前世の記憶
著者 高橋克彦 (著)
原因不明の慢性的な頭痛に悩まされ、しぶしぶ催眠療法を受けた男に甦る、存在するはずのない記憶。遠足のリュックサックの中のバナナ、青草の生えた土盛りのダム、見覚えのない同級生...
前世の記憶
商品説明
原因不明の慢性的な頭痛に悩まされ、しぶしぶ催眠療法を受けた男に甦る、存在するはずのない記憶。遠足のリュックサックの中のバナナ、青草の生えた土盛りのダム、見覚えのない同級生たち、そして暮らしたことのない岩手県盛岡の風景……その記憶の中では、自分の名前さえ異なっている。どうも、自分の生まれる前の時代らしい。なぜ覚えのない記憶がこんなにも鮮やかなのか? それは前世の記憶なのか? 表題作など八篇。直木賞受賞の『緋い記憶』に続く「記憶シリーズ」第ニ弾。
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忘れていた記憶が蘇る瞬間は怖いと思います
2004/06/20 11:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:E.o - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が最も怖いと思ったのは、子供の頃に忘れていた記憶が蘇る事です。その瞬間、今まで平然と接していた人達がいきなり怖く見えてくるからです。
しかしそれとは対照的に、この本の題名でもある前世の記憶が蘇ったとしたら、私は多分なにかほっとするようなものがあると思います(実際に蘇った事があるわけではありませんが)。
8話の短編集
2023/01/14 20:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な記憶の断片から過去の謎が明らかになっていくミステリー短編集。表題作や「昨日の記憶」は時空を超える感じがあって面白い。「匂いの記憶」のようなホラーもあり飽きない構成