ラウィーニア
著者 アーシュラ・K・ル=グウィン , 谷垣暁美
トロイア滅亡後の英雄の遍歴を描く『アエネーイス』に想を得て、英雄の妻を主人公にローマ建国の伝説を語り直した壮大な愛の物語。『ゲド戦記』著者が古代に生きる女性を生き生きと描...
ラウィーニア
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商品説明
トロイア滅亡後の英雄の遍歴を描く『アエネーイス』に想を得て、英雄の妻を主人公にローマ建国の伝説を語り直した壮大な愛の物語。『ゲド戦記』著者が古代に生きる女性を生き生きと描く晩年の傑作長篇。
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良質な文学です
2021/01/17 12:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
神話をテーマにしたSFには、例えば、インド神話を元にした、ロジャー・ゼラズニィの「光の王」や、北欧神話を元にした、ディ・キャンプの「ハロルド・シェイ」シリーズなどがあるが、この本については、同じギリシア神話を元にした、ダン・シモンズの「イリアム」「オリュンポス」が思い浮かぶ。
エンターテインメントを主目的としたシモンズと、今作のグィンとは目的もテイストも全く違うが、Wikiで見ても黒字にしかなっていないラーウィーニアに光を当てたあたり、さすがというしかない。
物語は、女性目線の哀愁を帯びた静かな情景を描き出す。しかし、彼女の周りでは、戦争と死と歴史の歯車が情け容赦なくダイナミックに動いている。
読んでいて、清少納言の生涯を描いた、冲方丁の「はなとゆめ」を思い出した。
これを機会に、ウェリギリウスの「アエネーイス」や、元になったホメロスの「イーリアス」など、ギリシア神話の古典にも目を通してみようと思う。