人面瘡探偵
著者 中山七里
名探偵は肩にいる!? 不可解連続殺人の謎。三津木六兵には秘密がある。子供の頃に負った右肩の怪我、その傷痕がある日突然しゃべりだしたのだ。人面瘡という怪異であるそれを三津木...
人面瘡探偵
商品説明
名探偵は肩にいる!? 不可解連続殺人の謎。
三津木六兵には秘密がある。子供の頃に負った右肩の怪我、その傷痕がある日突然しゃべりだしたのだ。人面瘡という怪異であるそれを三津木は「ジンさん」と呼び、いつしか頼れる友人となっていった。
そして現在、相続鑑定人となった三津木に調査依頼が入る。信州随一の山林王である本城家の当主・蔵之助の死に際し遺産分割協議を行うという。相続人は尊大な態度の長男・武一郎、享楽主義者の次男・孝次、本城家の良心と目される三男・悦三、知的障害のある息子と出戻ってきた長女・沙夜子の四人。さらに家政婦の久瑠実、料理人の沢崎、顧問弁護士の柊など一癖ある人々が待ち構える。
家父長制度が色濃く残る本城家で分割協議がすんなり進むはずがない。財産の多くを占める山林に希少な鉱物資源が眠ることが判明した夜、蔵が火事に遭う。翌日、焼け跡から武一郎夫婦の焼死体が発見された。さらに孝次は水車小屋で不可解な死を遂げ……。一連の経緯を追う三津木。そんな宿主にジンさんは言う。
「俺の趣味にぴったりだ。好きなんだよ、こういう横溝的展開」
さまざまな感情渦巻く本城家で起きる事件の真相とは……!?
解説は金田一俳優でもある片岡鶴太郎氏。
※この作品は単行本版として配信されていた『人面瘡探偵』の文庫本版です。
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素晴らしい本です
2024/09/29 16:48
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
人面瘡に寄生されてる相続鑑定人が、前時代の価値観を引きずった田舎の名家の財産相続のため、斜陽産業が抱える山の鑑定へ赴くものの、財産争いに巻き込まれ、次々に殺人事件が起こります。凄いですね。
人面そう探偵
2022/04/12 00:06
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
三津木と自分の痣が相棒で探偵をする。また、金田一耕助のように村の因習の中で事件が起きる。5匹の悪たぬきの童話で殺人が進行するなど、作者のミステリーに対する挑戦が盛りだくさんな作品だと思いました。中山先生の作品では変わった作品に分類されるのかと思いました。
不気味
2024/03/02 19:16
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投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからして気持ちの良いものではない印象で読み始めました。物語が進むにつれ慣れていったのか不気味さは薄れて来ましたが、最後の最後でゾワっとさせられる作品です。
ジンさん!
2022/10/02 19:41
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある男の肩にある人面瘡ジンさん。これが頭脳明晰で、宿主が巻き込まれる事件を解決に導きます。
宿主の鑑定士はちょっと抜けてるキャラ。ジンさんの声は宿主にしか聞こえない。
事件解決の後で宿主とジンさんの関係も明らかに。
なかなか面白い設定です。
人面瘡
2023/01/03 21:28
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんだか、なつかしい感じがしました。明智小五郎か、金田一耕助か……みたいな……。三津木六兵には子供の頃に負った右肩の怪我の傷痕があり、それがある日突然しゃべりだす……えーっですよね。人面瘡を三津木は「ジンさん」と呼び、……すごい設定です。
不気味で禍々しい雰囲気
2022/10/10 20:31
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
肩に寄生する人面瘡、童話の通りに起る連続殺人など不気味で禍々しい雰囲気にゾクゾクしました。主人公の相続鑑定士という職業も興味深く、気持ち悪いのに先が気になって読み進めてしまいます。
横溝正史オマージュ
2022/09/20 18:35
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投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長野の田舎町で、地元の名士が死亡。相続人が次々と殺される、というまさに「犬神家の一族」のオマージュに溢れた作品。今となっては山林なんて相続したくない負動産なのを、地下に有望な資源が大量に埋まっている可能性があることにするのはなかなか。謎解き面では本格や本家本元には劣る。探偵役に「横溝的」と言わせるのもリップサービスが過ぎる。ただ、面白いことは確実。
そこそこかな
2022/08/06 23:26
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投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラストの一文で「ん?」と思わせるのは流石。
真実?全てが虚構?単なる二重人格なのか謎で終わらせる余韻が心地よい。
一番最後が一番ぞっとした
2022/04/08 08:26
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
相続調査会社の気弱な従業員が長野県の素封家に遺産調査に行き、次々と相続人が死亡する事件に出くわし、人面瘡に罵倒されながら解決していく内容。途中までは犯人がわからなくて楽しめましたが、平凡な結末でした。事件の結末とは別に、一番最後の部分で「え?」と思って、一番ぞっとしました。人面瘡というのは主人公の思い込みということ?
今ひとつ
2023/03/16 08:29
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投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
相続鑑定士の三津木六兵が主人公です。
相続鑑定士とは相続人と専門家(税理、会計、不動産鑑定、土地家屋調査、貴金属鑑定など)との橋渡しを行い、相続人に最適なアドバイスを行う仕事です。仕事の内容を見ると、金持ちの相続問題に関係しやすく殺人事件とうに巻き込まれる可能性がある設定です。
そして三津木の肩には人面瘡があり、この人面瘡が意志をもってしゃべり、頼りない三津木をキツイ言葉で叱咤激励して事件解決に導きます。
事件は横溝正史風な内容になっており、童話に出てくる内容に見立てた連続殺人が発生して相続人達が次々に亡くなります。事件の描写はアッサリしており中山七里独特の引き込まれる内容とは違っています。
なんか最後にあるだろうなぁと思っていたら、人面瘡探偵の存在そのものに関する暴露が。。。
人面瘡
2022/12/04 20:08
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投稿者:neige - この投稿者のレビュー一覧を見る
相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、頭脳明晰な人面瘡のジンさんが寄生している。山林王の当主が亡くなり、相続人が次々に不審死を遂げた。ジンさんの指示を受け事件を追う六兵が辿り着いたのは…。〔2019年刊の加筆改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】
これは、ちょっと、、、アレだ物足りない。
1.むかしむかし
2.最初のタヌキは焼け死んで
ミステリファンならこれだけで昔話を擬えての殺人事件だとピンときたはず。
3.二番目のタヌキは首を吊り
4.三番目のタヌキは流されて
この辺でもう犯人は絞り込めて、後は答え合わせのようなものでなんだか物足りない。
三津木の人物像にも、人面瘡のジンさんが毒島刑事とキャラ被りのところとか、いろいろ物足りなさを感じる。
でもやっぱり中山七里には驚かされる。
最後のシーンでは、久瑠実と一緒に身震いした。
期待はずれでした
2022/05/13 16:36
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投稿者:ふじこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
横溝正史を思い起こさせる作品と聞いて購入してみました。田舎の閉鎖的な空間、クセのある人々、人面そうという奇怪な設定等、個々の要素は悪くないのですが。主人公の探偵本体、人面そうのキャラが私的には魅力が感じられず、今ひとつでした。この特殊設定必要か?と思ってしまい。
お話の焦点は?
2022/06/09 05:01
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投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
横溝正史っぽい雰囲気作りでオマージュなのかパロディなのか?判然としない。
オマージュならお話の深みや人物造形なども全く足りてなく、浅くて笑うレベルだし、パロディなら中端半端すぎる。
人面蒼の設定も早々に察するレベルなので、最後に種明かしされてもわかってましたよ感しかない。
トリックや動機もふんわりしていて、ミステリー好きには奨めない。