確かに、衝撃的だ
2023/10/02 15:16
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
賛否で言ったら、間違いなく否定だけど、面白かったのは間違いない。
ただなあ、やっぱり、どうしても受け入れられないなあ。
究極の自分勝手じゃん。
自分と自分の仲間だけが納得できればいいって。
一応、物語の評価として星は付けとく。
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
とは聞いていたけど、確かに予想外だった。これジャンル変わっちゃうじゃん?????!という意味でも予想外だった。わ、私は少女探偵謎解きものを読んでいたはずなのだが…前作の終わり方的にダークになることは予想していたけど、こうなるのか…
前半の展開は「冤罪の真相を突き止める」=なるほど最終章にして原点回帰なのね、という点から面白く読んだ。後半の内容は、そうなっちゃうのかよという戸惑いはあれ、「冤罪」を扱っている点ではこれも原点回帰と言えなくもなく、そういう意味では突拍子もないわけではないんだなー…と受け止めた。
そして、やはり戸惑いより面白さが勝った。これまでとは真逆の意味でドキドキしたし。あとがきを読んでああいう展開になった理由もわかり、納得できたし。あとピップとラヴィの、お互い困った時は「彼/彼女ならどうするだろう」と考えて窮地を乗り越えていくという関係性も良かった。今後の彼らの人生が幸せなものになることは難しいかもしれないが、この二人ならというたくましさ。
あと読んでいて思い出したのは、題名を書くとネタバレになるので伏せるけど、2018年にアメリカで刊行され全世界で累計1500万部を売り上げたミステリー小説。今はああいうことになった女性キャラクターは逃げ切れるんだなあ…という点で。2012年頃の作品だと、やはりネタバレになるので題名は伏せるが、英国推理作家協会賞も受賞しシリーズ二作目にして日本でも話題作になったフランスのサスペンス小説とか、2014年に映画化もされたNYタイムズベストセラー第1位のミステリ小説とか、虐げられ軽んじられた女性が復讐は果たすも最後は死を選んだり、自殺しようとしたり(とんでもサイコパスであっても!)する話が多かった記憶がある。この作品の場合、自首は考えても自殺は一瞬たりとも考えなかったよね。時代の変化を感じると共に、死ななくていいんだ…!という不思議な感動も覚えた。
難を言うと一点だけ、ドラッグの扱いが軽すぎない?というのは気になった。ピップが依存症になってたのは後の展開のためだったのねと理解はできたけど、いくら薬に頼ってる場合じゃねえ事態に陥ったからって、あんな簡単に止められないんじゃないかと思う。ヤングアダルト小説で若い読者も多いことを考えると、ここだけはちょっと著者や出版社側に考えが足らないよう感じた。
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピッパがどんどん追い詰められていく感じがつらい・・・。
自分のしたことの大きさに押しつぶされそうになっている感じがつらくて・・・。
と思っていたら、どえらいこと!
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダークな始まり方で、ピップの精神状態が心配でハラハラしっぱなし。
そんな展開!?と思いつつ、司法制度のどうにもならない状況とか、ピップの怒りもわかるし・・・とか、いろいろ考えさせられたり。
語られない部分に、ピップの普通の幸せが訪れると信じて。
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1冊で2つの違った話が楽しめる長編。特に後半は王道の倒叙もの。今作では過去2作の明るいピップではないのが残念。でもやっぱり特に後半は、応援したい気持ちになります。1作めのピップからすれば、まさかこんなことになるなんてという展開で、でも個人的には、圧倒的に後半のほうが、ピップを応援したくなるので、面白く読めました。
考えさせられる着地点
2024/02/15 16:07
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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の行動に終始イライラしてしまう。しかし、作者の実体験を踏まえた青春?社会?ミステリとしてはこの構成が正解だろう。高い評価点は付けられないが、読んで後悔はない。
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とにかく、とにかく、スゴかった!!
まず、第1・2卷からの伏線がすさまじかった!未回収や消化不良な伏線を見事前回収してここまできっちり押さえるとはという所に驚きました。
そしてストーリーがとても衝撃的だった。マックスの騒動メインと過去のストーカー連続殺人を捜査していくかと思いきや・・・、
まさかピッパが殺人を犯し、その罪をマックスにかぶせるという展開にはとても驚きました。方法もまさか、マックスが『自由研究』の中でやっていたことそのままという驚き。そしてヘッドホンによる計画の綻びとラヴィのピッパに対する行動はまさに”愛”が無ければできない行動にはとても胸が苦しくなってしまった。
最後の最後の「・・・」で彼らの目論見は成就したに違いない。そしてピッパとラヴィはこの決して向かない「真実」を背負いながら生きていくことになるだろう。二人の関係性は恋人同士というものを超えた”絆”があるのだろう。そんな二人の軌跡を辿った物語、とても楽しませていただきました。ありがとうございました。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
ピッパ・フィッツ=アモービ:高橋李依
ラヴィ・シン:下野紘
ジェイソン・ベル:平田広明
リチャード・ホーキンス:小山力也
マックス・ヘイスティングス:江口拓也
コナー・レノルズ:河西健吾
ジェイミー・レノルズ:神谷浩史
ヴィクター・フィッツ=アモービ:安元洋貴
リアン・フィッツ=アモービ:井上麻里奈
ジョシュア・フィッツ=アモービ:諏訪彩花
ナタリー・ダ・シルヴァ:内田真礼
ダニエル・ダ・シルヴァ:石川界人
ルーク・イートン:榎木淳弥
カーラ・ワード:進藤あまね
ナオミ・ワード:Lynn
アンディ・ベル:水瀬いのり
ベッカ・ベル:鬼頭明里
ロジャー・ターナー:子安武人
クリストファー・エップス:伊藤健太郎
ハッサン・バシール:竹本英史
ステラ・チャップマン:大橋彩香
ハリエット・ハンター:上田麗奈
ビリー・カラス:谷山紀章
マリア・カラス:平野文
デイヴィッド・ノーラン:堀内賢雄
ジャッキー・ミラー:水樹奈々
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ピップぅーーー。
まさかの展開に衝撃がすぎる。
賢い探偵のピップとはいえやっぱりティーンエイジャーの女の子。前作のトラウマに悩まされいっぱいいっぱいになってしまうよね。
事件はまさかの展開で過去を遡る。
どんだけ殺人者の多い街なんだ。
ピップには本当にして欲しくなかった選択だったけど、司法に頼れないのなら自分で抹殺する他なかった気持ちもわからないではない。
そしてラヴィがやっぱりいい子で癒されるのに、今回はなんだか切なかった。
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三部作完結編。
三作ともボリューミーな文庫ですが、読みやすいです。表紙も素敵。
どんなふうに完結するのか、めちゃくちゃ楽しみにしてました。
今回はさすが完結編だけあって、怒涛の展開が待っています。とにかくハラハラしっぱなし。
からの、ラストがもう胸熱です。
言葉にならない感情と、でも叫びたくなるような感動と。読めて良かったシリーズです。ぜひ。
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シリーズ第3作にして最終作。ピップの「自由研究〜」から始まる物語がついに完結。2つの事件を経て、精神的に病みつつあるピップに、ストーカーの魔の手が。そして、物語は想像を超える展開へ。これでもかと辛い状況にさらされるピップに胸が苦しくなりながら読み終えました。
「高校生がSNS等を駆使し身近な事件に挑む」という、1作目のイメージから大きく踏み出しており、正義と悪、そしてその審判の姿を問う、メッセージ性の強い作品です。
かなり重めの作品なので、体調がいい時に1作目からの一気読みをお勧めします(あくまで自分の場合)。翻訳につきものの、名前覚えるのが大変問題もありますし。
参考)順番
① 自由研究には向かない殺人
② 優等生は探偵に向かない
③ 卒業生には向かない真実
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いっつもいっつもホーキンス(警察)が無能すぎる。
こんなに面白い小説をダレさせずに3作書くのほんとに凄い。最高最高最高
ピップが前作の影響受けてちゃんと壊れてるのが凄くいい。
p.196
原点回帰、最っ高。
p.609
"ラヴィは正しくて間違っているから。自分はうれしくて絶望しているから。"
最高に最高に最高だった。最後数ページ、泣きながら読んだ。
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面白かったのだけど、ピップが…ピップが…。
二作目でかなり重たい心の傷を受けたのに、さらにエグるのか!
なんでも自分で解決しようとするピップは強いとは思うけど、でもそばにあんなに素晴らしい恋人や友人、家族がいるんだから、もっとこう〜、なんとかならなかったものかとモヤモヤする。
こんなにモヤモヤするのに、また頭から読みたいと思ってしまうくらい面白いんだよな…。
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先読みキャンペーンにて読ませていただきました。
ピップ〜!!ええ、本当なの!?!?
まずはこの衝撃が、あの地点(場面)からずっと頭を駆け巡っていた。
すごかったです。
めちゃくちゃ問題作かもしれない。
でも、必然だったかもしれない。分からないけど、ものすごいことだけは間違いない。
三部作の完結編なので、前作未読の方はぜひ、順番通りに読まれることをおすすめします。
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あー…どうして。
途中までは前作と変わらずワクワクして読んでいましたが、ある展開に一気に読む速度が急降下…。
それでも面白いので読み終えました。
確かに仕方ない!と思える状況ではありましたが、まさかすぎてびっくりしました。
最終的に悪者は片付けられたが、その代価が重すぎて、ピップが可哀想…。
警察がもう少ししっかりしてくれれば、ピップの行動も変わっていたはず。
作者の次回作に期待したいです。
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うーん、なんと言ったらいいのか?
これまでの2冊とは違った立ち位置にピップがいて、読んでいて苦しいとか、しんどいとか、結構くるものはありました。
法の裁きには感情は入れてはならない、これは鉄則です。
その上で刑事裁判では被告、被害者が争う。
でも、人間は感情を持つから、結果によってはまた犯罪が起こる事もある。
その事をしっかり胸に刻まないといけないと、読み終えた時に思ってましたね。
ラストシーンをどう受け取るかは読者に委ねられたのでしょう。
私はピップが一生、引きずりような気がしてならないのですが……。
他の方の感想を読みたいですね。
今回はより重たかった(ー ー;)