インサイトにNO、アウト・オブ・サイトにYES!
[Say yes to out-of-sights!]

インサイトにNO、アウト・オブ・サイトにYES!

私のお気に入りのTMAIをまだ読んでいない3万6000人の皆さん、今日がそれを変える日です。まだ見ぬ(アウト・オブ・サイトの)フレーズがあなたの人生を変えるのです!

私の記事の日本語訳を通してこの機会を与えてくれたBen Holtに感謝を込めて。


問題点   

「インサイト」という言葉が嫌いになりました。   

この言葉はリサーチとアナリティクスの世界ではデータの「げろ」を指すようになりつつあります。   

インサイトというものはまるで、数十のレポートや80スライドほどのパワポを用意して、「水は濡れているぞ」と説明するかのようなものになってきています。   

仕事で世界中を回って気付いたことですが、私たちアナリストがインサイトを提供するほとんどの場合に、内容がもうすでに”イン・サイト”(視野の中)なんです!つまり、もともと見えていることばかりです。   

こうなると、それはあなたの才能を莫大に浪費するだけでなく、社内のオーディエンス(あなたの給与を支払っている人々)の知性への侮辱でもあります。  


解決策   

前回の転職の際、私は才能あるチームと一緒に目指すものを変えることにしました。  

チームの目標として「アウト・オブ・サイト」を提供することにしました。つまり、人々が見えていないもの。   

これは単なる言葉の遊びに聞こえるかもしれませんが、同僚のひとりひとりに次のような一瞬の驚きを提供したかったからです:「なんと、こんなものがアウト・オブ・サイトにあったか!」。  

アビナッシュチームにとっては、チームカルチャーそしてチームがとるアクションと大胆さに与える影響はまさに劇的でした。どうやらチームカルチャーの変革は一言から始まるようです。  

分析をひとつ終えるたびにより高い次の目標を持ち続け、お互いに問いかけました:「それは本当にアウト・オブ・サイトなの?」と。 

  

解決策の定義  

このようなチーム精神を持ちながらも、共通の理解が築かれなければ理解をスケールさせることはできません。  

分析的な知識に溢れる仲間たちをリードできることに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。彼らはホワイトボードの前に立って、課題に体系的なアプローチができる。そうして数回のセッションを経た最後に、アウト・オブ・サイトが満たしているべき基準を考え出しました。 

その① 新しいこと(Novel): 新しく、かつ驚くべきこと。  

(そのアウト・オブ・サイト候補は)本当に新しい(データ、ソース、調査のタイプ)か?もし以前に提供されたことがあれば、それはどう影響したか? なぜこれを再提供する必要があるのでしょうか?  

本当に今まで誰も知らなかった事柄は見つからないのか?これは単に目的も無く行われた調査の結果ではないでしょうか?  

オーディエンス (同僚、上司、世の中の皆さん )はあなた以外からでも同じデータを得ることができないでしょうか? それを提供するあなたは何が、どこが特別なのか?  

この厳格な標準により、データの「げろ」が90%排除され、アナリストにとっての仕事はより楽しくなります。  

その② 実践可能(Actionable): オーディエンスに対する明確な含意として表現すること。  

今回あなたが見出した結果から、オーディエンスはどんなアクションを取ることができるでしょうか?  

アウト・オブ・サイトの結果は、現在または将来のキャンペーン、アクティビティ、内外のビジネス戦略に具体的にはどのような影響を与えますか?  

具体的にとるべき行動が見つからない場合、では誰が見つけるべきでしょう?その人はデータに基づいて何をすれば良いかを理解していますか?  

実践可能なデータだと明言するのは、意思決定を下したり戦略を立てたりする同僚と一緒にデータに基づいた行動を考えてからの方が良いのでは?  

明確なアクション、それはデータに取り組むあなたにとって最も重要なことです。  

その③ 信頼性(Credible): データソース・提供元(ツール、人、エンティティ)がオーディエンスに尊重されること。  

データソースの健全性を確認するためにどんなステップを踏んでいますか?  

そのデータが収集される際の制限を理解していますか? 共有する時にこういった仮定と推定を記載しましたか?  

懐疑心を形成する24の基本的フィルター」(英語のみ)のふるいにかけても通り抜けますか? たとえば、それは単なる相関なのか、それとも因果関係を引き出せていますか?  

代替説明の余地はありますか? (非常に重要!)  

 その④ 相対的(Relative): コンテキスト(文脈)で表現されていること。  

これは理解を促進するためです。  

アウト・オブ・サイトが表す「大小」や「緊急性」などは明確になっていますか?  

機会の大きさ、影響の可能性、オーディエンス、戦略上の詳細さ、観点の重要性、因果関係の度合い、競争、チャネルなどからのコンテキストはありますか? 「ベンチマークからのコンテキスト」(英語のみ)はありますか?  

データからの発見がアウト・オブ・サイトと呼ばれるためには、これらの4つの属性を満たす必要があります。 N-A-C-R。  

アウト・オブ・サイトを求めるクエストに身を投じると、自分自身、チーム、データ、努力に対しての基準が成立し、より実質的かつ意味のある発見に結びつきます。  

結論: 上記からもう一つ言えるのは、今日やっていることの90%を捨てなければならない。毎週のように”水が濡れている”ことを伝えるというのは、悲しみだけをもたらします。 悲しみを届けるのではなく、意味と影響を届けましょう。 仕事を楽しくしてください!  

さて、今週、あなたのチームのインサイトの何パーセントがアウト・オブ・サイトの4つの基準をすべて満たしていますか?  

アウト・オブ・サイトを楽しんで!  

アビナッシュ 

#marketing #マーケティング #analytics #アナリティクス #webanalytics #ウェブ解析 

Dawit Tesfaye

Director, MOPs, MarTech, BSA

8ヶ月前

Chisa Minoda not sure if you follow Avinash Kaushik, but his content is pure gold and thought it would be super relevant to you!! Avinash Kaushik love all of the new content!!

Pieter Ruers

*Available* Freelance | Interim | Digital Marketing Expert | eCommerce Teamlead

9ヶ月前
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Michele Matejka

E-commerce and data geek | Omnicanality and brand expert | Polyglot

9ヶ月前

Per Rasmussen you can share the profile of Avinash Kaushik within your team as he writes also in Japanese now. His articles and newsletters bring often great although always simple ideas and hints.

Nathalie Bojkow

Transformation Consultant

9ヶ月前

Masayuki(正幸) Komaki(小牧) thought of you because following Avinash Kaushik has been very useful for me and I‘m curious what you think 😊

Emile Languepin

Creating innovative AI strategies & products. Solving problems in tech. Passionate about psychology. Writing about it all.

9ヶ月前

Insights should actually be what you describe as out-of-sight, shouldn’t they ? However fully agree that a analysis that doesn’t provide new information - not simply a metric that already existed in a database - is wasted time. A framework I like is this: are these insights making the audience move down the following chain of states ? —> we don’t know that we don’t know —> we know that we don’t know —> we know Of course it’s a cycle as there is always much we don’t even have on our radar :)

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