自律神経 2つだけじゃなく 多様な コーピングをも記す
2024/08/26 21:55
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投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
休むというのは、ただ寝るだけだったり、動かなかったりすることではない(これらも休むことの1つではある)。「『自らの"身体のニーズ"を把握し、それに応えることで自分自身とのつながりを取り戻し、心身が安全・安心を感じられる状態にすること』」(p.55)である。その状態の目安の一つに「『ゆらぎ』」、「もっと言えば、自律神経の働きを反映する心拍のゆらぎなど」(p.61)がある。自律神経には交感神経と副交感神経があるが、ポージェス博士が発見した新しいストレス理論である「ポりヴェーガル理論」(p.84)によると、副交感神経には「『背側迷走神経』」と「『腹側迷走神経』」(どちらもp.85)があり、背側迷走神経が優位の場合「氷のモード」(p.89)に陥る。休むときは、交感神経が優位な状態位の「炎のモード」(p.89)や前述の氷のモードを自覚して、腹側迷走神経が優位の状態の「リラックスモード」(p.89)を目指すとよい。加えて本書では、心理学者のラハド,ムーリが提唱する「BASIC Ph」(p.220)も紹介して、困難から回復するヒントも示している。
2.評価
筆者はレビュー執筆時点で方法を実践しておらず、本書提示の方法が有効かわからないので1点減らして4点とするが、自律神経が交感神経と副交感神経の2つに単純に分かれているわけではないこと、休まった状態の提示(p.54の絵)、p.241にある「コーピングの内容」など、参考になる部分が多い本である。
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投稿者:わと - この投稿者のレビュー一覧を見る
上手に休めないいくつかの理由について、良い休み方について、などが書かれています。自然に触れてみようと思いました。
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投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
休み方を教えてくれる本なので、休んでいるのに気持ちが晴れないという人に、とてもおすすめの一冊だと思います。
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読み終わってから、ブランクがあるのですが…
内容的にはわかりやすく、気持ちが鬱々としてる時に、自分と向き合おうかなと思える内容でした。
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学生選書ツアー2023選書図書
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・きちんと休むは高度な技術
・休むためには3つのプロセスがある。
1)休みが必要な状態だと自覚すること。
2)休むことができる環境を確保すること。
3)自分の状態にとって、適切な休養活動を選択すること。
1)休みが必要な状態だと自覚すること。
・心にダメージを与える心理的ストレッサは主に2つある
①ライフイベント
(人生において、大きな変化をもたらす出来事のこと。
家族と死別、結婚、離婚、失業、引っ越しなど)
②デイリーハッスルズ
(満員電車や、生活で、面倒な価値など、普段から経験するような日常な些細な出来事の事)
→様々なストレス反応、ストレッサを知ることが休みが必要な状態だと自覚するのが大切
2)休むことができる環境を確保すること。
・過剰適応…周りの環境に配慮し、他者に調和することを重視しすぎて常に気を張っている状態。精神的にとても消耗しやすい。
自らのニーズよりも、他者のニーズを満たすことを重視しすぎて疲弊していること
・人は、傷つきの多い環境にいると、感情が動かなくなる
他人が自分に向ける欲求からしっかり離れる必要がある
他者のニーズに応えることが安心を得るための方法だと思い込んでいる。
他人のニーズから一定の距離をおいて、はじめて自分のニーズに関心が向く
動けていないことへの自分への怒りも休みを困難にする
3)自分の状態にとって、適切な休養活動を選択すること。
・自らの体のニーズを把握して、それに応えることで、自分自身とのつながりを取り戻し、心身が安心、安全を感じられる状態にすること
・心も神経も自然に揺らいでいる位がちょうどいい
・ストレスや疲れを取るには、副交感神経を優位にし、心身をリラックさせるの休み方が必要
・ただしストレス反応は2種類あり
交感神経系優位な状態(炎のモード)のときはアッパー系(怒り、パニック)のストレス反応
背側迷走神経系が優位な状態(氷のモード)のときはダウナー系(フリーズ)のストレス反応が現れる
・内需要感覚が重要。
内需要感覚は感情の根源にあるものであり、内臓感覚とも。人の幸福感や安心感に直結する感覚で、
内需用感覚は適切に機能していないと、不安や抑うつ、様々なストレス感疾患や生活習慣病にかかりやすくなる。
感じ方…心拍数を測る、
身体は何を食べたいかを考え、食べる
ゆっくり咀嚼する(自分の内面をスキャンする)
・つながるのは人じゃなくても良い。
(故人、自然、ペットなどもあり)
・生きるのがつらいとき
→自分が支えになったものを思い出す
安心、安全を感じる神経がまた少しレベルアップ
・人とのつながりは必要不可欠で生来的なもの
・身体と調和する生き方を
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ストレスに対してどう対処していけばいいのか?休息の仕方について言及した本。今まで神経系は、交感神経と副交感神経の2つを行ったり来たりするものだと思っていたが、交感神経(炎のモード、アッパー系)、副交感神経腹側迷走神経(リラックスモード)、副交感神経背側迷走神経(氷のモード、ダウナー系)よ3つがあり、最近は氷のモードになる人が増えているとの事 。炎のモードと氷のモードで対処方法が違うのも、目からウロコであった。
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副交感神経には2種類あるという新しい発見!
氷モードとリラックスモード、炎モードの3つの解説はなるほどなぁーたしかにぃてなった。
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人間の体にはゆらぎとリズムがあって、あまり偏りすぎるのはよくないとのことだった。自分の心の傾向と対策が分かって、正直ホッとした。想像力を使うのも大事とあったので、これからもたくさん本を読んで、想像力を鍛えたいと思った。
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I burn out on a regular basis getting really tired and feeling like I don't want to do anything. It's a vicious cycle where I'm getting confused and don't know what to do to deal with it. I really have desire to take some measures for it and that's why i picked this book
one of the new discoveries is that any changes piles up stress points even if the change is positive one and once it reaches a certain threshold a burn-out will occur. That's true if you ask me. I guess I tried too much more new things than I can tolerate.
I'll line up other eye-opening discoveries here;
- there is a state which can be described as "freezed mode" in which we stopped feeling and thinking and its corresponding measure is stimulation such as listening to upbeat music or exercises rather than calming down and relaxing as is often said.
- the ways people recover from their depressive conditions can be classified into 6 channels. it would be helpful to recognize which channels are easier for us to recover. i guess my speciality ones are imagination, cognition, and physiology although i often go for an affect way.
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気力がない理由が分かった。
思うように動けないのは「神経学的な防衛反応」。あなたのせいではない。
思うように動けないのは、気合の問題ではない。
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ストレスフルで体調が悪くなったことがありますが、まさにコレ!と思う事がたくさん書いてありました。
もっと早くに出会いたかった本です。
今後は本にあったように上手くコーピングして、自分の状況にあった、有効な休みを取り入れて行きたいと思いました。勉強になりました。
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休職中に本屋で表紙買いしました。自分の症状に当てはまり、腑に落ちる部分が多かったです。
社会で身動きが取りづらく、最近感情が乏しいな、生き生きしていないな…など感じる方に読んでほしいと思いました。
傷つき逃げ場のない環境にいると、人は次第に感情が動かなくなりやる気や幸せを感じにくくなる。
「気持ちの問題」だと思いがちだが、これは正しい身体の反応にすぎないため、決して自分を責めないこと。
ストレス反応や合う対処法はその人によって様々なので、自分のニーズを満たすことができて初めて、本当の意味で心身を癒し休めることになる
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キャッチは良いし冒頭の課題例も良い。同じ悩みを持っている方は自分だけではないと気づける。大半はメンタル学の一部を易しく説いた内容となっている。タイトルで期待した内容からは若干違ったのが正直なところで、実例または推奨行動をより具体的に示してほしいと考えた。
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薄々気づいていたものの社会のニーズに合わせすぎている過剰適応になりすぎていると気づけた一冊。
なぜか読んでて涙が止まらなかった。
体が弱くて仕方ないと思ってたけど、身体ニーズを蔑ろにしすぎてるのかもしれないなと改めて思った。
炎モードと氷モード、それぞれに対する対処法があることを知れたいい一冊だった。
考えることに偏りすぎるので、感じることも大切にしていきたい。