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36歳になった“ゆとり第1世代”は今。上からも下からも圧をかけられるツラさ|映画『ゆとりですがなにか』

 一般的に、1987年から2004年生まれの世代が、「ゆとり世代」と区分される。昭和的な詰込み型からゆとり型の教育にシフトした世代としてよくイメージされる。
「ゆとりですがなにか」

© 2023「ゆとりですがなにか」製作委員会

 でもゆとり世代にだって葛藤はあるはず。ゆとり第1世代の3人を主人公とするドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ、2016年)の劇場版『ゆとりですがなにか インターナショナル』(上映中)では、令和ならではの苦労話が描かれる。 「イケメンと映画」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥扮する三者三様の“ゆとり三銃士”を解説する。

ゆとり世代に対する厳しい眼差し

「これだからゆとりは!」  オフィス内で、世代が上の上司からゆとり世代の部下に対して、こういう怒号が飛んでいた時代が懐かしい。懐かしいといっても、つい10年前までは当たり前のように発せられていた。  2023年現在なら、世代間パワハラによってそんな上司は一発退場もの。さらに下の世代として、Z世代やα世代が位置付けられた。ゆとり世代に対する厳しい眼差しは、もはや過去の習わしだったようにさえ思う。  1987年生まれ。ゆとり第1世代を代表するようなキャラクターたちが登場する『ゆとりですがなにか』の放送は、2016年。  第1話冒頭で、29歳の会社員・坂間正和(岡田将生)が、レンタルおじさん麻生巌(吉田鋼太郎)を相手に、自分がゆとり世代であることを痛感する場面が描かれる。

マイペースでちょいダサい

 正和は、上司からのパワハラ的発言に対して、「年より若く見えるっていう意味かな」くらいに思っていたらしい。  変に前向きなのは、あまり怒られ慣れていない(とされる)ゆとり教育の結果なのか、どうか。ともあれ、こういうマイペースなキャラクターを演じる岡田将生は、抜群にいい。  例えば、最近の主演映画『1秒先の彼』(2023年)では、仕事は誰よりも早いが、考え方がかなり世間からズレている郵便局員ハジメを演じた。岡田が演じるからにはもちろんイケメンではあるが、ハジメはとにかくダサい。  このギャップが近年の岡田を特徴づけている。マイペースキャラでちょいダサい。『ゆとりですがなにか』の正和も見た目はカッコいいが、どこか頼りなく、残念な感じ。正和は、鉄板的なキャラクターだ。
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イケてない“ゆとり三銃士”イケメン
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