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物語の始まり、プロローグ3ページ目からもう既に、この後どうなる!?な関心がぶわ〜っと膨らんだ。
主人公の仕事が大変そうで、職場のシーンの割合は少ないのにしっかりその背景が馴染んで入っているような感じがした。
そのうえで、キッチン常夜灯で過ごす時間や感じたことが読み手の私にもじんわり染み渡った。
心があったかく膨らみ、物語から元気な1歩を進める力を分けてもらった気持ちになった。
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小説でも、ドラマでも、食べものが人を癒してくれるお話が好きだ。
私が食いしん坊だということももちろんあるが、食べるということは生きることに直結している行為だからかもしれない。
そしてきっと、「美味しい」と思うその一瞬だけでも、しんどい、悲しい、悔しい気持ちから離れられるからかもしれない。
この本の主人公は、仕事でもプライベートでも踏んだり蹴ったりな状況におちいるが、心をこめた料理とそれをとりまく人々の生き方に癒されて、元気を取り戻していく。
舞台となっている地域も、私には馴染みのあるところばかりで、なんだか現実のお話のような気がして楽しく読み終えた。
「キッチン常夜灯」は架空のレストランだけれど、私も、悲しいときにはとびきり美味しい料理を食べよう。だれかが私のために心をこめてつくってくれた、美味しい料理を。
そうしたらきっと、また生きることに前向きになれるような気がするのだ。
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本屋さんのレジ前に平積みしてあり、この本と目が合った感じがして運命だと思い何となく手に取りました。
シェフの丁寧な料理と姿勢、堤さんの心温まる言葉、接客…その全てに包み込まれる物語でした!!
途中少し辛い部分もありましたが読み終えた時は優しい気持ちになれて、私も疲れた夜には『キッチン常夜灯』に巡り会いたい!そう切実に思いました。
日常で疲れてしまった時、そっと開きたくなるような作品でとってもお気に入りです。
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夜中に営業しているキッチン常夜灯。
お客さんにそっと寄り添い、温かで美味しい料理を出してくれる。
料理小説が好きでよく読んでいるけど、最近こういう設定の小説が多い気がするなぁ。
「同物同治」という、体の悪い部分を他の動物の同じ部分で補うという薬膳の考え方は、初めて知った。
同物同治だと言ってトリップを食べる奈々子さんが切なかった。
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初読みの作家さん。
日々、生きていると誰もが疲れを感じる。
でも、そこに”責任”という重い重い荷物を持たされたら
身も心も悲鳴を上げてしまう。
その悲鳴に気付くことさえできないことがある。
いやいや、気付くことができないのではなくて
全力で耳を塞いでいるのかもしれない。
そんな時に、ほっとできる空間に出会えたら
それはどんなに幸せで心強いことだろう。
その空間が心身をいやしてくれる温かくて美味しい料理を出してくれる場所だったら…
「キッチン常夜灯」はまさにそんな場所。
一人でいることが怖くて心細い夜に
ドアを開けると迎えてくれる人がいて、
心まで満たしてくれる料理がある。
『キッチン常夜灯』は美味しくて温かい時間だった。
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常夜灯というタイトルとレトロなレストランの表紙に惹かれて購入。美味しそうな料理とあたたかい人柄のシェフとスタッフがいるお店。こんなレストランが近くにあったらいいなとおもう。
物語は特に波風がないが、登場人物の人生が語られる。それぞれがそれぞれの物語を生きており、おたがいに持ち寄って共感することで癒される。人は本能的にそういう場所を求めているのかもしれない。私もそんな場所が欲しいのと同時に、常夜灯のような存在になりたいと思った。
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店長の鎧を纏い懸命に頑張るみもざのこと、余命わずかな夫を想い続ける菜々子さんのこと、どうか毎日穏やかな気持ちで過ごせますように……と、いつの間にか自分も常夜灯の常連客のような気持ちで応援しながら読んでいた。
「自身が変われば周りも変わっていく」
キッチン常夜灯でさまざまな人と出会い、ミモザの心が動いていく。
いつも温かく迎えてくれる人や安心できる場所があるって素敵だなと思った。我が家も家族にとって常夜灯のような場所であるように、いつも穏やかな心でありたいな。
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夜中に営業している「キッチン常夜灯」は、お客さんに寄り添った、温かで美味しい料理を提供してくれる。
常夜灯のお料理と常連客と関わることで、主人公のみもざが人間関係や仕事への向き合い方を少しずつ改善していこうとする姿が良かったな。
作中でシェフがみもざに「最初は自分のために、その次は誰かのために作ってみるといいですよ。大切な人を思いながら作る料理は心を穏やかに満たしてくれる」ってセリフに共感してしまった。
こんな隠れ家的なお店があったら行ってみたい。
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大切な時間を安心して過ごせるキッチン常夜灯のあたたかさにほっこり。
さみしい夜にふらっと向かう場所があるのは素敵なこと。こんな居場所が欲しくなる。
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明日も頑張ろうって思える小説だった。
今の環境に満足してないなら、自分で居心地が良い場所に変えていけばいい。
今できることを一生懸命やって、ご飯をしっかり食べて、生きていく。
明日は別の日だもの!例え嫌なことがあったって明日まで続かない。自分の考え方ひとつで変わる。
そう前向きになれる本だった。
キッチン常夜灯、ぜひわたしのお家の近くにオープンしてほしい。。
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チェーン店レストランで店長を任された「みもざ」は、忙しさと人間関係でクタクタ。夜から朝のみ営業している「キッチン常夜灯」に通ううちに大切な事に気づいていく。とにかくシェフの料理が美味しそう。余裕が無くなり迷っている時に、こんな場所があるって幸せだろうな。
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なんかこのところ 美味しいものが出てくるお話しが多くなった感じがします。
主人公はファミレスの店長に抜擢された女性ミモザ
夜中まで働く仕事で なかなかちゃんとした食事がとれない
そんな時 夜中から朝までやっている キッチン常夜灯を見つける。
コロナのあと 食事が大事 もてなしのいい 温かい環境の食事が 心を潤す
って そういうお話しが増えた気がします。
この常夜灯 近くにあったら 通いたいですね。
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美味しいご飯が食べられる居心地のいい飲食店って心強い味方だなあ。
出てくるご飯がどれもおいしそうで、ポテトグラタンはつい家で作ってしまった。朝ごはんのおにぎりもまねしたくなってしまった。
人間が怖くて仕方ないわたしだけど、こんな素敵な人たちの出てくる本を読むと少しだけ人間って怖いばかりじゃないんだよなって当たり前のことを思い出す。
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著者さん初読みです
こういうご飯が出てくる本はどうしてこんなにも美味しそうなご飯がでてくるのでしょうか?
お腹空くじゃないですか
もちろん、それだけが魅力の本ではないのですが
家だけではない、どこかホッとできる場所って必要ですよね
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街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする洋食屋「キッチン常夜灯」。
訪れる人たちの疲れ切った体と心を、シェフの温かくて美味しいお料理が癒していきます。
最近、こういう作品(カフェや食堂等が舞台で、悩みを抱えたお客さんがお店を訪れては、美味しい料理に癒されて前向きになる的な)って似たようなものがたくさん出ているなぁと思いつつ、なんだかんだで定期的にこういうのが読みたくなってしまいます笑
今作も、グラタンやスープ、仔羊料理、アップルパイなど、出てくるお料理が全部本当に美味しそうで、読みながらとても癒されました。
ちょっと上手くいきすぎでは…?と思う展開もありましたが、こういう作品はそれで良い、と思います(^^)
また、今作と同じように「夜」をキーワードにした飲食店が登場する小説も、『マカンマラン』シリーズや『満月珈琲店』シリーズなど、ヒットしているものが色々ありますよね。
やはりこの作品の主人公のように、昼間は自分の心に鎧を着せて、やりたくない仕事を必死に頑張っているという人が実際多いからこそ、こういった作品が共感を呼ぶし流行るんだろうなぁと思います。
みんな頑張ってる。