかったものかとモヤモヤする。
こんなにモヤモヤするのに、また頭から読みたいと思ってしまうくらい面白いんだよな…。
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先読みキャンペーンにて読ませていただきました。
ピップ〜!!ええ、本当なの!?!?
まずはこの衝撃が、あの地点(場面)からずっと頭を駆け巡っていた。
すごかったです。
めちゃくちゃ問題作かもしれない。
でも、必然だったかもしれない。分からないけど、ものすごいことだけは間違いない。
三部作の完結編なので、前作未読の方はぜひ、順番通りに読まれることをおすすめします。
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あー…どうして。
途中までは前作と変わらずワクワクして読んでいましたが、ある展開に一気に読む速度が急降下…。
それでも面白いので読み終えました。
確かに仕方ない!と思える状況ではありましたが、まさかすぎてびっくりしました。
最終的に悪者は片付けられたが、その代価が重すぎて、ピップが可哀想…。
警察がもう少ししっかりしてくれれば、ピップの行動も変わっていたはず。
作者の次回作に期待したいです。
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うーん、なんと言ったらいいのか?
これまでの2冊とは違った立ち位置にピップがいて、読んでいて苦しいとか、しんどいとか、結構くるものはありました。
法の裁きには感情は入れてはならない、これは鉄則です。
その上で刑事裁判では被告、被害者が争う。
でも、人間は感情を持つから、結果によってはまた犯罪が起こる事もある。
その事をしっかり胸に刻まないといけないと、読み終えた時に思ってましたね。
ラストシーンをどう受け取るかは読者に委ねられたのでしょう。
私はピップが一生、引きずりような気がしてならないのですが……。
他の方の感想を読みたいですね。
今回はより重たかった(ー ー;)
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読了!
途中までは「なるほどね、今回はそういう事件ね、ふむふむ」とか言いながら読んでいたのに、途中から「まじ?」「やば」「えー!」しか話せなくなっていた。
先の2作にあった伏線も回収しつつ、また別の世界へ連れて行ってくれたなあ。
1作目から引き続き、ピップの周りの人はほんとうにピップが好きだね。恋人のラヴィを含めて。でも、立て続けに事件に関わったピップの心の傷は深くて、周囲の優しさにも気付けないほど。
痛々しい。
彼女をまるで実在の人物のように生々しく感じる。
ピップの選択は、わたしたち読者のなかでも賛否両論だろう。しかしピップが「手段を選ばない」ということは、前の2作ですでに何度も描写されており、「まじ?」とは思っても、意外とは言えないのかも。
個人的にはやはり許されないことだと…思う。
実のところ、本作の後半を読みながら、わたしは火村英生のことを考えていた。
有栖川有栖先生の生み出した探偵、火村英生。
彼も悪夢を見ては手に血がついていないか確認する。
ピップがもし、火村英生と出会っていたら彼女の心の闇が少しだけマシになったのではないかと空想してしまった。
この世界のどこかで、ピップとラヴィが幸せに暮らしていますように。
完結なんて言わず、短編でいいのでその後の彼らを知りたいですお願いします…!
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この本の感想にネタバレを含まない、なんてかなり難しいので書いてしまいます
ずっと読みたかったので、他の人のレビューなど全く読まずに読んだ結果
ピップが罪を犯すことに衝撃です
衝撃すぎて、いったん読み進められなくなりました
ピップの殺人という行動
賛否両論ある、ということですがそりゃそうだろうと…
殺されるかもしれなかった恐怖、そもそもの精神不安定、警察への失望と絶望
これらに苛まれていて、ピップと同じ行動を自分は果たしてとらないのだろうか、と考えると疑問が残りますが
それでも
殺人はダメなんだよ…と、思います
主人公が殺人の罪をきせられそうになったり、ダークヒーロー的な展開なら読んだことはありますが、元々爽やかな、快活で明るいピップだっただけに
こう、闇に堕ちていくのは初めてでした
まだ初体験が待っていたとは
だから、読書はやめられないなぁ
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まさに衝撃作でした。
これだけ長いのも納得です。前半と後半でテイストがガラッと変わります。ピップの選択がこれでよかったのか個人的には?ですが、実際にはその立場に追い込まれた本人にしか分からないのかもしれないです。最後の最後に救いめいたものがあってよかった。他の方も書かれてますがこの本は警察や司法制度に疑問を投げかけたい筆者さんの心の声なのだと思います。
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自由研究には向かない殺人の三部作完結編。
ミステリ史上最も衝撃的と書いてあるとおりの内容でした。
過去の事件によって傷つき闇の中に落ちそうになりながらもがくピップをみるのは辛かったです。
そしてその闇をどう振り払って立ち直っていくのかを期待していました。
しかし!まさかこんな展開になるとは…
もはや何が正義で何が悪なのかすらわからなくなってくる問題作だと感じました。
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圧倒的な完結編。読み続けてよかったミステリ…!
「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」と続く3部作の最終編がついに日本語訳されました。
ピップという女の子が自由研究と称して過去の事件を解決するという、テーマが斬新かつ読み応えのある青春ミステリでした。
このシリーズを振り返ったときに、圧倒的に驚きのトリックがあるわけでもないし派手などんでん返しが魅力かと言われるとちょっと性質が異なります。
とにかく読みやすいんです。話が流れている感じで、ピップと一緒に事件を解き明かしながら、時には感情を共有しながら同じ時間を過ごしているかの
ようなのめり込みやすさがあります。
そこに現代風な捜査方法を用いており、それがまた新しくて面白い。ポッドキャストやSNSを活用した捜査は今だからこそできるもの。
これを違和感なく取り入れているので、ミステリとしてのめり込みやすいのです。
そして三部作を通して描かれるピップやその周囲の人のいくつもの顔がまた特徴的です。
この小説は「真実=正義」としては書かれておりません。
真実が正義ではないし、時には真実を捻じ曲げてしまうことが正義だったりもするということです。
著者も同様の想いがあるそうで、意識的に描かれていますね。
突拍子もない設定やトリックではないけれど、それが何より我々の作品への没入体験を高めてくれているように
感じました。
そしてそう思わせる筆力。何度読んでも圧倒的です。
ちょっと混乱してきた時に情報整理をしてくれたりと、良心的。
こんな調子で2作目までを読んでいたから、3作目となる本作は驚きばかり。
ここまでピップに同乗して共感してきた我々読者は、痛みを伴いながら読み進めることになるでしょう。
最後の最後までハラハラの展開だし、ピップの苦悩を思うと自分自身も苦しく感じてしまいそうです。
それでも、この作品は読んでよかった。そう思わせてくれる、素敵な読書体験でした。
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CL 2023.9.16-2023.9.20
作者はこの三部作で、司法で裁かれない犯罪者は私刑で償わせるべきだと言いたかったらしい。なんと恐ろしい。