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  • 販売開始日: 2011/10/01
  • 出版社: 講談社
  • ISBN:978-4-06-314255-6
コミック

蟲師(1)

著者 漆原友紀 (著)

この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒト...

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蟲師(1)

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商品説明

この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒトとをつなぐ存在――それが“蟲師”たる者。アフタヌーン・シーズン増刊から生まれ、アフタヌーン本誌の大人気作ともなった作品、待望の単行本第1集。

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みんなのレビュー300件

みんなの評価4.6

評価内訳

独特な世界観に囚われる

2017/08/04 03:07

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つなかん - この投稿者のレビュー一覧を見る

蟲、身近にいるのに感知できない存在。
幽霊、宇宙人、妖怪、そんなありきたりなものではない、異色の存在。
それに関わる人々と、巻き込まれる蟲師の主人公の物語。

この世界に魅了されれば
暗闇では目を瞑り
雪の中で耳に手を当て
枕に頭を預ける時思いを馳せ
文字を見るたびに女を思い出し
沼を見れば場所を確かめ
虹を見れば目を凝らす

生活全てに蟲師の世界が侵食して、何度も読み返したくなると思います。

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蟲師を読んで

2015/11/28 15:10

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yushun - この投稿者のレビュー一覧を見る

非常によくできた作品だと思う。感じることは人それぞれ違うだろうが、読んだ後、自分の中に何かが残る漫画である。

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ひさびさの大型新人!

2002/06/21 20:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岡野義高 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「『蟲』…… あるいは『みどりもの』と呼ぶ 生命の原生対に近いもの達だ」

妖かしか、それとも幽霊か。
昆虫でもなく、鳥でもない。
そして、見えない人も多い。
「蟲」を操る隻眼のギンコ。
「蟲」がひきおこす様々な事件を解決する!

独特の世界観を持った大型新人の登場だ。
物語の雰囲気は、民俗学っぽいというか、日本昔話っぽいというか。
南方熊楠の世界、とくに粘菌の世界に近いイメージだ。

絵は、カラフルな水墨画のようで、雨にぬれた緑のような、ふしぎな艶がある。
すこし、煙っているような、滲んでいるような。

この作者には、寡作でもいいから このままクオリティの高い作品を少しずつ書き続けていってほしい。

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世界観のとりこになります

2022/05/31 23:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る

『蟲師』は私の中で「アフタヌーン」ならではというか、この掲載誌ってこうだよね!を勝手に代表する作品だと思っています。代名詞的な存在といいますか。
民俗学だとか、ちょっと不思議な怪異系か好きな方は大好物な物語だと思います。

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仄暗い世界観がやみつきになる。

2021/03/24 21:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:スニン - この投稿者のレビュー一覧を見る

一つ一つの短編が短編で終わるには勿体ない強烈な印象と余韻を残します。
まだまだこの登場人物のこれからを見たいのに…と。

話は色々謎が謎のままのことも多いが不思議と設定が甘いとか緩いとかの感想は湧いてきません。

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蟲…

2020/10/11 09:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る

独特な絵柄と仄暗い紙面からノスタルジックな世界が広がって、すぐに引き込まれた。蟲は霊障とかではなく実際に存在していて、しかもグロテスク。ギンコが蟲封じをする様子が飄々としていて雰囲気を壊さないところもよかった!

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幻想的ファンタジー

2020/08/05 14:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

この国の風土に昔から住み着いていた化外のもの 蟲を幻想的なタッチで描き出している。
連作短編集の形態をとっているところが読みやすくて良い。
冒頭の第一話から引き込まれてしまった。小説の京極夏彦をいくらか思わせるような作品が多い。
話の内容からいくらでもおどろおどろしい絵が描けそうなのだが、節度ある絵柄でグロテスク感を抑えているところが良い。

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2019/01/13 11:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mike - この投稿者のレビュー一覧を見る

蟲とは始め妖怪みたいなものなのかな?と思いましたが、人間の内部に入り込んで影響を及ぼすタイプもいたので違うかなと思いました。

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人間の中にもたくさんの生物が生きているのかもしれない

2017/10/25 20:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:honto カスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る

不思議な物語。山奥には何か人間たちも知らない何かが生きていて、少ない人間には影響を与えているのかもしれない。地球上には様々な生き物がいて、それぞれがそれぞれの性質を持って生きている。蟲もその1つ。

「下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うおぼしきモノ達」。それが呼ばれる生物。その蟲について調べて蟲が引き起こす困った出来事を解決するのが蟲師。その蟲師の一人であるギンコが各地を歩いて様々な蟲と蟲にまつわる人たちとの出会いと対話、蟲を捕まえようとする日々を描き出す。

耳の中に入ったり、目を見えなくしたりと人間の器官に影響を与える蟲たち。グロテスクな姿をしているけど、体の中の器官に似ている蟲もいる。1人の人間は1つの生き物のように思えるけど、意図をしていようがしていまいが、体のそれぞれの器官はそれぞれが果たすべき役割を果たしている。

人間の中にもたくさんの生物が生きているのかもしれない。そんな事を考えだす不思議な物語。

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人の温かさに触れられる作品

2016/01/31 23:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:スバル - この投稿者のレビュー一覧を見る

妖のようなものに取り憑かれたような人と、その人の困りごとを解決するのに手を貸してやる蟲師の話。
1話ずつが短いので、ちょっとした時間で読むことができる。
読んでいる間は悲しかったり切なかったり辛かったりするのに、読み終わると温かな気持ちになる。

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1話目から引き込まれます。

2015/12/11 08:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る

ファンタジー要素がある作品というのは、世界観を伝えるために1話丸々使ってしまうことが多いですが、そんなこともなくスムーズに本題に入っていました。さすがです!!!

怪異ものということで、少し気持ち悪いのかなと思いきや違った!!
ギンコのキャラクターもとても好きです。

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生々流転。

2002/06/23 12:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本箱屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

生命そのものに近いといわれる「蟲」と
「蟲」を御する「蟲師」の「ギンコ」の物語。

異変あるところにまた、蟲あり。
ひとと関わり仇をなす蟲をさぐり滅すが
やみくもに力を振るう怪奇物とは異なる趣に酔う。
古い時代の静寂の中で生きる
ひとでない全てのものの呼吸を聞く。
闇の中で鉱脈を作り泳ぎ回る−−光酒…命の水。
音を喰う蟲。旅をする沼。

蟲師のそれは民話にも似た旅の記憶。

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この世に住まうものたち

2001/09/17 20:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この漫画では、『蟲』というものが存在する。蟲とは、虫のことではない。見ることができる人とできない人がいるが、たしかに蟲は存在している。蟲そのものは生命の原生体に近い存在だ。
 人と蟲、同じ世界に存在すれば、お互い意図せずとも交わってしまう。そして交わったがために、不幸に陥ってしまった人たちがいる。蟲師は、そんな人々のためにこの世界から蟲を取り除くのだ。主人公は蟲の存在を肯定的にとらえた上で蟲師として働き、蟲を知りたいがために彷徨っている。

 現在、高度な消費社会となった日本では、古来からあるお伽話は陳腐化し消えようとしている。本作品は日本独特の情緒を持った新しいお伽話なのだ。ありそうでどこにもない時代、しかし日本を題材にした漫画、是非読んでほしい。

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幼年期に形成された古語

2005/01/28 23:29

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る


 年末から年始にかけてひたすら読み続けた。各巻に5編ずつ収められた計25の短編に夢中になって読み耽った。気に入った作品は何度も読みかえした。繰り返し見ていたはずなのにすっかり忘れてしまい、忘れていたことさえとうに忘れていた夢の体感が蘇ったかのような懐かしさ。時代設定について、第1巻のあとがきに「鎖国し続けている日本」とか「江戸と明治の間にもうひと時代ある感じ」というイメージだろうかと書かれている。この作品がもたらした懐かしい体感は「世界と直接結びついたままの幼児」とか「子どもと大人の間にもうひとつの生がある感じ」と形容できるだろうか。

 「蟲」あるいは「みどりもの」。生命の原生体[そのもの]に近いもの達。「およそ遠しと されしもの 下等で奇怪 見慣れた動植物とは まるで違うと おぼしきモノ達 それら異形の一群を ヒトは古くから 畏れを含み いつしか 総じて「蟲」と呼んだ」。──ここに南方熊楠が「原形体」と呼んだ、流動体としての粘菌のイメージを重ねることはたやすい。なぜ粘菌などに興味をもったのかと尋ねられた熊楠は、動物状の流動体(活物)と茸状の固形物(死物)との間で変身を繰り返す粘菌の生態が「輪廻」そのものを現しているからだと答えた。これは白洲正子の文章で知ったことだが、この文章(「粘菌について」)を収めた書物のタイトルが『両性具有の美』。まさしく「蟲」とは、老若男女、貴賤生死の中間、境界上にあるものなのである。あるいはそれらをつなぐコミュニケーションの媒介。

 松岡正剛氏は「蠱術と姫君」(『分母の消息(三)──景色と景気』)で、「古代においては、「ここ」と「むこう」の景色をつなげるにあたっては、ひょっとしたら鳥や虫たちによるコミュニケーション・ルートを活用する方法があったようにおもえてきた」と書いている。そして「蠱」をあやつる者について次のように書いている。《きっと昆虫の行動や変態、あるいは猛毒や啓蟄に異常な関心をもった者がいて、かれらが虫にまつわる神異の力に気がついたのが蠱道蠱術の最初であったろう。ファーブル先生くらいなら、古代中国にはいくらでも出現できたはずである。それがいわゆる「虫遣い」と呼ばれた者だった。あるいは道士や方士などのタオイストが蠱をつかっていたとおもわれるのだが、はっきりしたことはわからない。》

 『蟲師』はこうした生死、雌雄分岐以前の生命の根源的な記憶と彼此両界にわたるコミュニケーション・ルートにアクセスしつつ、あまつさえエンターテインメントしての結構を備えた稀にみる傑作。

 ──この作品を「解読」するうえで、新宮一成氏の『夢分析』はとても参考になる。(解毒、いや解読しようなどとは思わず、ただ蟲の毒にあてられ、味わい尽くせばいいのに。)

 新宮氏はそこで、「虫にたかられる」類型夢をめぐって次のように書いている。幼児は「人間はどこから来るのか、どのようにして作るのか」という問いに自ら体験的に答えようとする。《幼児による人間の自然発生説は、培地に微生物が湧くように、母の体から虫が湧き、母の体が虫に覆われるという感覚と結びつくことが推察される。(略)成人の「虫にたかられる夢」が妊娠の観念に対応しているというはっきりした事実は、このように幼児のたてた生命起源理論を我々が記憶のどこかに保存していることから来ているのである。》

 これは余談だが、新宮氏によると、フロイトは「幼年期に形成された、人生の重要な部分──性、生、死──についての一つの古語、それが類型夢である」と述べている。(余談をいまひとつ。『蟲師』を読み終えて、村上春樹の「かえるくん、東京を救う」(『神の子どもたちはみな踊る』)で、「かえるくん」の身体にできた瘤がはじけた後の穴からうじゃうじゃと這い出てきた「様々な種類の暗黒の虫」たちのことを思い出した。)

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配慮すべき静かな隣人

2008/12/14 17:40

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:potman - この投稿者のレビュー一覧を見る

髪型や服装からすると、大正あたりだろうか。まあ、現実世界という訳でもないから、時代を決める意味もないだろうけど。
「人間を筆頭とする物理世界と、自然の理とか集合無意識とでも言うような霊的世界を繋ぐ半精半生物の蟲に関わる蟲師であるギンコの旅の物語」結構壮大だよ、な。

良いなあ、と思ったのは、この文明化に突き進む現代社会に対する警鐘を感じさせる押しつけがましさがほとんど感じられないこと。個人レベルで、踏み込みすぎるとヤバイという話はあるけど、自然をないがしろにするといつかしっぺ返しを食らうぜ、というような説教臭さがない。
配慮すべき隣人という感じで、そのおかげで、蟲たちに俗っぽさが出ずに神秘を湛えていさせられたのではないかと思う。
気分良く心を遊ばせることの出来る、良い物語でございました。

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